散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20170909ギャラリー巡り

2017年09月09日 16時26分54秒 | ART
本日はさっぽろテレビ塔→らいらっく→富士フイルム→大通→グランビスタ→チカホ→STV時計台ビル→STV北2条ビル→北大→紀伊国屋→大丸→エッセ→和→HOKUBU→犬養→市民→クラークの17カ所。

■グランビスタギャラリー「鎌田順也のデザイン「日常生活と美」」。JRタワープラニスホールアートプラネッツの宣伝デザインをしていた人。映像が流れていた「松尾ジンギスカン60周年記念TV-CM」が面白かった。春・夏・秋・冬の4バージョンあるとは知らなかった。

■地下歩行空間「南区学生まちナカアート展 in チ・カ・ホ「ミニ芸森がやってきた!」」。チカホでは「音の風景」という展覧会が始まっているはずなのだが、どうやら展示設営中の模様であった。その代りに芸森の紹介展がやっていた。こういう施設は行く人と行かない人の極端に分かれるような気がするので、ぜひ、普段足を運ばない人に届くような展示にしてほしいと思う。本当に天気が良い時の芸森(屋外美術館)は最高に素晴らしいのだ。

 

■STV時計台ビル、STV北2条ビル「札幌大谷大学メディアアートコース作品展」。
宮嶋風花「札幌の現在」:作者の友人のポートレートと紹介を作品にしたもの。3人の友人が取り上げられているが、一人は「ネットに詳しく」、もう一人は「昔からダンスをしており」、もう一人は「ファイターズガールの経験あり」とのこと。オジサンの若い頃とは時代が違うね。

 

旧ギャラリーたぴおの場所には、クラフトAgerが開店。クラフトにあまり興味がないため、スルー。

 

大同ビルはいよいよ全店舗が移転し、閉鎖になるようだ。



北海道大学の札幌国際芸術祭展示は別項で。

■大丸画廊「居島春生 洋画展」。素晴らしく上手いテンペラ画。自然の流れや揺れ動きが見事に表現された風景画。

■まるひこアートスペース和「SPACE & WAVE4人展 時の記憶」。会社のロビーとはいえ、続けて本格的な展示をしてくれているのはなかなか素晴らしいことだと思う。



■HOKUBU記念絵画館「増田常徳 戦いとしてのルポルタージュ」。
「炭抗夫たち」:いい仕事をしたという顔の炭坑夫ではなく、ガスマスクをかけ、ガス室にでも赴くかのような男たち。断絶感がある。
「精霊の大地(侵された北の森)」:そもそもこの地は誰のものであったか? いや、人間のものと言えるのだろうか。
「黒い海(3.11津波)」:夜の海に向かい、こちらには背中を向けて横たわる女性。拒絶感だけが伝わってくる。
「墓標(3.11防潮堤)」:青い海に向かって立つ防潮堤。10メートルという印が入っている。もっと高ければ津波を防げたのか? いやそうではない。高さも幅も人間の考えることには限界があるのだ。

久しぶりのオープンとなった絵画館だが、1階にも展示スペースができているなど(展示は大きな絵画2点)、レイアウト変更がされた模様。また以前は館の方にコーヒーを出していただいていたが、それも1階にセルフ喫茶コーナーができていた。お菓子を一つ、エスプレッソを頂いた。

 



■ギャラリー犬養「剥離する日々」。
「籠」:押入れのスペースに展示された3人の合作。奥の写真には下を向く女性が写っているが、その前で金属の小物体が励ましの声を上げるかのようにそれぞれの形で立っている。何となく面白いのだ。

豊平川を久しぶりに渡る。



■市民ギャラリー「第62回新北海道美術協会展」。疲れてきて挫折しそうになったが、何とか行くことができた。
丸藤真智子「白いホダの洞」:ある種の民話やシンボルを思わせる味わいが出てきた。
後藤和司「river2017」:白い世界の中、緑のライン。川というよりも海のようにも見える。
数田修「水音」:池から竜巻が上がっているのだろうか。木々を巻き込んで森を破壊するばかりの勢いだ。

