草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

鳩山首相は宰相の器にあらず

2010年04月01日 | 思想家

 できもしないことを言ってお咎めがないと思ったら大間違いだ。鳩山政権の支持率が急落しているのは、国民が騙されたのに気がついたからだ。鳩山由紀夫首相も防戦一方になってきており、ギブアップするのは時間の問題だ。谷垣禎一自民党総裁が党首討論で、普天間基地の移設問題についての鳩山首相の対応を批判し、最悪の結果になった場合の責任の取り方について言及した。鳩山首相は「今努力している最中ですから」と答弁するのが精一杯で、何を血迷ったのか、腹案があるということまで口にした。そうであるなら、一日も早く関係自治体と話し合いに入ればいいのに。それもしないでいて、よくぞそんなことが言えたものだ。しかし、鳩山政権や民主党がここまでひどいと、いくら何でもかばいきれないのではなかろうか。TBSの「時事放談」のレギュラー出演者であった細川隆元が、期待される総理大臣の条件として、「指導力、包容力、政治目標の設定、実行力、そして何ものにもかえがたきその宰相の人間性」(『隆元のわが宰相論』)というのを挙げていた。鳩山首相はその全てが欠けていないだろうか。とくに、人間性ということになると、あまりに恵まれた環境に育ったせいか、ピントがずれているように思えてならない。宰相の発言は、言葉の一言一句に説得力が求められるのに、軽佻浮薄に聞こえてならないからだ。一度国民からの信頼を失えば、それを取り戻すのは、至難の業なのである。

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あまりに不得要領な鳩山首相の物言い

2010年04月01日 | 政局

 鳩山由紀夫首相は、自分と同じように総理大臣であった祖父鳩山一郎の言葉をかみしめたらどうだろう。しゃべることがあまりにもいい加減だからだ。鳩山一郎が孫の国会での答弁や、新聞記者などへの受け答えを聞いたらば、ガッカリして肩を落とすに違いない。鳩山一郎は、物事を隠し立てすることなく、しかもストレートに語る政治家であった。だからこそ、「日本の政治家は物事をあまり隠し過ぎるし、したがって、あまりはっきり物を言わない人、ぬらりくらり不得要領の答えをする人、どっちにも受け取れるような言葉遣いをする人ほど政治家で大物などと、とんでもない心得違いをしている連中が政界にたむろしている。私はこういうことは嫌いだ」と言ってはばからなかったのである。細川隆元が『隆元のわが宰相論』のなかで書いていることだが、政治家に誠実さを求めたのである。さらに、立派なことは、日ソ国交回復と憲法改正に全身全霊で取り組んだことだ。いかなる反対があろうとも、信念だけは揺るぐことがなかった。それと比べると、鳩山首相は情けない。谷垣禎一自民党総裁との党首討論では、米軍普天間基地の移設をめぐって、「現行案以上に良い腹案がある」と鳩山首相は大見得を切ったが、その場所については明言を避けた。そんなもったいぶった言い方をせずに、信念を持って国民に語りかけるべきなのに、あまりにも空々し過ぎる。

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