■中国のGDPが日本のGDPを将に越えようとすることが話題になっている。その時期、もう越した、今年だ、との議論もあるが、それは時間の問題で、おいらの関心事はこの約10%の高成長が中国であとどれくらい続くか?ということ。約10%の高度成長はどこの資本主義国でも認められることらしく、事実日本も高度成長期はそうだった。でも、長くは続かない。高度経済成長の1956-1973年、中度経済成長の1974-1990年、低成長時代(1990年代以降)。そしてデフレ時代(マイナス成長時代)???。
■中国の10%成長があと10年続いて、かつ日本がゼロ成長のままだとすると、10年後には中国のGDPは日本の2倍を超える。なぜなら、中国の10%成長というのは毎年50兆円分(複利計算だからもっと多額)の富がつみあがっていくことを意味するからだ。
■米国の成長率が2%である。一方、日本はよくて1%。でも、米国の成長率2%というのは毎年、1300兆円の2%、つまり26兆円の富が積み上がっていくことだ。一方、日本の1%は5兆円。それもきつい。
■世界経済における日本の相対的地位はずるずると低下するのであった。
▼それにしても、高度経済成長の時期にあるはずの中国では、大卒のインテリが余っているらしい。それも蝟集しているらしい。Google; 蟻族とは。
本書は、北京大学の博士研究員である廉思が、1年半の時間をかけて北京市でおこなった実地調査をまとめたもの。大学を卒業しながら正規職に就くことができすに、都市部周縁で底辺の暮らしを強いられる「80后」世代の厳しい現実を世に知らしめた。“蟻族”とは、本書で初めて使用された造語で、蟻のように知能が高く、身を寄せ合って居住している大卒生の集団を指す。以前は“北漂”“校漂族”などの名で呼ばれていたが、本書の刊行後、“蟻族”の名称とともに一躍注目を浴びるようになった。刊行後国内外のメディアに相次いで取り上げられ、「農民工」「下崗職工」と並ぶ大きな就労問題として、その重要性が取りざたされている。
⇒東方書店;蟻族 大学畢業生聚居村実録
日本の高度成長の時期(1956-1973年)は人出不足で大卒が就職口に困らなかったらしい。"反体制ごっこ"をしていても、「もう若くないさ」と天皇陛下に(君に)いいわけすれば、資本の手先になれたらしい。なぜ、高度成長の中国で大卒が余るのだろうか?
むしろ、現在中国では、"反体制ごっこ"こそができないから大卒が余るのだとしたら、にこにこできる。
中国の高学歴ワーキングプアー!全土で100万人だって。みんな洗練された上品な "精神的
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【↓日本の経済成長率の推移】
図の出所
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