保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

角倉了以翁メモリアルイベント

2006-07-13 00:07:43 | 角倉プロジェクト・世界遺産事業
今日7月12日は保津川下りの生みの親・角倉了以翁の命日にあたることから、
地元亀岡市では「角倉了以翁」の功績を讃え、感謝の気持ちをこめて、
「角倉了以翁メモリアルイベント」を保津町養源寺で開催しました。

このイベントは昼と夜の2部制により開催され、昼は小学生や園児などの
子供向けのイベント、夜に歴史や偉業を偲ぶ大人向けのイベントとの
色分けをして開催されました。

先ずは了以の思いを未来へ!昼のイベントから紹介しましょう。


イベントに先立ち、午前10時から「角倉了以 393回忌法要」が
執り行われ、地元の方々を中心に多くの方が了以を偲ばれました。


この法要の後、地元保津保育園の園児20名と保津小学校の生徒約100名が
本堂に入場し、メモリアルイベントがスタート。
先ずは先頭を切って「亀岡こどもの本研究会」さんによる
大型紙芝居「保津の夜明け~角倉了以物語」を上演。
了以がどの様な思いで保津川の開削に掛かったか、また開削にはどのような困難が
あったのかを子供でもわかる様に、やさしく紙芝居で演出されました。

紙芝居の後、「了以の偉業に感謝の気持ちをこめる」‘ささ舟流し’です。
先ずは子供達が笹の葉を手に取り、自分たちのささ舟を手作りします。
それぞれにいろんな思いをこめてのささ舟制作です。

出来上がったささ舟は養源寺前の小川に随時流していきます。

「この小川は小さいけれど、この小川の水は支流に流れ込み保津川にそそがれる。
そして保津川は京都嵐山を通り桂川と名前を変え鴨川、宇治川、木津川と
大山崎で合流し、淀川になり大阪平野から太平洋にそそがれます。」

「みんなの感謝の気持ちと了以の様な大きな夢をこのささ舟に託し、
この小川から‘せかい’に繋げていこう!」との掛け声でささ舟流しは始まりました。


「さあ~みんなの熱い思いを乗せたささ舟は太平洋にまでとどくかな?」

子供達の未来への無限の可能性をのせた
「ロマンの舟・保津のささ舟」を見届け昼の部は終了。

夜の部は午後5時30分から了以追悼の意をこめて「お茶会」を開催。

その後、「了以を偲ぶ会」と題して市文化資料館の黒川孝宏館長を
進行役に地元の歴史会のメンバーに加え特別ゲストとして了以直系の
角倉吾郎さんをお招きして了以が成し遂げた偉業や保津川の歴史のお話を
詳しくお聞かせ頂きました。

また、保津町内の参道や周囲、養源寺境内には幻想的な「了以七夕竹灯路」を
演出して、イベントの終盤を大いに盛り上げました。

竹灯篭は保津町の「おやじの会」さんがボランティアで用意して下さいました。

今日のイベントには昼、夜合わせて約1000名の参加者が
お越しになり、盛大なイベントとなりました。

400年記念事業のスタートとなるイベント「了以翁メモリアル」
が大成功したことは、これから後のイベントにも弾みがつく
幸先のいい感触を持つことができました。

今日参加して頂きました皆様、また数日前から準備に協力していただいた
保津町自治会の皆様、本当にありがとうございました。
そして蒸し暑い天候のなか一日現場で活躍された実行委員会スタッフの皆さん
お疲れさまでした。

まだ、これからも保津川開削400周年記念事業は続きますが、
熱い思いをもって頑張っていきましょう!よろしくお願いします。