故郷II「制服-感情的妄想」:ファストフード店員、宅配の人、警備員と制服を着た3人。インスタレーションの裏に回ってみれば、お盆をひっくり返したり、現金をぶちまけたり、妄想が巻き起こっている。まあ、もう少し突飛な妄想の方が面白いかもしれないな。

■クラークギャラリー+SHIFT「ROBBONESIA MURMUR」。リボンを使った展示。布ものにあまり興味のない私だが、それでも綺麗だと思う。
「Untitled(Rhinoid)」



「Clouds Gathering」「Sea Moon」

 

北海道大学総合博物館「札幌国際芸術祭2017 火ノ刺繍-「石狩シーツ」の先へ」

2017年09月09日 12時24分06秒 | ART
最初に言ってしまおう。好みの問題として全く合わない。ダメだった。

まず何がダメかというと「詩」がダメだ。私はコミュニケーションに可能な限り正確性と合理性を求めるので、もってまわった「詩」というものは基本的には受け付けない。もちろん、この表現形式を経ることによって、より深い認識と共感を得られるケースがあるのは分かっているが、正直なところ、私はそういう感覚的なものの共有をあまり求めていない。もっと考えていることを正確に、手っ取り早く伝えてくれよという思いしか湧き上がってこないのだ。

次に「朗読」がダメだ。単位時間当たりの情報量があまりに少ないコミュニケーションの手段であるため、時間の無駄にしか感じない。最初からすべての文字を読みやすく並べてくれれば、こっちで勝手に読むからいいよ、というのが私の考え方だ。これももちろん、活字に比べた時の双方向性や人間の声の調子、抑揚に意味があることも理解はするものの、かかる時間と期待できる効果を考えた時に、「ほぼ確実に時間の無駄」という結論に至ってしまう。

まあ、こういう届かない人間もいるんだということだ。

 

糖質制限食?

2017年09月09日 12時14分54秒 | 食べ歩き
旅行の途中から引き続き糖質制限に取り組んでいる。今日の昼食はどうするかと思ったが、そうだカフェテリア式の学食という手があるかと、北海道大学の中央食堂へ。

アジフライ、旨辛豆腐(豆腐、もやし、鶏ささみ、キムチ味)、夏の総菜トリオ(ナス、切干大根、ほうれん草胡麻和え)の3品を取る。ご飯や味噌汁がないお盆上の風景に、我ながら違和感を感じる。



レシートに栄養分なのだろうが、赤・緑・黄毎の点数が書いてある。どの栄養分が何の色なのか分からないため、全く意味がない。今調べてみたら、赤= 肉・魚・牛乳・大豆製品など、緑=野菜・芋・果物・海草類など、黄=穀物・砂糖・油脂類なんだそうだ。黄が意外と多いのだが、アジフライの衣と揚げ油に起因するのではなかろうか。フライの衣には当然パン粉が使われているし、なかなか糖質制限って、難しいものだね。

それはさておき、今回のメニュー、昼食というよりは酒の肴と言った方が良いかもしれない。特に旨辛豆腐はビールに合いそうだったが、学食に酒類の持ち込みは可能なのだろうか…。

20170908最近読んだ本

2017年09月08日 23時53分40秒 | 読書
■「目玉焼きの黄身いつつぶす? 9」おおひなたごう
生ビールと瓶ビールどっち飲む? → 基本的に生ビール。まれに黒ビールの小瓶を飲む
オムライスどこから食べる? → ケチャップのかかっている中央部から
食器の配置どうしてる? → いわゆる日本料理の作法にのっとった配置。但し、本か新聞を読みながら食べるので、良いマナーとはお世辞にも言えない

■「銀座レッスン1」「同2」山崎ヒロキ、近藤タカシ

■「青い花は未来で眠る」乾ルカ

■「R.E.D.警察庁特殊防犯対策官室」古野まほろ

以下、図書館の3冊。
■「日本劣化論」笠井潔、白井聡
今の政権が最悪の振る舞いで、中韓はおろか、アメリカとの関係も悪化させるとの分析。全く同感。

■「右傾化する日本政治」中野晃一

■「ニッポン沈没」斎藤美奈子
大変残念ながら現政権のもとで沈没し続ける日本。この本が出た以降も、沈み続けていることは一目瞭然。

なぜか大阪(30)昼食、そして帰宅

2017年09月07日 20時09分21秒 | 食べ歩き
さて、展覧会見学に時間がかかり、昼食の時間となった。もう一個見たいものもあったが、断念せざるを得ず、再び三宮へ。周囲をグルグルと迷走しながら食事所を探し、洋風の店「GI」に入ることにした。

