つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

新国劇を愛する人たち

2010年04月19日 | 日記
                  新国劇を愛する人たち

澤田正二郎が創立し、島田正吾と辰巳柳太郎により人気劇団として多くの人に支持された「劇団新国劇」
新国劇が昭和62年9月に幕を下ろし、辰巳柳太郎が亡くなり、島田正吾はひとり芝居を公演するようになるが、96歳のときに脳梗塞によりこの世を去った。

その新国劇を未だに愛する人たちがいる。
戦前から新国劇の芝居を観ている人もいて、皆生き字引のようにそれぞれの芝居の情景を話していく。
島田正吾の芝居談義に花が咲く。
ビルマの竪琴の水島上等兵役のときに、日本に帰還する兵士との別れの場で「さようなら!」を3回いう場面で、その3回とも異なる台詞回しのできる島田正吾は凄い役者である。
辰巳柳太郎の国定忠治の役のときの足の運びが上手い。などと一般のファンでも気が付かないところまで話が盛り上がっていく。

竹早高校の先輩である緒形拳が新国劇に入団をしたときからファンとなり48年が経過したが、緒形拳先輩も一昨年の秋に他界してしまった。
この新国劇を愛する人たちの仲間に入り、芝居の楽しみ方を諸先輩方から指導を受ける機会を持てた。

(4月19日記)
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