5月の遠征で撮影したスズメダイ。ミドリイシ類の枝の間に潜んでいるのは、初見のイシガキスズメダイ。かわいい。
イシガキスズメダイは全身が茶褐色、尾が白く、体側に黒い模様があるというスズメダイの仲間である。地味な色彩であるが、眼に黒い線が入るのが特徴で、ネコのような眼でかわいらしいスズメダイといえる。基本的に藻類食性で、波のよく当たるサンゴ礁の浅瀬に縄張りをつくって藻類を食むが、この仲間のスズメダイはある程度雑食性の傾向がある。観賞魚として販売されることもあるが、本種はスズメダイ科の中でも気性の激しいグループに属し、水槽内でもほかの魚を攻撃するので採集しても飼育はおすすめできない。
このポイントでもよく見られたルリスズメダイ。しかしルリスズメダイも非常に気性が激しい種であるため、あまり飼育はお勧めしない。ルリスズメダイは雑食性で藻類から動物プランクトンまでさまざまな餌を食う。