いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

朝日な侍従さん

2004年12月01日 21時00分50秒 | 日本事情

表紙カバーを取ると葵がえがいてあった。


以前春嶽で言及した「A級戦犯」を祀った靖国神社の松平宮司の件の周辺を調べていたら、ひろひとさん周辺では松平宮司に批判的で、それを侍従の徳川義寛が本にしていると知る。『侍従長の遺言-昭和天皇との50年-』朝日新聞社刊、である。これは徳川自身が書いたものではなく、朝日新聞の記者・岩井克巳がインタビューしたものを本にしたものである。アマゾンの中古で買いますた。

この徳川侍従長、「A級戦犯」を合祀したことに批判的で、松平宮司はすべきでないことをしたと言っている。そして、ひろひとさんがマッカーサーに「憲法制定に力を貸してくれてありがとう」と言ったと証言、最後は、『いま憲法を改正すべきか否かと議論が出ているようですが、私個人としては、今の憲法は変える必要はないと思いますね』、と締めくくっている。「南京大虐殺」については、『南京虐殺があったとかなかったとか論争があるようですが、当時も関係者の多くは事実をしっていたんです。陛下が知っておられたかどうかはわかりませんが、折に触れて「日露戦争の時の軍とちがう」ということはおっしゃていました。』と述べ、南京問題は問答無用というとこらしい。

まあ、いずれも 朝日 なのである。

最後にP208、徳川が述べたとされる文章で、町村金五、とあるが、町村金吾、(今の外相のとうちゃん)である。だめだね、岩井クン。