つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

自由葬儀に参列して

2010年04月27日 | 日記
                棺の周りに集まって行なう自由葬儀

義兄の安田友三さんが82歳で亡くなった。
とてもきれいな顔で若く見え、ただ眠っているような姿であった。
葬儀は、「自由葬儀」という形式であった。
仏式、神式、キリスト教の葬式には多く参列しているが、自由葬儀は初めてであった。
生花が飾られた壇上に故人の写真が飾ってある。
右横には、9年前に亡くなった連れ合いの妻の蕗子さんの写真が飾ってあった。
通夜式は、故人の棺が中央に設置されており、参列者が生花を棺の周りに植えていく。
僧侶も、神官も、神父もいない葬儀である。
通夜式が終わるとお清めの食事会となる。
故人との想い出の話が、遺族も交えてゆっくりと話し合われる。

翌日の葬儀はお別れの会として、参列者はキャンドルを一つずつ献灯して、棺の故人と最後のお別れのひとときを過ごす。
出棺の時には、通夜の時に植えた生花を全て棺の中に入れ、故人の想い出の品物を収めていく。棺の中は生花で一杯となり、まるでお花畑で横たわっている人のように見えた。
悲しみの中にも、人間的な親しみを感じる出棺であり、参列者もとても素晴らしい葬儀であったと述べていた。

通常のお通夜に行っても、故人の遺族たちともゆっくりと話を交わすこともできない。
その点、今回の自由葬儀は故人とのお別れも顔を見ながらゆっくりと出来るし、遺族の人たちとも故人との話題について話すことができた。
このような葬儀もなかなかいいものだと感じた自由葬儀であった。

(4月27日記)
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