今日は内科受付後、30分ほど待って診察室へ。特に変わったことはないことをご報告。先生からは「その後、ほくろは大きくなっていないですね?」と気にかけて頂く。またお騒がせしてしまった。
次週で4月の通院は最後だ。その次の週は連休中の5日になるので、連休明けはお休みして10日の週でよい、とのこと。ハーセプチンは(薬の血中濃度の)半減期が短い、ということで毎週投与とされているが、それほどでもないことが判ってきたそうだ。看護師さんは「とにかく連休明けは予約が大混雑ですごいことになりそう。」とおっしゃっていた。
今日は日中汗ばむほどのいいお天気だった。点滴椅子も一番窓側でぽかぽかと温室のようだった。血圧測定後、針刺、1時間ほど待って順調に点滴が始まった。
今日は2冊読んだ。
1冊目は正高信男さんの「ケータイを持ったサル 『人間らしさ』の崩壊」(中公新書)。題名に惹かれて手に取ったのだが、社会的かしこさは40歳で衰える、の章はちょっぴり落ち込みながら読んだ。「確かに生物学的に見れば人間は『必要以上』に相対的に長い寿命を持つ点では、大変ユニークである。(「必要」とは繁殖を指す。)だから、本来社会的に有用性を失った存在がその知能を衰退させたとしてもさほど不可思議ではなく、むしろ寿命が延長する方向へ進化したことのほうがはるかに謎」という部分には唸ってしまった。さらに少子化の問題等にも論が及び中身満載だった。
2冊目は湊かなえさんの「告白」(双葉文庫)。今朝のニュースで今年の本屋大賞が発表されていたが、これは昨年の大賞作品。映画化されるということで、予告は映画館でも見て気になっていた。ようやく文庫になったので早速購入した。確かに一気読みしてしまった。面白い、というには重い内容で、読後かなり疲労した。中学生の息子を持つ母親の視線になってしまい、どうしても冷静になれない部分があった。どう映像化されるのか映画も観てこようと思う。
先日、夫と『マイレージ、マイライフ(原題UP IN THE AIR)』という映画を観た。
年間322日も出張し、ウイークリーマンションのような無機質な自宅には殆ど帰らずに、空港を我が家と言ってはばからない企業からのリストラ請負人の主人公。私生活にも一切の無駄はいらないと公言し、家族からも「あなたはいない者」と言われるほど関わりの薄い生活を送っている。彼の唯一の楽しみはマイレージ記録を達成すること。そこへ成績優秀な現代っ子ヒロインが登場し、出張の経費削減を高らかに謳い、ネット面接でリストラを強硬するうちに、2人とも本当に大切なものに気づいていく、というお話。
最初は実にテンポ良く楽しんだが、後半主人公が今まで大切にしていなかったもの(人生の伴侶?)が、やはり必要・・・、と気づくあたりから展開はちょっともたもたした。夫は「やはり女が強い・・・」、とため息まじりに言っていたけれど。それでもヒロインの成長物語、とも観ることができ、なかなか考えさせられた。
インタビューには実際にリストラされた人たちの実写が入っていたという。
その人たちが結局自殺もせずに立ち直れたのは家族や恋人のおかげ、と口々に言うのを見るにつけ、本当にそうなんだろうな、としみじみ思った。
順風満帆な時は飛ぶ鳥も落とす勢いで、自分一人でやっていけそうな感覚に陥りがちだけれど、本当にピンチに立たされた時、普通の精神力の持ち主だったらはやはり一人では辛いだろう。それでも家族をはじめ自分にとって大切な人がそばにいてくれれば、きっと心強く乗り切れる。仮に乗り切れなくても乗り切っていこうと、前向きになれるのだ、と思う。
先日、鉄ちゃんの息子が大切にしているカメラを「ボクの5番目にランクする大切なもの」と言うので「じゃあ、一番大切なものは?」と聞いたら「家族」と答えてきた。
