つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

映画「しゃべれども しゃべれども」

2007年05月27日 | 芸能
映画「しゃべれども しゃべれども」を観てきました。

佐藤多佳子の長編小説を映画化。
監督は、福岡県立戸畑高校出身、日本大学芸術学部卒の平山秀幸が担当。
平山秀幸監督は、「愛を乞うひと」で日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞。

古典を愛する二つ目の落語家・今昔亭三つ葉(国分太一)は、思うように腕も上がらず悩んでいた。
そこへワケありの三人が「落語を、話し方を習いたい」と集まってくる。
無愛想な口下手な美人・十河五月(香里奈)。
大阪から引っ越してきた少年・村林優(森永悠希)。
野球解説者で元プロ野球選手・湯河原太一(松重豊)
三つ葉は話し方教室を開くが、三人は集まるごとに言い争いをして、落語を覚えない。教室は上手くいかない。

どん底の三つ葉を救ったのは、尊敬する師匠・今昔亭小三文(伊東四郎)の十八番「火焔太鼓」だった。
落語が好きだと実感した三つ葉は、一門会でその「火焔太鼓」に挑戦することを決意する。
一方、五月と村林は「まんじゅうこわい」の落語を、三つ葉の家で東西対決発表会として開催する。

話すことを苦手とする三人が三つ葉の指導で落語に挑戦していく姿が面白い。
そしてこの映画の面白さは、東京の下町を描いているところ。
映像の撮り方により、このように美しく東京の下町が表現できることに感心した。

自分の行った所や知っている所がたくさん映画のシーンに出てくる。
また、落語の面白さと名作の多いことを再認識させてくれる秀逸の作品である。

http://www.shaberedomo.com/

(5月27日記 池内和彦)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする