保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

大雪の中の川下り・・・

2005-12-06 22:54:21 | 船頭
今日の京都は朝から寒波に
見舞われ、広い範囲で大雪と
なりました。

私達の仕事場である保津川も
一日中、激しい雪が降り、
山々は白い化粧で覆われていました。

こんな日の川下りは、峡谷の雪景色が
素晴らしく見るには最高ですが、
仕事をする私達は最悪です。

全身雪だるま状態になりながら、船の操縦を
約1時間30分続けます。
また、棹を持つ手もかじかんで感覚がなくなり、
体は芯から冷え込みました。

峡谷内は痛いくらいの冷気が支配していたので
暖房船のお客さんも今日だけは、かなりの
冷え込みが感じられ寒かったのでは
ないでしょうか?



今日の雪は水分を多く含んでいるような雪だったので、
川の水位も段々と上昇し、秋の最低水量がウソの
ような激しい流れの川に変わってきました。

途中、波を入れないように、慎重に操縦します。
これ以上、水位の上昇が進めば、高波を物理的に
交しきれない箇所も出てきます。
「もう、降らないでくれよ!」と祈るよな気持ちでした。


明日は冬型の気圧配置が少し緩むように言ってますが、
太陽が出るような天気ではない模様です。

秋の疲れが癒えぬまま、真冬の寒さと戦うはっちん。

自然とともに生きることの大変さを実感させれた日でした。