散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

春の東京(9) けんかをやめて

2015年03月14日 22時03分04秒 | 飲み歩き・東京
さて、少し次の店に行ける気がしてきた。人形町に来た時に2回ほど訪問した店が休みだったので(土日休なのだろう)、初めてながら有名店「S」に行ってみよう。店内をそっとのぞくとカウンターが空いているようだったので入店。無事、座ることができた。



まずは燗酒を注文し、小肌刺し(もちろん酢締め)とだし巻きを注文。ここまでは良かったのだが、ちょうどそのタイミングで、若店主とその奥さん(?)の噛みあわせがどうも狂ったようだ。オープンキッチンなので喧嘩しているのが丸分かり。食器も落としたりしているし、困ったなあ・・・。

 

つまみは悪くなかったのだが、このタイミングでは店に居づらかった。常連だったら、ニヤニヤしながら成り行きを楽しめたのかもしれないがなあ。

ここで切り上げることにして、コンビニで夜食とほろにがレモンライムチューハイを購入し、ホテルに戻る。今日はいろいろあったが、結果的には楽しかった。


春の東京(8) 人形町のバーよ、ありがとう

2015年03月14日 19時19分25秒 | 飲み歩き・東京
さて1時間半ほどの仮眠を取り、17時過ぎにおきたのだが、昼食のステーキがまだ腹の中を占めている感じだ。やっぱり夜に差支えが発生してしまった。まあ、とりあえず街に繰り出そう。

ホテルから人形町へ。何かを食べる気になれないので、まずはバー「N」。土日も17時から開いている、頼れるバーなのである。先客が1名。カウンター席の逆サイドに腰を下ろす。

「昼飯が重厚だったので」とバーテンダー氏に説明し、ジン+カンパリ+レモン+ソーダのさっぱりしたカクテルを出してもらった。レモンの皮が中に入り、苦味と共にさっぱりした味で、少し胃腸の調子が良くなってきた。



2杯目はアクアビットで作ってもらおうとお願いすると、アクアビット+金柑のカクテルが登場。アクアビットの個性的な香りと、金柑の苦味がマッチしている。金柑は静岡でも飲んだが、カクテルに使うといいフルーツだと思う。



3杯目は「フェルネブランカとミントを使って」と、最近のテーマカクテルを注文してみた。登場したのはフェルネブランカ+ミントリキュール+ベルモット+プリマスジンという、結構強力なカクテル。ジンとベルモットを多目に、ステアして作ってくれたため、色は何とかスッキリした感じになった。



おお、全部旨いなあ。これで少し消化が促進し、酔ってきたところで勘定をしてもらう。「仕事が少し変わって、なかなか東京には来れそうにないんですよ」と挨拶をして、バーを出る。人形町で安心して行けるバー、またいつか行く機会があるだろうか。


春の東京(7) 肉よ肉よ

2015年03月14日 15時36分03秒 | 食べ歩き
上野に戻り、さっき混雑していた店「O」が気になる。再び行って見ると、一応名前を書かされたものの、待ち行列の先頭だ。ほとんど待たずにカウンター席に腰を下ろすことができた。

注文はハイボールを頼んで、名物の特製メンチカツにしよう。これは一番安いやみつきメンチカツと高級なやつの中間にある、中程度のものだ。しかし値段は216円なのだから、レストランで食べるというよりは、買い食いのを店の中でも出してくれるという感じだ。



さて、早速やってきたメンチカツを半分に割り、まずは醤油で食べてみよう。おお、揚げたてで、なかなか期待通りの味。これは旨い。もう片方をソースで食べてみるが、中の肉の味がしっかりしているので、調味料負けしていないのだ。



さてもう一品くらい・・・、と考えていると、隣の客が店名を関した「「O」ステーキ300g」というのを食べている。ふーん、150gのハーフサイズもあって、値段が580円なのか・・・。これを食べると後で困ったことになりそうだが、興味があるなあ。

ということで、エイっと「O」ステーキ150gを注文してしまった。程なくやってきたステーキは決してみすぼらしくないサイズ。野菜にポテトサラダがついているのも嬉しい。



早速食べてみると、確かに柔らかい肉とは言いがたいのだが、ステーキソース(玉葱ベースらしい)が旨いし、肉を食べている感じはかなりする。これは何だか申し訳ないくらいのサービス品だね。

これで腹がいっぱいになり、仲御徒町から人形町へ移動し、一旦ホテルに退却。私には実に珍しく、昼寝をして夜に備えよう。

春の東京(6) 宗教画

2015年03月14日 14時32分48秒 | ART
まあ、一旦ここまでにしておき、国立西洋美術館の「グエルチーノ展」へ。観想を一言で言うと、デカイ宗教画満喫、というところか。作品数は他の画家を含めて44点しかなかったのだが、大きな作品が多くて、1枚ずつかなりの見ごたえがある。