「へええ、そうなんだ・・・」と言ったら「ボクってかっこいいでしょ」とのこと。
全くもって誰に似たのか実にお調子者である。
次週で4月の通院は最後だ。その次の週は連休中の5日になるので、連休明けはお休みして10日の週でよい、とのこと。ハーセプチンは(薬の血中濃度の)半減期が短い、ということで毎週投与とされているが、それほどでもないことが判ってきたそうだ。看護師さんは「とにかく連休明けは予約が大混雑ですごいことになりそう。」とおっしゃっていた。
今日は日中汗ばむほどのいいお天気だった。点滴椅子も一番窓側でぽかぽかと温室のようだった。血圧測定後、針刺、1時間ほど待って順調に点滴が始まった。
今日は2冊読んだ。
1冊目は正高信男さんの「ケータイを持ったサル 『人間らしさ』の崩壊」(中公新書)。題名に惹かれて手に取ったのだが、社会的かしこさは40歳で衰える、の章はちょっぴり落ち込みながら読んだ。「確かに生物学的に見れば人間は『必要以上』に相対的に長い寿命を持つ点では、大変ユニークである。(「必要」とは繁殖を指す。)だから、本来社会的に有用性を失った存在がその知能を衰退させたとしてもさほど不可思議ではなく、むしろ寿命が延長する方向へ進化したことのほうがはるかに謎」という部分には唸ってしまった。さらに少子化の問題等にも論が及び中身満載だった。
2冊目は湊かなえさんの「告白」(双葉文庫)。今朝のニュースで今年の本屋大賞が発表されていたが、これは昨年の大賞作品。映画化されるということで、予告は映画館でも見て気になっていた。ようやく文庫になったので早速購入した。確かに一気読みしてしまった。面白い、というには重い内容で、読後かなり疲労した。中学生の息子を持つ母親の視線になってしまい、どうしても冷静になれない部分があった。どう映像化されるのか映画も観てこようと思う。
先日、夫と『マイレージ、マイライフ(原題UP IN THE AIR)』という映画を観た。
年間322日も出張し、ウイークリーマンションのような無機質な自宅には殆ど帰らずに、空港を我が家と言ってはばからない企業からのリストラ請負人の主人公。私生活にも一切の無駄はいらないと公言し、家族からも「あなたはいない者」と言われるほど関わりの薄い生活を送っている。彼の唯一の楽しみはマイレージ記録を達成すること。そこへ成績優秀な現代っ子ヒロインが登場し、出張の経費削減を高らかに謳い、ネット面接でリストラを強硬するうちに、2人とも本当に大切なものに気づいていく、というお話。
最初は実にテンポ良く楽しんだが、後半主人公が今まで大切にしていなかったもの(人生の伴侶?)が、やはり必要・・・、と気づくあたりから展開はちょっともたもたした。夫は「やはり女が強い・・・」、とため息まじりに言っていたけれど。それでもヒロインの成長物語、とも観ることができ、なかなか考えさせられた。
インタビューには実際にリストラされた人たちの実写が入っていたという。
その人たちが結局自殺もせずに立ち直れたのは家族や恋人のおかげ、と口々に言うのを見るにつけ、本当にそうなんだろうな、としみじみ思った。
順風満帆な時は飛ぶ鳥も落とす勢いで、自分一人でやっていけそうな感覚に陥りがちだけれど、本当にピンチに立たされた時、普通の精神力の持ち主だったらはやはり一人では辛いだろう。それでも家族をはじめ自分にとって大切な人がそばにいてくれれば、きっと心強く乗り切れる。仮に乗り切れなくても乗り切っていこうと、前向きになれるのだ、と思う。
先日、鉄ちゃんの息子が大切にしているカメラを「ボクの5番目にランクする大切なもの」と言うので「じゃあ、一番大切なものは?」と聞いたら「家族」と答えてきた。
「へええ、そうなんだ・・・」と言ったら「ボクってかっこいいでしょ」とのこと。
全くもって誰に似たのか実にお調子者である。