降りてみると、あれれ、何だか居酒屋テイストの店長が、どうみても居酒屋っぽい席に連れて行ってくれる。メニュー説明でもお勧めの大部分は刺身類のようだ。この時は腑に落ちなかったが、家に帰って調べてみると、洋風のグリルと和風の海鮮市場のようなところがドッキングした店で、私が座ったのは和風コーナーだったようである。

まず、ハイボールを注文。するとこのハイボールがタイムサービス190円の上に、サイコロを振ってゾロ目が出たらサービス品がつくというゲームがあるというのだ。



サイコロを振ってみた。すると、良く分からぬうちに「5・5」のゾロ目。この場合のサービス品はおでん盛り合わせだそうだ。しかし、当初の方向性からどんどん遠くなっていくな…。



そして最初におでんが出てきた。北海道ではあまりない牛すじから手を付けるが、厚揚げがなぜか美味い。中がふんわりして出汁も良くしみ込んでいるのだ。



しかし、それはさておき洋食だよね、ということでステーキ(中)を注文。



そうそう、肉断ちをしていたわけではないけれども、今日はこういうのが食べたかったのだ。しかし、この後ハイボールをお代わりし、もう居酒屋メニューを食べるのであった。

大はま蒸し、さらに厚切りハムカツ。ま、美味いことは美味い。





最後で良く分からない展開になったが、関西最終食はこれにて終了。この後、ポートライナーに乗り、神戸空港から新千歳空港に移動。飛行機の時間は10分遅れだったが、直通便は楽でいい。あまり遅くならないように帰宅できたので、旅の疲れはそれほどではなかった。

残念だったのはおみやげで、大阪でみやげ物を買いそびれ、空港で買えばよいと思ったが、神戸空港はそれほど売り場が充実していなかった。もっとローカル空港の方が、こういうところには力を入れているのかもしれないね。

しかもおみやげが大阪みやげというよりは兵庫(姫路)みやげになってしまった。



この後、家に備蓄されていたカップラーメンを食べ、早めに就寝。明日は休養日としよう。本日、12380歩。

なぜか大阪(29)怖い絵

2017年09月07日 11時48分01秒 | ART
ホテルを出て、今日は阪神電鉄で梅田から神戸に移動。さらば大阪。

展覧会めぐりも最後となる今日、兵庫県立美術館に向かう。最寄り駅から7~8分くらいのところに美術館があるのだが、どうもそこに向かっていると思われる人が目立つようだ。これは混雑しているのかな?


→美術館の上に「美かえる」というド派手な像が飾ってある。

■兵庫県立美術館「怖い絵展」。

ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス「オデュッセウスに杯を差し出すキルケー」:見たかったウォーターハウスの作品。私の場合、女に迷うというより、酒が好きですぐ飲んでしまいそうだ。



ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー「オデュッセウスとセイレーン」:魅力と怖さを兼ね備えたセイレーン。
ギュスターヴ=アドルフ・モッサ「飽食のセイレーン」:口の辺りに血が付き、目が人の目をしていないセイレーン。どちらかというと鳥だね。
ジャン・ラウー「ソロモンの判決」:子を取り合う女性2人に、「じゃあ刀で切り分けろ」と無茶を言うソロモン王。大岡裁きの原型だそうだ。

ギュスターヴ=アドルフ・モッサ「彼女」:男の死体多数の上に座る巨大な女。うわ、禍々しい。
ポール・セザンヌ「殺人」:女性を殺している夫婦二人組だろうか? セザンヌもこういう画を描いていたのか。
ジョン・バイアム・リストン・ショー「人生とはこうしたもの」:舞台俳優と女優のようにキスをする二人。その後ろには不気味に笑うピエロがいる。訳が分からないだけに怖いというところか。