「聖カルロ・ボッロメーオの奇跡」:目の見えない子の目が見えるようになった奇跡を描いた作品。天上界と子どものいる現実、足元の炎(地獄のイメージ?)と構造的な作品だ。
「聖三位一体」:左右にキリストと神、中央に精霊である鳩が描かれている。キリストと神の足は天使(胴体の無い不気味だが高級な天使)を踏んでいるかのように見え、何となく仏像の邪鬼を思わせる。
「幼児キリストを崇める聖母と悔悛の聖ペテロ、聖カルロ・ボッロメーオ、天使と寄進者」:縦長で上に聖母が描かれているのは、人物こそ伸びていないもののエル・グレコを思わせる。

「キリストから鍵を受け取る聖ペテロ」:ペテロの足元はかなりマッチョ。ルネサンスの名残でもあるのか?
「聖母被昇天」:ドラマティックな作品。こういうのが聖堂に映えるね。
「聖母のもとに現れる復活したキリスト」:聖母子というよりは、マリアのすがりつく様が男女の生々しさにも見えるのだが、錯覚だろうか?

春の東京(5) 激安

2015年03月14日 13時30分57秒 | 飲み歩き・東京
上野に移動し、ここで昼食。1軒、狙っていた店は行列ができているらしく挫折。立ち呑みの「カドクラ」という店に入り、壁に向かったカウンターの一角を確保する。

飲み物は黒ホッピー、食べ物はマカロニサラダと煮込みを注文する。おっと、ここはキャッシュオンデリバリーだった。あわてて千円札を出す。しかしこれは安いぞ。ホッピーは350円だから普通だが、つまみは2品とも150円だ。もちろん量がそんなに多くないが、一人で食べると思えば、この方がいい。



マカロニサラダはごく普通の味、煮込みも決して安かろうではない味だった。焼酎のナカをお代わりし(ものすごく多めに入ってきた)、シロタレを追加。焼酎が多くてジョッキに黒ホッピーがなかなか入らず苦労する。

 

シロタレは平凡な味だった。これなら「タモリ倶楽部」に取り上げられたハムカツか、200円のアジフライのほうが良かったかな?



まあ、安くたっぷり飲める店だ。


春の東京(4) かなり地味

2015年03月14日 11時26分32秒 | ART
昨日から腰痛が発症。あまり無理せず、10時近くなってからホテルを出発する。まずは人形町から日比谷に移動し、三菱一号館美術館の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」へ。感想を一言で言うと、かなり地味だった。

 

ウジェーヌ・ブーダン「トゥルーヴィルの浜辺風景」:上流階級の男女が大勢で浜辺に繰り出している図。豪勢である。
エドガー・ドガ「競馬」:ドガの色彩はちょっとした所だけでも際立っている。
ポール・セザンヌ「愛の争い」:セザンヌも遠くから見ただけで不思議と分かる。

オディロン・ルドン「ブルターニュの村」:カラフルな風景画。ルドンの多様な才能が分かる。
ジョルジュ・スーラ「《グランド・ジャット島》の習作」:画が小さく、相対的に筆のタッチが大きく見える。
ジョルジュ・スーラ「海の風景(グラヴリーヌ)」:こちらは筆のタッチが小さく、いろいろ試行錯誤していたのが分かる。絵の中に点描で額縁が書き込まれているのもスーラらしい。

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー「芸術家のアトリエ」:コローも特徴的だ。
エドゥアール・マネ「タマ、日本犬」:絵の中に「TAMA」とローマ字で書き込まれている。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック「カルメン・ゴーダン」:小品ながらいい。

アントワーヌ・ヴォロン「バターの塊」:油彩でギラッとバターを描いたもの。さすがに日本にこの発想はない。
アンリ・フォンタン=ラトゥール「皿の上の3つの桃」:背景の木の色が圧倒的で、桃の境界線が曖昧になっている。
ポール・セザンヌ「3つの洋梨」:普通に洋梨を描いて、まさしくセザンヌ。

エドゥアール・ヴュイヤール「コーヒーを飲む二人の女性」:モザイク画のようで、遠近感も不明な作品。
ピエール・ボナール「画家のアトリエ」:室内風景で、カイユボットを思わせるところがある。今回、ヴュイヤールとボナールは「アンティミスト(親密派)として紹介されていたが、確かに非常に個人的な視点で作成されているように見える絵画であった。

※途中で展覧会とは別にルドン「グラン・ブーケ」が展示されていた。248.3×162.9と巨大な花の画なのだが、色彩と形が結実したなかなかの傑作に感じられた。(2015.3.21追記)

春の東京(3) 低層階

2015年03月14日 07時24分37秒 | 食べ歩き
4時に一旦目が覚め、次はゆっくり7時半に起床。しばらくぼんやりした後、朝食会場へ。食べたものはパン、スープ、スクランブルエッグ、ソーセージ、焼きそば、ミートボール、サラダ、マカロニサラダ。飲んだものはオレンジジュースとコーヒー。



 

おかずのバリエーションが多少あるが、ご飯が無いのが残念。パン食でもいいのだが、トーストするのが面倒なのでそのまま食べたら、結構パサついていた。部屋に一旦戻る時に、アルコールの自動販売機があるのに気がついたが、昨日気がつかなくて良かったと思う。

今回のホテル、宿泊したのは2階だった。景色を見たい訳ではないので、低層階の方が何となく落ち着く。