つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

「烏山の山あげ祭」(ユネスコ無形文化遺産)

2017年07月24日 | 文化
                 烏山の「山あげ祭」

ユネスコ無形文化遺産に登録された「烏山の山あげ祭」を観覧しました。
山あげ祭とは、450年の伝統日本一の移動式野外劇です。
国指定重要無形民俗文化財にも認定されています。

山とは、網代状に竹を組んだ木枠に烏山和紙を幾重にも貼りその上に山水を描いた「はりか山」のこと。その「山」を人力で揚げることから「山あげ祭」と呼ばれるようになりました。

「山」は常磐津踊りの舞台背景として揚げられ舞台から道路上百メートルの間に百名の若衆が一糸乱れぬ団体行動のなか向拝、座敷、波松、館、前山、中山、大山が瞬く間に遠近よく配置されます。

この時の芸題は「戻り橋」。美女が鬼女に変身して渡辺の綱の襟首をつかみ連れ去ろうとするが、腕を太刀で切り落とされたまま逃げ去ってゆく物語です。
道路上で展開される野外劇に山あげの迫力さがダイナミックに演出されている素晴らしい祭りでした。

(7月24日記)


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