保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

街は一夜に・・・

2005-12-26 19:22:34 | 船頭の目・・・雑感・雑記
年内最後のビックイベントであった
クリスマスも終り、今年も残すところ
後5日ほどになりましたね~

キラキラ美しく輝くイルミーションに包まれた
街並みに誘われ、心ワクワクして過した
クリスマスが終わると、街は一気に装いを
変え正月に向けた‘和’の雰囲気が支配します。

ツリーから門松へ、ディスプレイ屋さんも
忙しいことでしょう・・・

人の気持ちも華やいだムードは何処かに消え、
年の瀬を向かえ、あわただしさの速度が
一気に加速して新年の訪れを感じさせます。

一年の中でこの時期ほど、一夜で雰囲気
が一変し、日、時間の動きを明確に
意識させられる時期はないですね。

でも一夜にして‘洋’→‘和’へと変化しても
意識もせずすんなり受け入れてしてしまうのが
日本人に備わった特徴の一つですよね。

日本以外の国の文化でも、楽しいものや
興味を引くものなら、拘ることなく
すんなり受け入れ、自らの独自の文化に
組み入れてアレンジし、盛り上げるのが
この国の真骨頂なのですね。

といっても、なんでもありといういい加減さで
対応しているのではなく、一つ一つしっかり
こだわりを持ち、完成度の高いものに作り上げて
いるのが凄いところです。

この意識が健全である限り、日本には
狭少なナショナリズムも育たず、
常に広い視野で、新しい感性や発想を
生み出せる土壌がしっかり根づいて
いるのを感じずにはいられません。

奈良から京都に帰る車の中、
年の瀬の慌しさを象徴するような
渋滞の列に並びながらそんな事を
考えた今日のはっちんでした・・・