お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

信じちゃいけない

2007年10月17日 | 仏教
 今、紀元会という宗教団体での集団暴行事件がニュースになっていますね。
 どういう宗教で、どんな教えで、集団暴行になったのかは、わかりませんが・・・
 聞くところによると、ナントカ?水を飲むと、病気が治るそうで・・・

 それが、ホントなら、信者は皆さん健康で、死ぬこともありませんね。

 確かに病気は苦しい、つらいことです。何とか健康を取り戻したいと願うのが、私たちです。

 でも、仏法、つまり、この世の法則・真理から言うと、

 病気は、命の「有りよう」の一つであって、特殊なことではないんです。

 なのに、健康であることが、フツー・当たり前と勘違いするんですね。
 「なぜ、自分だけが・・・」「なぜ自分の最愛の者が病気になってしまうのか・・・」と思ってしまうのですよね。

 勘違いするから、「○○を信じたら、病気が治りますよ~」と言う宗教に走る方が結構いらっしゃるのでしょうね。

 でも、この世の法則・真理から外れたことを信じちゃ、救われませんよ

 誰もがいつ、どんな病気になるか、どんな死に方をするか、一切わからない、ままならない・・・これが、真理です。
 
 この世の厳しい現実(法則・真理)の中に生きている以上、「私」の「自分の思いにとらわれる」心が変わらなければ、安らぎ・救いはないんです。

 「私が」自分の意のままになることを望んで「信じる」のではなく、「ああ、そうだなあ」と、しみじみ気づかされ、私の心が転じられる 

 病気の苦しみが無くなるわけではない、奇跡がおきるわけではない。でも、現実を受け入れて、明るく生きる力がわく・・・そんな 教え(仏教)に出遇ってください 

 「信じる」のではなく、「気づかされる」  これが、本当の救いです

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コメント
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