草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

選挙妨害を容認すれば議会制民主主義は崩壊する

2024年04月21日 | 全体主義
 安倍さんを殺害したテロリストの動機なるものを大々的に取り上げ、安倍さんに対する選挙妨害を擁護したマスコミが、今回のつばさの党の暴挙を惹起せしめたのではないか。
 どこのマスコミも、民主主義を破壊しようとする者たちが行ったことを伝えないのは、自分たちのやったことが批判されるのを、内心では恐れているからだろう。
 ワイマール体制下でのドイツにおいては、選挙への暴力的干渉は、ナチスや共産党の常套手段であった。警察権力が手を出せなくなって、双方の運動員が殴り合いを演じたのである。
 ヒットラーはそのプロパガンダと暴力をレーニンから学んだ。だからこそ、ヒットラーは「マルクシズムに、大衆に対する驚嘆に値する力を与えたものは、決してあのユダヤ人の思想界の形式的な文字で書かれた著作物ではなく、むしろ幾年もの間に大衆をわがものにした演説による巨大な宣伝の波である」(『わが闘争下』平野一郎、将積茂訳)と喝破した。
 さらに、暴力によって反対党派を排除するというのも、レーニンから取得したのだ。自分たちの集会を防衛するために、ナチスの国家社会主義の場内整理隊を組織し、マルクス主義者を叩きのめした。テロはただテロによってのみ破るということを、公然と口にしたのである。
 つばさの党のような悪質な火種は、早い段階で除去されなくてはならない。現行法で裁くとともに、法律上の不備も補わなくてはならない。民主主義の危機を回避するためにも、国家権力は優柔不断であってはならないのである。

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