散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

3月のワイン会

2009年03月28日 22時08分43秒 | 飲み歩き・琴似界隈


本日は二十四軒のビストロ「PE」のワイン会。人数はやや少なめの8人だが、ワインを一人1本持ってくるので、この位の方が味の記憶が残りそうだ。料理は以下の通り。

・もち豚のサラミのようなのとピクルス
・パンデピスのキッシュ
・クラムチャウダー



・チーズフォンデュ
・葱のスパゲッティ
・もち豚のロースト ニンニクのソース、バジルのソース

パンデピスのキッシュは最近の傑作。パンのカリカリした感じとスパイスの風味が斬新だと思う。クラムチャウダーはクリームっぽいのではないが、とろみも若干ある感じ。参加者が「これで雑炊を作ればいいのでは」とフレンチレストランにあるまじき発言をしてしまうが、確かにそんな感じだ。葱のスパゲッティはあっさりと食べられ、もち豚のローストは2種類のソースもそれぞれ特徴的だったが、岩塩で食べるのが美味かった(シェフ、ゴメン)。

さてワインは、最初こそイタリアの中庸の味わいで始まったものの、後半はボルドーばかりとなり重厚な感じ。私が持っていったのはサンジュリアンのラランドボリー2004。ちょうどブルーチーズのフォンデュの時に出て来たので、良い感じだった。ま、ワインショップの人に丸投げして選んだものだから、偉そうなことは言えない。

一人当たりワイン1本飲むことになるので(多分、もっと飲んでる)、ふらふらになって帰宅。ワイン会のテーマを決めてやってみようという話があるのだが、それも面白いかもしれない。

20090328ギャラリー巡り

2009年03月28日 17時15分14秒 | ART

本日は大丸→エッセ→赤れんがホール→富士フィルム→大同→たぴお→きたいち→時計台→道新→大通→CAI02→アリアンス→ARTスペース→丸井→さいとう→スカイホール→三越の17か所。またもや筆記用具を忘れたため、感想は適当だ。

■五番館赤れんがホール「国内海外有名作家絵画バザール」。意外な作家の作品も展示されており、興味深い。香月泰男の「Hawaii」なんて、ちょっとした驚きだ。

■ギャラリーたぴお「高田稔個展」。入ってすぐ右手の作品がいいな。少々横長の3連作。大きく広がる海岸に、朽ちた木を縦に配置しているのが落ち着く感じだ。

■時計台ギャラリー「林由希菜展」。先日、コンチネンタルギャラリーで見た人だ。確実に最近作の方が良い感じになっていると思う。今後も楽しみ。

■アリアンスフランセーズ「西洋双六」。最近”紙”モノの展示が非常に興味深い。今回は西洋双六。基本的に外側から円を描いたルートが中心部のゴールに向かう構図になっている。結構パターンが決まっているようで、終わりのマスのナンバーはほとんどが63であった。他に90とか44(いや45か?)というのもあるのだが、10進数の世界からすると不思議な終わり方だ。9の倍数にしようとしているのかな?

それからマスの58は殆どが”死”を表すものになっている。骸骨や死神、墓というのが主流だが、「58」という数字を見て号泣する人、人食い人種らしいのに火あぶりにされている人など、悲惨なナンバーなのである。これではフランス人は「58」をアンラッキーナンバーだと思うのではないだろうか。

■さいとうギャラリー「堀成美個展」。不思議な世界をくりひろげる版画展。「自然なこと」という作品が非常に面白い。はがき大の版画が、カレンダーを思わせる感じに配置されている(31枚区切りではないが、左下に小さく日付らしいものが入っている)。図は男性が女性の首のあたりに手を回し、右肩にくちびるともバラとも思えるような”愛情”マークが描かれている。

しかし、途中からそれが怪しくなる。男性の手が女性を包み込むようになっていない図や、女性が不在の図、いつもの女性ではなく落書きマンガのような女性の顔になっているものがちらほら出てくるのだ。

普通に考えると「愛が冷めて来た」ということで「自然なこと」なのかもしれない。最終的に最初の女性は不在となり、落書きマンガ女性が何日間か配置されるものの、最終的には誰もいなくなる。「浮気をしてみたはいいが、本格的に乗り換えてみたら大した女ではなかった」ということかも知れない。

もちろんこれは見た私の勝手な想像であり、そういう想像をさせるくらいに面白い作品であったということだ。

歩き疲れて古本とビールの「A」へ。ヴェデット・エクストラホワイト(冒頭写真)という軽やかなビールを飲んで、琴似に移動する。