昨年のいまごろ、このぶろぐでご紹介したハチジョウアカムツ近縁種が日本初記録種として報告された。
標準和名は「オオアカムツ」となる。学名はやはりEtelis boweniでよいらしい。そして見分けの方法は尾鰭の色彩のほか、主鰓蓋骨後端がまるいことや側線下方鱗列が14であることなどによってもハチジョウアカムツと見分けることができるようである。なお、標準和名の「オオ」というのは、ハチジョウアカムツより大型の個体が多いことによるものであり、同時に本種の英語名Giant ruby snapperにちなむらしい。
論文はジョン ビョル氏らにより魚類学雑誌に掲載されている。
ジョン ビョル・大富 潤・本村浩之. 2023. 鹿児島県大隅諸島から得られた北西太平洋初記録のフエダイ科魚類Etelis boweni オオアカムツ(新称). 魚類学雑誌 DOI: 10.11369/jji.22–018. J–STAGE早期公開版(2023).