保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

梅雨の豪雨、荒れた川にゴミの花が・・・

2006-07-29 21:10:03 | 船頭
豪雨をもたらした今年の梅雨前線。

この豪雨で保津川の川底は抉られ、川岸も削り取られた。

そして・・・大量のゴミが峡谷に流れ、今、景観を乱しています。

ゴミは遊船の出発点から嵐山までの両岸に生える木々の枝や
岩にまとわり付く様に引っ掛かっています。

その種類は大きなビニールシートやタイヤから空き缶にペットボトルまで
と本当に多種なゴミのオンパレードです。


この写真は増水時の保津川の様子ですが、左岸側の水の舞い込みの中に
大量の空き缶やペットボトルが浮いていました。
この何倍ものゴミが保津川峡谷に流れ込んだのです。

峡谷内は川の両側が自然の山に囲まれ川幅も狭くなることから
上流から流入したゴミの殆どが山の木の枝や岩場に引っ掛かるのです。

黄色や青色の大きなビニールがビリビリに破れ、
木の枝に引っ掛かりまるでオバケの様なありさまです。

今回、保津川を襲った豪雨により、今、保津川峡谷には
美しくないゴミの花があっちこっちに咲いているのです。

この超大量のゴミの花の満開を前に、私達は対応策を
模索しているところですが、これほどの大量のゴミの
処理には作業日数、動員数もかなりの規模を有することが
予想され、もはやボランティアで対処できる範囲を大きく
超えている様にも感じています。

8月20日には「保津川開削400年記念事業」である
「保津川クリーン作戦」が日本テレビの「24時間テレビ」と
共同で清掃活動を実施する予定ですが、行政やNPO団体などの
協力を得て、このゴミ処理に取り組んでいければ非常に助かります。

土に返らない素材のゴミは人の手により取り除かねば、
永遠になくなることなく、水質汚濁や生態系の破壊にも
繋がります。

美しい保津川を甦させるための清掃活動で、今年は
本当に熱い、夏になりそうです。