フォード・マドックス・ブラウン「ユングフラウのマンフレッド」:ユングフラウから身投げをしそうになっている男。足元に無数のためらった足跡が残っているのが恐ろしさを感じさせる。
マックス・クリンガー「死の島(ベックリンの原画による)」:私が実物を見たい作品の一つがベックリンの「死の島」。これはクリンガーの版画だが、それでもうれしい。小舟に乗った白衣の人物はかなり不気味だ。
ポール・ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」:今回のおそらく目玉作品。実物を見ていると、描かれている人物が等身大くらいの巨大サイズなのだ。目の前で行われているかのような処刑、これはインパクト強い。



ジャック=エドゥアール・ジャビオ「メデューズ号の筏(テオドール・ジェリコー作品の模写)」:これも有名作品の写しだね。全体の明るさが同じトーンなのが意外。ジェリコーの作品は明暗がくっきりしていなかったっけ?

全体に魅力ある作品が多く、これまで聞いたことも無いような画家の作品でも怖さというか魅力あるものが多かった。ある種のテーマに特化した展覧会なので、マニアック画家が活躍する余地が十分あるということかもしれない。

入場券を購入するところには100人くらい並んでいただろうか。今回の旅程中、最も混雑した展覧会だった。「バベルの塔展」「西大寺展」がそれなりに人はいるものの、混雑というレベルには程遠かったので、ちょっと油断していた。これ、展覧会の魅力の違いなのだろうか。それとも、大阪と神戸の人の違いなのだろうか(これ以上書くと、ゴニャゴニャ…)。

この後、常設展、「青木千絵展 漆黒の身体」を見るが、これは別項で紹介することにしよう。

なぜか大阪(28)朝食4

2017年09月07日 08時31分13秒 | 食べ歩き
いよいよ大阪も最後の日。ホテルの朝食も最後となるが、まあ食べたいものはすべて試した(パンなど除く)ので、もういいかな。今日もいつもと変わらぬ目玉焼き、ハム、サラダを盛り付ける。



飲み物は紅茶にしてみたが、カップで出てきて、割と渋め。ポットでたっぷり2杯分あるコーヒーの方が良いと思う。



やはり食べたりなく、焼鮭、なめこおろし、ひじき、根菜煮、かまぼこ、納豆の和食セット。これをご飯抜きで食べるという荒技。



最後にフルーツ&ヨーグルト。こんな組み合わせで食べるのは生れて始めてかも。



以下、今回宿泊したホテルの感想。

朝食ビュッフェはおおむね満足。品数は多いし、それなりに美味い。珍しいのはどこでも必ず出てくるカレーがなかったことで、このため私も何となく低糖質朝食にしてみたのであった。

ホテルの建物はそれなりに年数がたっていると思うが、清掃も行き届き、ホテルマン(女性含む)の皆さんは非常に親切だった。ロビー階で方向が分からなくなったり、ちょっとうろたえていると、「何かお手伝いしましょうか」という具合にすぐ声がかかる。海外の客が多かったが、ホテルマンも日本以外の方が多かった。

北海道でも海外の観光客が増えているという話はあるが、それに比べても大阪の外国人率ははるかに高い。観光だけではなく、仕事目的の人もいるようだ。また、行きやすい飲食店に行くと、必ず外国から来た人が近くにいると言っても過言ではないくらいなのだ。なかなか興味深い体験になった。

ホテルの話に戻ると、宿泊階へはエレベーターが5基あったので、待ち時間が少なくとても快適。さらに部屋にはミニバー付き(使わなかったが)とあって、普段、出張で泊まるホテルとは大違いだった。残念なのは消臭スプレーが無かったことと(頼めば来るのだろうが)、新聞サービスが無かったこと。しかし、今どきは新聞も読まない人も居ることだしなあ。

なぜか大阪(27)喫茶2

2017年09月06日 19時45分07秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
さて、大阪駅前第1ビルにはもう一つ見逃せない喫茶店がある。その「KoK」を続けざまに訪問してみることになった。この店もバーカウンターコーナーと喫茶コーナーがあるが、今度は喫茶コーナーに座ろう。バーカウンターの方はかなり入りづらい雰囲気の上、先客が誰もいなかったのだ。

