ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.11.10 狙い撃ちが一番!

2011-11-10 21:13:53 | 日記
 毎日新聞のネット記事で、気になるものを見つけた。
 一昨日のブログ「嬉しいのは一挙両得!」に、オリーブさんとsakuraさんから頂いたコメントも、この記事に触れておられた。各紙に掲載されていたようなので、ご存知の方も多いかと思うが、以下、転載させて頂く。

※  ※  ※(転載開始)

がん細胞: 近赤外光で破壊 マウスで成功 米チーム 2011年11月07日(毎日新聞)

 体の外から光を当ててマウス体内のがん細胞を破壊する実験に、米国立衛生研究所の研究チームが成功し、6日発行の科学誌「ネイチャーメディシン」(電子版)に発表した。正常な細胞は傷つけず、効率的にがん細胞だけを破壊できる治療法として、数年以内の臨床応用を目指すとしている。【永山悦子】

 チームは、主にがん細胞に存在するたんぱく質と結びつく性質を持った「抗体」に注目。この抗体に、近赤外光の特定の波長(0.7マイクロメートル)で発熱する化学物質を取り付け、悪性度の高いがんを移植したマウスに注射した。
 その後、がんがある部位に体外から近赤外光を15〜30分間当てた。計8回の照射で、がん細胞の細胞膜が破壊され、10匹中8匹でがんが消失、再発もなかった。一方、抗体注射と照射のどちらかだけを施したマウスや何もしなかったマウスは、すべてが3週間以内にがんで死んだ。複数の種類のがんで同様の効果を確認。注射された抗体ががん細胞と結びつき、照射によって化学物質が発する熱で衝撃波が発生、がん細胞だけを壊したと結論づけた。
 がんに対する光治療には、今回と波長の異なる光を当てる方法があるが、やけどをしたり、光を受け止める物質ががん細胞以外にも結びついたりするなど、健康な細胞への影響が避けられなかった。
 近赤外光を使う新しい方法では、抗体がわずかに正常細胞に結びついても、光の強さを調節することでがん細胞だけ破壊できる。また、光自体が無害なため繰り返し照射でき、体表から5〜10センチ程度の深さまで届くという。
 チームの小林久隆主任研究員は「抗体は、肺、乳、前立腺、大腸、卵巣、白血病、悪性リンパ腫などさまざまながんに使えるものが承認されており、数年以内に臨床応用を実現させたい。がん細胞が血中を移動する転移がんでも、それに結びつく抗体が見つかれば応用できる」と話す。

(転載終了) ※  ※  ※

 Her2強陽性の乳がんに効果の高い分子標的薬のハーセプチンを開始して3年半近くになる。初回投与時は8度5分の発熱という副作用が出たが、それ以降は殆ど副作用なく、しっかり奏功してくれている。やはり、がん細胞狙い撃ちの薬が、いかに健康な体に優しく効いてくれるのかを実感する。

 片や抗がん剤は間違いなく元気な細胞も一緒に叩く。抗がん剤の作用は、がん細胞と正常細胞の立ち直りに要する時間のわずかな差(正常細胞の方が早い)により成り立っているわけけれど、目に見える副作用も目に見えない副作用も大きい。
 だから、こうしてがん細胞だけを狙い撃ちして破壊してくれるという“光”は、文字通り患者にとって希望の“光”だろう。初発がんの消失と再発防止だけでなく、がん細胞が血中を移動する転移がんでも抗体さえ見つかれば応用できる、とのこと。頼もしく首を長くして待ちたいと思う。

 今日は朝から寒々しくはっきりしないお天気だ。だんだん日の出も遅くなってきているので、起きるのが辛くなっている。昨日は早く帰宅したのに、結局のところあれやこれやとやることがあって、なんだか疲れが取れない感じだ。お天気が崩れるという予報だからか気圧のせいなのか朝から頭痛。昼までなんとかやり過ごしたけれど、午後からの2つの会議に備えて昼食後、ロキソニンを飲んだ。

 会議が長引いて久しぶりに超勤。家族最後の帰宅となってしまい、今夜は大慌ての夕餉の支度であった。
コメント (2)
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