国民の多くは覚悟ができているのに、政治の方が追い付いていない。我が国の独立と主権を維持するためには、さらなる日米同盟の強化しかない。今こそ勇気をもって脱アジアの舵を切るべきなのである。日本記者クラブで昨日行われた総裁選に向けての討論会で、菅義偉官房長官、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長の三人の発言は、そうした国民の声を裏切るものであった。とくに、菅官房長官が「対中包囲網」について否定的な見解を述べたのにはガッカリした▼米中の対立が激化しているなかにあっては、等距離などまったく非現実的である。平和安全法制が成立したことで、自衛隊とアメリカ軍が共同して東アジアの守りについている。やるべきことをやって、その上で中共との交渉をすべきであって、安易に日中対話を進めるというのは、お花畑以外の何物でもない▼今日の総裁選で菅官房長官が選出されるのはほぼ確実視されている。しかし、安倍政権の主張を踏襲しようとするのであれば、中共に甘い顔をすべきではないのである。自民党内の媚中派は侮れない力を持っている。それに気兼ねするようでは、自民党を支持する保守が猛反発するのは必至である。菅官房長官が日本派の政治家であるかが問われているのである。
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