メニューを拝見すると、こちらの一押しはオールドパーらしい。ということでオールドパーソーダ割りを注文。



ウイスキーに小さなチョコレートがついてきた。



今の時間帯にはあまり他の客がいないので店内写真を乗せるが、廊下側のガラス模様が印象的だ。



オールドパーをお代わりし、何も頼まないのもあれかと思い、おかきを注文(来たら、柿の種だった)。



そしてここで若い女子が突然入ってきた。そして気がつかなかったのだが、ピアノの準備を始める。何? ここはピアノの生演奏があるのか…。


→お姉さん、盗撮してスマン。

クラシックの演奏を聴いていると、店のマダム(としか呼べない雰囲気)がやって来て、曲のリクエストができるという。よし、と勢い込んだが、余り変な曲をリクエストして恥をかかせてもいかん(プログレとかダメだろう)。ずいぶん考えた結果「戦場のメリークリスマス」と言ってみると、「大丈夫です」とのことであった。

そして静かな中「戦メリ」が流れるのを聞く。これは得難い時間と空間だ。

ピアニストはその後、一旦引っ込んでしまったので、勘定をするときにマダムにチップを託そうとしたら、「いやいや良いんです、お気持ちだけで。きっと喜ぶと思います」と頑なに受け取ってもらえなかった。まあ、それはそれで仕方なかろう。

それにしても大阪のある種の文化は奥が深い。



本日、17836歩。

なぜか大阪(26)喫茶1

2017年09月06日 19時04分33秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
札幌では喫茶店は絶滅に瀕し、カフェなどに席巻されているが、大阪にはいまだにクラシックな喫茶店が残っており、また酒を飲めるところもあると聞く。私はそもそもあまり喫茶店に入るという習慣がないのだが、それでも年を取ってきたせいか、旅の事前調査中に大阪の喫茶店に興味が湧いてきた。例の大阪駅前第1ビルにある喫茶店「MJW」に入ってみた。

飲み物はこの店の代名詞であるらしい、ジョニーウォーカー黒のソーダ割りを注文。



これまた懐かしい食事メニューの中から、アンチョビのせチーズパンというのを頼んでみた。しかしこのメニュー、2種のつまみをハーフ&ハーフで盛り合わせできるという気遣いがうれしい(今はそんなに食べられないのだが)。



アンチョビのせチーズパンをつまみながら、ジョニ黒をお代わり。



この店は私が座っているカウンターの一角(バーっぽい)といわゆる喫茶コーナーのようなエリアに分かれている。メニューはどちらでも同じものを同じ値段で頼める模様。カウンターには渋いバーテンダー氏がいるが、喫茶コーナーの方にはウエイトレスがいる。そしてそのウエイトレスにはドレスコードでもあるのだろうか? 全員が1960年代からタイムスリップしてきたと言っても信じてしまいそうな雰囲気なのである。これ、絶対に雰囲気壊さないように教育されているのだろうなあ。

クラシック喫茶店を堪能できた。

 
→右はこの店のシンボル、ジョニーウォーカー氏。

なぜか大阪(25)明治

2017年09月06日 18時22分00秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
さて、天王寺に来たのは西大寺展だけが目的ではない。大阪の名居酒屋で一番最初に思い付く、あの店があるからだ。まだあまり腹が減っていないのだが、あべのキューズタウンというショッピングモールへ。

そしてそこにあるのが、かの有名な居酒屋「M」である。



この建物は昔は当然一軒家だったのだが、ショッピングモールの中に入ることになり、可能な限りそのまま移設したというものである。移転後、かつての常連さんが訪問し、「よくぞここまで昔のままで…」と涙した人も居るという話なのである。

店に入ると3~4割程度の客入り。これが東京で随一の酒場であれば満員必至という気もするが、大阪のありがたい所である。とは言え、残念ながらカウンターには座れず、小さなテーブル席へ。喉が渇いたのでスタウト小瓶を注文。

