散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

寒い帯広(8)

2017年06月04日 23時45分38秒 | 旅日記
帰りの列車の中で宴会を開催するかが、私の頭の中で議題となったが、隣に人がいたら気まずいし、これ以上やらかすと体調にも不安がある。お茶を買い込んで、列車に乗り込んだ。



するとどうだろう。何と私の乗った車両には多分3人しか人が乗っていないのだ。今の札幌-帯広間の切符は朝早くと夜遅くの便が割引率が高い。私の乗っている便は45%引きの値段なのだが、この乗車率を見れば、90%割引にしてもいいのではないだろうか。

しかし、これは宴会もやり放題だったなと思いつつ、体調のことを考えれば正解なのだと思い込んで、読書に入る。



途中うとうとしながら、22時過ぎに札幌到着。5分で乗り換えて、琴似へ移動。琴似で一杯やってから(別項)、タクシーで帰宅。

今回の帯広みやげはカムジャ麺、トムヤムクンパクチーラーメン(帯広には関係なし)、十勝ブランデー原酒EXTRA1982。



ブランデー原酒は、相当高いよ。

琴似で飲むのかい

2017年06月04日 23時13分54秒 | 飲み歩き・琴似界隈
帯広から琴似に帰ってきた。元々深夜帰宅になるため、明日は休みを取る予定にしてある。だとすると、このまま帰るのも寂しいかということで、バー「D」へ。先客が誰もおらず、あれれという気分になったが、考えてみれば日曜日の深夜か、今は。

1杯目はブナハーブン2005年カスクストレングス9年SMWS。



年数の通り、熟成感はないが、フレッシュな刺激がいい。味のタイトルは「A young upstart(若い成り上がり者?)」。まあ、そんな感じかもしれない。テイストノートを見ると、梅(Japanese Plum)の味わいもするなんて書いてあるね。

2杯目はこれで最後にしようと、グレンフィディックウォードヘッド25年シングルカスク。



なるほど。アルコール度数が52.9度もありながら、一見して飲みやすい感じ。どこかひなびた優しい口当たりがしながら、その後、喉に落とし込んでからの香りの長さが素晴らしい。ちょっと味が分からなくなりつつあるが(←ダメ人間)、これで満足して、帰ることにしよう。

寒い帯広(7)

2017年06月04日 18時25分18秒 | 飲み歩き・北海道内
帯広に戻ってきたが、小雨が降り続いており、気温は11度。 

 

ひとまず藤丸デパートに向かい、催事場の「オビヒロ藤丸古書の街」へ。



しばし眺めたが、約半分は札幌にある古書店の出店だった。さらには北海道画廊さんが絵画販売もしており、お店の方と久々に帯広で顔を合わせることになった。古書店の皆さんからお誘いがあり、出店することになったそうだ。この後、食品街で買い物をしてから夜の街へ。

雨がやまないことと、日曜日のため開いていない店も多く、何度か入ったことのある天ぷらの「H」で一杯やることにした。一人なので、テーブルよりは落ち着くカウンター席に座り、小ビールとおまかせ前菜盛り合わせを注文。この前菜、かなり理想的なのだよね。



手前列からホワイトアスパラ酢漬け、鶏のチーズロール、ツブ、西京焼き、ホタテピカタ、ゆり根梅肉和え、キノコの胡麻和え、茄子田楽、ギョウジャニンニク醤油漬け、うにホタテ和え、竹の子と魚介の木の芽和えと、どうですかお客さん!

特に単品で頼もうかと思ったギョウジャニンニクが少しだけついてきたのが嬉しかった。香りはそれほど強くなく、新鮮な青物の味わいがする。アスパラ酢漬けには唐辛子が入っており、ピリッと辛味が効いているのもいい。これはどう考えても酒だろうということで、刈穂の六舟を注文。



ほお、刈穂というと辛口というイメージだが、これは食中酒にちょうど良い感じ。ほんのりした吟醸香がしながら、料理を邪魔しない。これにうにホタテ和え、木の芽和えあたりがピッタリくるね。

しかし、チビチビ食べると結構満足感が来てしまい、締めは豚天皿にした。すると、予想よりは多め、ロース2枚を揚げたものがやってきた。これには塩よりも、天つゆ、さらには柚子胡椒でパンチを効かせた方が合うようだ。



これにて完全に満腹し、時間もまずまずいい時間になり、勘定をしてもらった。



駅に向かうが、気温は9度を下回り、かなり涼しいといってよい。


寒い帯広(6)

2017年06月04日 15時50分03秒 | 旅日記
幕別駅から左手の方に進み、踏切を渡る。そういえば、最近なかなか踏切を渡ることってないよね。



そしてのんびりとした風景の中を歩いていくと、幕別町図書館にたどり着いた。割と新しく、評判が良いという話を聞いてきてみたのである。



早速中に入ると、これは良い悪いとは別問題だが、人が少なく実に静かである。私がいた間を通じて、図書館にいる人間が10人を超えることは無かっただろう(職員を除く)。よって、読書コーナーもほぼ独占利用状態なのである。



また、職員さんの人当たりが実にいいね。それから最も重要なことだが、本の品ぞろえも悪くなかった。特に新刊は幅広いジャンルを仕入れていて、図書館は良いが、書店はどうなってしまうのだろうという気になるくらいだった。

また、こんな独自の書籍コーナーもある(昭和40年代の「PENTAX Family」)



静かな環境の中で雑誌や本を読み、あっという間に1時間経過。さてそろそろ帯広に行くとするか。ということで、雨の降りだす中幕別駅に戻る。



少しダイヤが乱れていたようだが、4分遅れくらいで帯広行きの普通列車(2両)がやってきた。

 

ふー、列車の中は暖房が効いていて、暖かいぞ。

寒い帯広(5)

2017年06月04日 13時51分42秒 | 飲み歩き・琴似界隈
帰りの列車が19時台ということもあり、今日の日中は時間をつぶす必要がある。ということで、初めてとなる幕別駅を訪問。



私以外に3人ほど降車客がいたのだが、それぞれ車に乗り、あっという間にいなくなってしまった。駅前、誰もいないよ。

まずは昼食場所を探して駅周辺をさまようのだが、店がそもそも少ないうえに、日曜日とあって全く見つからない。さらに捜索圏を拡大してみると、河原にパークゴルフ場があり、結構な人がいるのを発見。そうだ、幕別町はパークゴルフ発祥の地だからね。

 

さて、ここから駅に戻る方向でやっと蕎麦屋さんを発見。もう選択の余地なく入ってみる。

メニュー紹介を見ると、ゴボウ天蕎麦がお勧めのようであったが、夜の事も考え、もう少し控えめなかしわ蕎麦を注文する。すると豆腐の通し(といっても無料)がやってきた。一杯やりたくなるところだが、自重して豆腐をつまむ。



豆腐だけで食べて味が濃厚! という感じでもないのだが、醤油を少しかけて食べると甘味が引き立っていい味だ。

そんな感じで待っていると、かしわ蕎麦がやってきた。



蕎麦は田舎だが、あまり歯ごたえを強調しすぎない、控えめの感じ。汁は醤油はっきりで辛目の味。しかし後を引く味わいだ。鶏肉は非常にソフトに仕上がっており、食べやすい。これに少々の唐辛子をかけて食べ進むと、寒さで冷えた体が暖まってきた。昼食を取り、一安心して目的地に向かう。



それにしても日曜日の幕別町は、「車」という生命体だけが走っている、すでに人類はいなくなった未来の遺跡のような雰囲気であった。