保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

「角倉了以・素案の業績」の特別展示展が開催!

2006-10-29 21:22:47 | 京都情報
保津川下りの生みの親である角倉了以とその息子・素案の
業績と保津川下りの歴史を写真展示や資料などで紹介する
特別展「角倉了以・素案の業績」が亀岡市文化資料館で
28日から開催されました。

この特別展は今年、亀岡市が進めている「保津川開削400周年事業」の
集大成として、市文化資料館が総力をあげ、開催する角倉了以展です!

資料館の1階展示フロアーには、長岡京や平安京の造営を契機に
大量の木材を筏輸送した「保津川水運のはじまり」から、1606年の
角倉了以による開削工事と通船事業、鉄道の開通により観光業に姿を変え
受け継がれるまでの「保津川水運の歴史」を、貴重な写真や資料文献、
展示品によって紹介されています。

また、保津川の自然や丹波亀山(亀岡)の歴史とのかかわり、
保津川下りが紹介されている「文学作品」なども紹介されるなど、
まさに、これを観れば「保津川の全てがわかる」そんな特別展です。

今回の了以展の目玉はなんといっても大悲閣千光寺から
お借りしたというあの「角倉了以の木造」です。
一昨日大悲閣から嵐山通船の船に乗って運ばれたという了以像。
初めて亀岡の地にお目見えする事になりました。
了以様の魂も久しぶりの丹波の地を踏まれ、さぞお喜びのことと思います。

主な展示品としては「豊臣秀吉公」により発行された「朱印状」や
京都・高瀬川の瑞泉寺からお借りした「瑞泉寺縁起巻第四」、
西陣織で織られた「保津川下りの織額」や「刺繍額」も展示されています。


また、番外編として「丹波亀山城と城下町」「亀山城の五層の天守閣」の
精密な復元模型も展示されています。
戦国時代、この丹波の地を平定した明智光秀公が整備された城下町。
その城下の暮らしと保津川との関わりも紹介されています。
今度の新春時代劇スペシャルで主役となるなど、最近その歴史的評価が
見直されてつつある明智光秀公がつくり上げた町・亀山(亀岡市)。
その亀山と保津川の水運の関係を一考するのも歴史ロマンの一つですね。

そんな歴史ロマンと保津川下りの魅力がいっぱいの角倉了以特別展。

まさに「一見の価値あり!」と自信を持って薦められる「特別展」です。


☆22回特別展「角倉了以・素案の業績」ー保津川開削400年の歴史ー
 
 開催日 2006年 10月28日(土)~12月3日(日)
  
 会場 亀岡市文化資料館 〒621-0815 亀岡市古世町中坪1丁目

 開館時間 午前9時~午後5時(木曜日は正午まで)
 休館日  月曜日・木曜日の午後
 入館料  大人360円 小・中学210円 《団体割引30名以上1割引)

 交通   JR亀岡駅下車徒歩5分 
      
 問い合わせ  ℡(0771)-22-0599  25-5067