そしてこういうこともあるんだろうなあと思ったが、店内撮影禁止の表示があった。一般的に手元の料理を撮影するのは許される場合もあるのだが、ここは本当に撮影できないらしい(札幌に戻って来てから調べて分かったのだが、カメラを出さなくて良かったよ)。昔は撮影可能だったそうなので、いわゆる観光飲み人が増えて、マナーが守られなくなったということなのだろう。

ということで、食べたものを列挙する。

・きずし…やはり大阪ではこれを食べなくては
・とうがん煮…これも関西でよく食べるのかな? ひんやりした冬瓜が出汁を含んで、夏にたまらない逸品
・ねぶと南蛮漬け…小さな鯛のような魚の南蛮漬け。これもさっぱり
・やきとり…名物が沢山ある中で、あえて焼鳥。ごく普通だが、なかなか美味い
・ポテトサラダ…マヨネーズ少な目の淡泊なポテサラ

飲み物は大阪の酒、秋鹿をもらう。食べ物に合わせるといい感じ。この店はいろいろ日本酒が置いてあるが、居酒屋チョイスというか食べ物にあうような酒を中心にしたセンスがいい。確かに酒だけで華やかな香りがあって美味いものはあるのだが、居酒屋にあるのはこういう方が良いと思う。

いや、落ち着ける雰囲気でいい居酒屋であった。



かなり疲れてきたので、ホテル方面に戻ることにする。それにしてもあべのハルカスは高いビルだ。角度によってはビルというよりも、塔に見えないことも無い。


なぜか大阪(24)西大寺

2017年09月06日 15時51分42秒 | ART
大阪に行くことを決めた時に、一番、興味を引く展覧会はこの「西大寺展」だった。まあ「バベルの塔展」は東京で行く可能性もあったからということもあるのだが。さて、どんなものが出品されているのだろうか。

■あべのハルカス美術館「奈良西大寺展 叡尊と一門の名宝」。
「塔本四仏坐像 阿閦如来、宝生如来、阿弥陀如来、釈迦如来」:いきなり会場入り口から奈良時代の4如来が登場。仏像好きにはたまらない。重文。
善春「興正菩薩坐像」:量感のある人物像。衣が左右に幅広く広がっているのと、垂れた眉毛が特徴的。国宝。
善円「愛染明王坐像」:私は一度西大寺に行ったことがあるのだが、この仏像は秘仏のため見ることができなかったのだ。それにここでご対面とあって、実に嬉しい。ほんのりと赤く、柔らかい肩から腕にかけての線がいい。

「毘沙門天立像」:手に持った槍の柄を、足元の邪鬼の口にぶっ立てるという、荒々しい毘沙門天だ。
湛海、院達「木造不動明王及び脇侍像のうち矜羯羅童子立像・制咤迦童子立像」:純真な矜羯羅童子とふてぶてしい制咤迦童子のキャラが立っている。
湛海「五大明王像(厨子入)」:コンパクトに持ち運びできそうな五大明王。ちょっと欲しい。

今日この時点で展示されているのが、国宝6点、重文27点という大変立派な展覧会だった。何よりも愛染明王を拝見できたのが良かった。



記念撮影コーナーでは、獅子の背中に座る体で、文殊菩薩になることができる。



さて、あべのハルカス最上階の展望台に行こうとすると1500円かかるのだが、美術館のある16階にも展望休憩所がある。



そこから見る眺めはこんな感じ。大阪は思ったよりビルがあるし、大都会だな。


なぜか大阪(23)通天閣

2017年09月06日 14時44分05秒 | 旅日記
串かつに満足し、再び通天閣方面へ。やっぱり一応写真は撮ってみる。



そして昇る気は最初からなかったが、通天閣地下のお土産売り場兼エレベータ乗り場へ。何と展望台に上るためのエレベータは20~25分待ちになっていた。普段もこんなに混雑するのかな?



