国民民主党は立憲民主党や社会民主党と合流することになった。玉木雄一郎は、独自の旗を掲げるよりも、そっちの方が選挙には得策と飛び付いたのである▼ヤスパースは『根源的に問う』(武藤光朗、赤羽竜夫訳)のなかで「すくなくともアングロサクソンにあっては、自由の何たるかを、労働者の方が資本家自身よりもじっとよく知っていると思います」と書いた▼資本家たちはその当時のソ連指導者であったフルシチョフと商売しようと必死だったのに対して、労働者は覚めた目で見ていたというのだ。ヤスパースはソ連に反抗した東独やハンガリーの労働者のことが念頭にあったからであり、「労働者たちは、労働者の政府と称するものが労働者を弾圧することに気づいています」と断言したのである▼目先の金儲けとして、経団連などが中共に媚びを売っている。それに引きずられているのが安倍内閣である。習近平を国賓として4月の日本に招待するなどということは、絶対に阻止しなくてはならない。全体主義が何であるかを熟知しているのは、今の日本の労働者も一緒なのである。国民民主党を支持しているのは、旧民社党の母体であった同盟系の労働組合である。国際自由労連に加盟し、共産党系の労働組合とは激しく闘ってきた過去がある。期待を裏切った玉木のヘタレぶりには、ガッカリを通り越して、怒りすら覚えてならない。
応援のクリックをお願いいたします