散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20150315最近読んだ本

2015年03月15日 23時31分33秒 | 読書
■「京都めし2」魚田南
このマンガの線は老眼にキツイ。

■「神様の値段」似鳥鶏
頭脳明晰ながら、あまりのも浮世離れしているため「戦力外」扱いされている刑事の物語。ある種、杉下右京の女性版という感じもある。

■「ニッポン「酒」の旅」山内史子

■「虚像の道化師」東野圭吾

■「みうらじゅんのゆるゆる映画劇場」みうらじゅん
みうら独特の映画評で、読んでいる方としてはニヤニヤしっぱなしだ。

■「ビブリア古書堂の事件手帖6」三上延
意外と文学的には難しいかも。大ヒットしているが、皆、分かって読んでいるのか?

■「野武士のグルメ2」久住昌之、土山しげる
行きつけの店でサンマ焼き、公園で家から持ってきたおにぎりと弁当屋の豚汁など、楽しいシチュエーション。牛丼のチェーン店「Y」飲みで、回りは誰も酒を飲んでおらず、我に変える主人公。メニューにあるんだから、いいじゃないか!

以下、図書館の1冊。
「ガタスタ屋の矜持 場外乱闘篇」豊崎由美

春の東京(11) ごはん山脈

2015年03月15日 17時19分21秒 | 食べ歩き
展覧会を見終わり、少し腹が減ってきた。以前、六本木界隈なのに(偏見)非常に感じの良かった「SKB」へ。前回はカレーセットを食べたのだが、その時「うちの名物です」と聞いていたビリヤニを食べよう。

日曜日は平日より若干高いものの(1340円)、セットがあるので、ラムビリヤニセットを注文してみた。まず最初は野菜・豆腐・ひよこ豆などのサラダ。チリパウダーを使い、インドらしからぬ辛さのサラダだ。



これを食べて、マンゴーラッシー(果肉たっぷり)を飲んでいると、ビリヤニがやってきた。その瞬間、軽いめまいが…。これは「ごはん山脈」じゃないか! 隣の客もこっちのテーブルに目が釘付けである(男のほうが同じものを注文しているのだ)。




→ピンボケで量も分かりにくくて申し訳ない。



さらにヨーグルトにみじん切り野菜の入ったライタというサラダも付いてきている。絶望感をとりあえず押さえ、早速食べてみると長粒種のためパラパラとした米には、複雑なスパイス風味がまとわりついている。米の山の中から骨付きのラムが出てきて、これを合わせて食べるとまた旨い。



大体、高級っぽい店のラムカレーのラムは少なすぎたりするのだが、この料理は掘っても掘ってもラム肉が出てくるのだ。更にインド人と思われる店員さんが近づいてきて「サービスです」と海老カレーが出てきてしまった。食べてみると、トマト入りで酸味の強いカレー。また味が変わっていいとも言えるが、量は更に増えてしまった。



そして更にだ! 店員さんが「サービスです」とタンドリーチキンのミントソース添えを出して来るではないか。「ありがとうございます。でも、もう食べられないと思いますが」と私も既にギブアップ宣言。

 

しかし、タンドリーチキンはまたスパイスが効いており、ミントソースをかけると食べたことの無い斬新な風味がする。インド料理の奥の深さと量の多さにノックアウトだ。

何とか見苦しくない程度には食べようと思ったものの、ここまで出てきてしまうと諦めがついた。腹の限界まで食べずに残そう。ということで、諦めムードを漂わせてラッシーを飲んでいると、最後に「サービスです」と小さなデザートが出てきた。



デザートはどうやら別腹だったらしい。米のココナッツ風味煮、バナナ添えという感じのデザートだったが、何とか食べきることができた。しかし、途中で拷問になりかけたので、もし次に来ることがあれば、「量を少なくしてください」と頼んで注文しよう。他にも気になるメニューがあるのだ。

これでどこかで昼酒でもという気持ちも吹っ飛び、六本木から大門へ。モノレールに乗って羽田空港へと到着した。後はビリヤニが消化されるのを待ちながら、札幌に帰ることにしよう。

 

春の東京(10) ルーブルマジック

2015年03月15日 11時08分16秒 | ART
7時頃起床。あまり胃の調子は良くない。何か少しは食べておくかということで、ホテルの朝食へ。ナポリタン、ミートボール、サラダ、スープ、オレンジジュース。パンがいまひとつだったので、ナポリタンを主にしてみた。

軽くうとうと休憩をして、9時頃にホテルを出る。まずは新国立美術館へ。先頭から遅れること10分くらいで「ルーブル美術館展」に突入。



大混雑の1,2室を後回しにし、3室目以降から見たところ、それほどのストレス無く見ることができた。一言感想は、フェルメールの「天文学者」って地味だな。でも、予想もしていなかった名作が多かったので良かったということにしておこう。

クエンティン・マセイス「両替商とその妻」:金と信仰がないまぜになった二人を描いた興味深い作品。1514年の画だが、金属やガラスの細密描写、鏡像の細かさにびっくり。
マリヌス・ファン・レイメルスウァーレに基づく「徴税吏たち」:金に汚い下司野郎な感じと律儀なオジサン風の二人。生々しい作品。
ヘリット・ファン・ホントホルスト「抜歯屋」:歯を抜く大げさな表現と、そのすきにスリを働く男。

ピーテル・ブリューゲル1世「物乞いたち」:当時の物乞いであるから、全員からだが不自由なのである。精密で色彩豊かながら、かなり怖い作品だ。
ルーカス・ファン・レイデン「トランプ占いの女」:1508~1510年頃の作品なのだが、良くこれだけ色彩が鮮やかに残っているものだ。
フィリップ・メルシェ「手品師」:見物する上流階級側の光と、手品師の闇を対比して描いた作品。

シャルル・パロセル「象狩り」:狂象が大暴れし、ターバンの男たちが取り押さえようとする図。「魁!男塾」のような画風だ。
フランス・ファン・ミーリス1世「身づくろいをする女性と召使の黒人女性」:これも光と闇を表現。金属器と布の質感が素晴らしい。
フランソワ・ブーシェ「オダリスク」:これ、有名な作品だよね。

ジャン・シメオン・シャルダン「猿の画家」:これも知っている。なかなかの作品が来ているね。
ルイ=レオポール・ボワイー「アトリエでボナパルトの胸像を制作するアントワーヌ・ウードン」:上手さ世界レベルの作品が実に沢山あるのだ。