他には猿回しショーや、日清の限定商品などお土産的なものを売っているのを一通り眺める。また地上に戻ると、通天閣の基底部が目に入った。これも知っている人には当たり前なのだろうが、あまり見たことのない風景である。



よし、大体こんなもので移動しようと新今宮駅に向かう。途中にキティちゃん仕様の駐車場がありビックリ。本当にキティちゃんは仕事を選ばない人だなと思う。



ここで振り返ると、一番記憶にある「日立」ではなく「通天閣」と書かれた通天閣があった。



新今宮駅から天王寺駅に移動。

なぜか大阪(22)串かつ

2017年09月06日 13時21分50秒 | 食べ歩き
大阪市立美術館から、天王寺動物園を超え(空中の通路があり、無料で動物園を横断できる。もちろん動物園内はほぼ見えない)、新世界方面へ。早速目に付くのは通天閣だ。



これまで大阪のキタ中心にいたので目にすることが無かったが、やはり大阪のイメージってこんな感じがする。

 

そしてジャンジャン横丁方面へ。この辺はさらに道幅が狭く、庶民的な感じがする(今や観光地なのかな)。ここであらかじめ調べて置いた店は今日は休み…、ということで、何となく感じのよさそうな串かつ「T」に入ってみることにした。今日は何といっても串かつで迷いなしだ。

席に着き、まずは生ビールでスタート。目の前のバットには口直し用のキャベツがスタンバイしている。

 

まずは手っ取り早そうな土手焼きを注文。「焼き」といっても白みそ仕立ての汁で、牛すじを煮込んだものだ。甘めの味付けだが、それだけでもない感じ。残った味噌にキャベツをつけて食べるのも行けると思う。



そして、まずは串かつ(牛)からスタート。衣の厚さは程々、ソースはかつ全体を浸してもそれほどくどくならないさっぱり酸味味。野菜ものもと思って、季節感なくアスパラを頼んだが、細いアスパラながら揚げ方が良いせいか、中身がトロトロに仕上がっている。

※土手焼きのタレやソースが残るので、全体に写真が汚い感じで申し訳ない。

 

次の貝柱フライはまあ普通。メニューに「青ト」と書いてある青唐辛子(いや、しし唐か)のフライは非常に美味い。これは私が年を取ってきて、野菜の方が良くなってしまっているのかなあ。

 

ということで、椎茸フライを注文すると、もちもちの歯ごたえで、椎茸の香りが良く立っている。



最後にもう一度、土手焼きを注文し、今度は七味を多めにかけて食べる。これは甘辛がより引き立って、良い感じだね。



今日の夕食の事も考えて、ちょっと控えめにしておこう。私の左側にいた二人は、10本以上頼んでバリバリ食べていたかなあ。串のサイズには大きなものもあるので、あれだけ食べられるのにはちょっと驚いた。いや、私ももう少し若い頃なら、もっと食べただろうけどね。



この店の前にある将棋・囲碁クラブも札幌ではまず見かけない雰囲気であることをお伝えしておこう。


なぜか大阪(21)四天王寺・大阪市立美術館

2017年09月06日 12時32分00秒 | ART
今日は地下鉄で東梅田駅から四天王寺前に移動。四天王寺といえば、相当古いイメージなのである。駅方面から歩いていくうちに、順路の逆と思われる元三太子堂の方から入ってしまう。



どんどん道を逆行し、六時礼讃堂の前にある石舞台へ。この石舞台が重要文化財なのである。





石舞台の両脇には亀の池というところがあり、亀が泳いだり、甲羅干しをしていた。のちに亀井堂というところもあるのだが、なぜかこの寺、「亀」に縁がありそうだ。



こちらが亀井堂。中では湧き出る霊水で経木を清めているとのことで、内部は撮影禁止であった。街中にこういうお寺があり、ごく普通に近所の方がお参りしているというのは、宗教心のない私にとっては新鮮である。



さて、そんな心無い私は宝物館へと向かう。し、しかしである。宝物館の開館日はかなり限定されており、現在は休館中なのであった(今回はどうも外れが多いね)。やむを得ないので、建物の前にある、石鳥居笠石(鎌倉時代)と長持形石棺蓋(古墳時代)を撮影する。

 

