今日の魚 2006・7・5
ホシハゼ(スズキ目ハゼ科)
Asterropteryx semipunctata Rüppell
「今日の魚」史上初のハゼ科魚種の登場です。
体は黒色で、青い斑点がある、地味ながら美しさを持つハゼの仲間です。
この個体は、2006年6月1日の高知遠征で採集したものです。
もうすっかり人になれています。
7月1日の採集でも2匹採集しました。これはそのうちの1匹。
これで、我が家には3匹のホシハゼたちがいます。
まだ臆病なのですが、餌は食べてます。
このハゼは千葉以南の太平洋側にもいるようなので
機会があったら持ち帰ってみるのもよいかも知れません。
ちなみにこのハゼは岩礁と砂底の中間点あたりにいることが多いようです。
さてさて、お待ちかね(笑)7/1採集記録の詳細です。メインで見られる魚はソラスズメダイであること、これは前回とは変わりありませんでした。ただしちがっていたこと、それは「稚魚サイズ」が多かったことです。全長1cmもないくらいのかわいい稚魚でも濃いブルーでした。
で、初めて見た種は「サザナミヤッコ」と「リュウキュウヤライイシモチ」さらに「ヌノサラシ」「ハコベラ」「ミナミギンポ」などです。あっそういえば釣ったカスミアジ、タカベもはじめてみた魚だー! でもハコベラなんて綺麗だし、飼ってみたいんだけどぜんぜん捕まらんのよね。この手の魚は網じゃ。だから釣りが一番いい。
●スズメダイ科
スズメダイ科の魚では青いソラスズメダイや縞模様のあるオヤビッチャ、全身黒色のナガサキスズメダイなどがいました。しかしそれだけにとどまらず、テンジクスズメダイ、ロクセンスズメダイなんてのもいました。
そしてクマノミ。一番多く釣れた魚、それはもちろんオヤビッチャでした。もっと小さいのならいいんですが、全長20cmもあるのが群で来るなんて・・・たまらん。冷蔵庫で格納しきれない・・・
●チョウチョウウオ科
トゲチョウチョウウオ(写真)、採集家には「ナミチョウ」の愛称で親しまれるチョウチョウウオ、さらにアケボノチョウチョウウオが見られました。 トゲチョウチョウウオは数が多く普通にいて、チョウチョウウオは小型のものもいました。明らかに越冬している様子です。
●ベラ類
好きなジャンルです(笑)今回は防波堤の先端でニシキベラ、オトメベラを釣ったにとどまりました。しかし見たものは多く、黄色いヤマブキベラや赤いイトヒキベラなど、様々な種類がいました。
●フグ・カワハギ類
キタマクラの、全長5cm程度のものが非常に多く見られました。ハリセンボンは全長30~50cmのものが多数。変わったものではイシガキフグもいました。さらに愛好家の中では「ホンモンガラ」と呼ばれるモンガラカワハギ、テレビなどでもおなじみのミナミハコフグなど変わった魚が多くいました。流れ藻をもっと注意深く観察すればもっと多くの種類が見つかるかな?
●ハゼ類
小型ハゼが多く、クモハゼ、クツワハゼ、ホシハゼが多く見られましたが、遊泳型、いわゆるクロユリハゼやハタタテハゼなどは見つけられませんでした。
●アジ類
マアジ、ギンガメアジ、カスミアジがいました。ギンガメアジ(上)とカスミアジ(下)は同じ群れの中にいました。サビキ釣りで釣れます。マアジは底のほうに沢山いるようです。
ギンガメアジ
カスミアジ
●そのほか
ボラ、トウゴロウイワシ、イシダイ、オキナヒメジ、クロメジナ、ニザダイ、テングハギモドキ、ツノダシ、オオスジイシモチ、ゴンズイ、タカベなどを発見しました。特にトウゴロウイワシは大きな群れで見られました。 早く夏休みになってほしいと思います。今度は、今回は行けなかった磯も攻めてみたいと思います。