つれづれなるままに

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エジプト ムバラク大統領が辞任 軍に権限移譲

2011年02月13日 | 政治
                      エジプトのムバラク大統領



(毎日新聞から)
エジプトのスレイマン副大統領は、国営テレビで声明を発表し、ムバラク大統領(82)が大統領職を辞任し、全権限を軍に移譲したと明らかにした。
これに先立ち、ムバラク氏は、家族とともに首都カイロの大統領宮殿を離れ、同国東部の保養地シャルムエルシェイクに移った。
ムバラク氏は国営テレビで演説し、即時辞任を拒否する考えを示していたが、これに反発して激化した反政府デモの圧力に抗しきれず、30年に及んだ長期強権体制は崩壊した。

チュニジアの市民蜂起に触発されて、1月25日にエジプトで反政府デモが始まってから18日目。
中東での民主化を求める波が、「盟主」エジプトにも政権崩壊を引き起こした影響は大きく、他の長期独裁の国々に波及する可能性がある。

ムバラク氏は国営テレビでの演説で、反政府デモが求める即時退陣を拒否し、9月の次期大統領選で平和的な権力移行を実現するまで大統領職にとどまると表明。
この時点では、スレイマン副大統領に権限を移譲するとしていた。

しかし、任期は全うしたいと粘るムバラク氏に、反政府派市民は怒りを増幅。
金曜礼拝後のデモでは即時退陣要求が激しさを増し、全土で100万人以上が参加。
オバマ米大統領も声明で、即時辞任拒否に不満を表明するなど、国内外から追い詰められた。

ムバラク氏辞任の発表を受けて、カイロなど各都市には「勝利」を祝う市民が数十万人も繰り出し、花火を打ち上げたり、革命歌を合唱するなど、深夜まで喜びを爆発させた。
近郊から、着飾った家族連れの車が、都市中心部の広場を目指す光景も見られた。

ムバラク氏から全権を移譲された軍最高評議会(議長・タンタウィ国防相)は「国民が求める政府に取って代わるつもりはない」との声明を発表し、軍の統治が暫定的なものであることを強調した。
辞任前の声明では「自由で公正な大統領選挙を実施するために必要な法律改正」や、「現在の状態が終わること」を条件に30年前に発令されたままの非常事態令の解除を約束しており、民政移管へ向けた作業を加速する見通しだ。

     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇

29年間に亘るエジプトのムバラク政権が崩壊した。権限や利権を自分や自分の関係者だけで施行していき、国民のことを考慮していなかった。国民はチュニジアの市民蜂起に刺激を受けて反政府でデモが起こった。デモ参加はインターネットで呼び掛けられたという。多くの国民が集結して退陣を要求して18日目にモバラクは退陣をする結末となった。
常に国民や市民や会員のことを考えないで権勢を張っているものはいずれ末路は見えてくる。

(2月13日記) 
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