境内をふと見ると、野沢菜伝来の碑がなぜかある。非常に不思議に思ったが、もともと天王寺かぶらという野菜があり、これを信州に持って行ったところ、風土の違いから蕪が大きくならず、葉を食べる野沢菜になったという話があるそうなのだ。



何だかいろいろあるねと思いつつ、実はここまでは無料ゾーンなのだ。

いよいよここから西重門を通り、中心伽藍に向かう。さて、この中心伽藍、配置は四天王寺式といって非常に古式ゆかしいもので、そのことは何となく理解していた。しかしここにきて、建造物は火災、落雷、戦乱などで何回も焼け、かなり新しいものしかないことを知ったのである。ま、それはそれで良いか…

ということで、1959年(昭和34年)建立、なんと8代目になる五重塔。何よりも何度も再建するガッツが素晴らしいではないか。私はバルタン星人の6代目が登場した時のウルトラマン80のタイトル「バルタン星人の限りなきチャレンジ魂」を思い浮かべてしまった。



この五重塔、中に階段があり登ることができるのだが、余りにも足が疲れそうなので途中でやめておいた。

次は金堂。中に本尊救世観音菩薩が安置されている。実はここでは毎日11時から「舎利出(しゃりだし)」という法要がされているのだ。しばらくお坊さんがお経を読んだ後、そこにいた人たちが一列にならぶ。セミプロみたいなオジサンが、私が困惑しているのだと思い、「こっちに並びなさい」と指示をしてくれるので、やむを得ず並んでみた。

すると順次、御祈りをしていた内陣に入り、お坊さんから舎利を頂くという儀式のようなものをされるのである。私は宗教心は皆無なのだが、ここは黙って流されておくしかないだろう。



儀式が終わり、最後に講堂へ。ここにも、かなり大きな阿弥陀如来坐像、十一面観音立像が祭られており、何となく四天王寺を満喫した私であった。



建物は新しいものが多いが、風格は十分あるし、ぜひ宝物館の開館日を確認したうえで行くと、申し分ないように思う。

ここから、しばらく歩いて一心寺を経由する。



そして大阪市立美術館へ。建物がおそらく古いものなのだろうが、相当立派である。



館内に入り、展示室に向かうと、東京国立博物館本館を思わせるところもある。

 

■大阪市立美術館「土佐光起生誕400年 近世やまと絵の開化」。展覧会は土佐光起から始まる、いわゆる土佐派のやまと絵を時代に沿って展示したもの。ものすごく目立つ作品はなかったが、品が良く、落ち着ける展示であった。
土佐光起「大寺縁起」:色彩が良く残った、かなり立派な巻物。重文。

この後、「多彩なる隷書 漢の刻石」「中国の彫刻」を見るが、やや時間切れ気味で流してしまった。隷書は紀元前から2世紀くらいにかけてのもの、中国の彫刻は5~6世紀の北魏のものが中心で、なかなか素晴らしいものではないだろうか。こういうのはどうしても東博が一番ということになってしまうのだが、ここ大阪でも十分に魅力ある展示がされていた。

私が北海道という関西から遠く離れたところに住んでいるせいかもしれないが、大阪は美術館不毛の地(予算がない、新美術館はいつできるの?)と思っていた。実際に来てみると、なかなかそうではない良い所もあるではないか、というのが率直な感想である。しかし、この美術館、常設展もすべて撮影禁止なのである(ロビーのみ記念撮影可なのだとか)。この辺は観覧者のニーズにこたえる、新しい取り組みを少し考えてもいいような気がする。

なぜか大阪(20)朝食3

2017年09月06日 09時07分06秒 | 食べ歩き
今回の大阪旅も4日目。品数は多いものの、出てくる食べ物は同じであるため、朝食も惰性になってきた。第一シリーズは目玉焼き、ハム、ソーセージ、チーズ、サラダ(写真なし)。第二シリーズはインゲンとマッシュルームソテー、ベーコン、焼売、もう一回サラダ。



やはりご飯を食べないので満足感が薄い。少しは効果があるかと思い、味噌汁を飲んでみた。



その他、コーヒー、グレープフルーツジュースで終了。今日もラッシュアワーに出くわさないように、9時頃までホテルの部屋でダラダラする。