文化の日も終わり、今日は通常通り出勤。息子は今年度3回目、最後の実力テスト。終わったら帰りは友人と寄り道してくるという。夫は有り余る(!)有給休暇を使って、昨日から日曜日まで4連休。
三者三様、それぞれの11月初めの金曜日だ。
勤務する大学では昨日から明日までの3日間が学園祭。当然、授業はない。学内は模擬店のテントが張られて今を出番と待っている。昨日はあいにくの曇り空だったが、今日は夏日になるかもしれないとの予想が出ているいいお天気。平日だけれど結構な来場者があるのだろうかと思いながら事務室に入った。
昼休みは少しだけ学内を散策。平日のわりにはそこそこ人が出ていた。豚汁やら唐揚げやら餃子やら、様々な食べ物の匂いでむせ返っていて、副作用の気持ち悪さが一層増加してしまう。
以前も書いたが、小さい時から息子はこの大学祭にはとてもお世話になっている。家族で行ったり、保育園や学童クラブでの課外活動でも。だが、中学入学して以来、ちょうどこの学園祭の頃に実力テストが組み込まれているので、なかなか遊びに来られなくなった。もちろん、幅広く出題される実力テストとはいっても、これまで習ったことが出題されるわけだし、その範囲表も半月以上前に配布されて、というのだから、普段から予習復習さえやっておけば、前の日は弱点だけさらっておけばよさそうなものだが。当然(と言わなければならないのがとても情けないのだが・・・)予習復習等は相変わらずやっていないから、膨大な範囲を前にして最初から投げているように(私には)見える。
今回のテストは来年の進路別クラス分け(毎年のクラス分けでなんだか受験塾の延長のようで、こちらも少しゲンナリしているのは事実だ。)で重要だ、ということは繰り返し言われてきたのだが・・・。
いつもは、水曜日と金曜日に数学と英語を其々1コマずつ個別指導塾に通っているのだが(これも本人が授業の予習復習を自分でやってくれれば、全く必要ないものなのだが)、今回はテスト対策ということで、今日の分をわざわざ昨日、木曜日に振り替えてもらった。出かける前に「塾の宿題をちゃんと持っていくように」と言ったところ、「大丈夫、やってあるし、持っていく。」とのことだった。
帰宅後、食事を始めてまもなく、塾の先生から電話。「今日の報告書にも書きましたが、明日が実力テストなのに宿題をやってきませんでした。今日は他の科目もあると思いますが、是非やるように言ってください。」ということで、夕食は一転険悪ムードに。
高校生になって親が首に縄をつけて宿題をやらせるなどということは、到底あり得ない。もう本人の自覚以外の何物でもないのだが。せっかくの夕食が台無し・・・。息子はいつものようにその場しのぎの言い訳を言ったので、夫が怒り出した。私も一緒に言い始めるときりがないので、席をはずした。
ようやく将来の夢をちょっと語り出したことに夫と2人で喜んでいた矢先のこと。
なのに結局いつも同じことの繰り返しだ。何物かになりたい、というならそれに向かって今、どうしたらいいのか、少し考えてみてもいい年頃ではないか。とにかく、どう贔屓目に見ても、真剣に取り組んでいるとは到底思えない。
もちろん、本人が目一杯頑張ってもどうしようもない、というならもはや致し方ない。別の道を探すべきだと思う。が、では一体何を・・・。
「勉強も部活もしっかりやって素直で優しくていい子で・・・」と高望みしているわけではない。「勉強は出来ても嫌な奴」よりも「勉強は出来なくても皆から慕われるいい奴」の方が良いことだろう。
けれど、最低限自分の口は自分で糊出来るように、きちんと食べていけるような大人になってもらわないと、こちらは死んでも死にきれない。
これからの抗がん剤が今のように全て1年以上効いてくれるとは限らない。
「いつまでもいると思うな、君の母」である。
三者三様、それぞれの11月初めの金曜日だ。
勤務する大学では昨日から明日までの3日間が学園祭。当然、授業はない。学内は模擬店のテントが張られて今を出番と待っている。昨日はあいにくの曇り空だったが、今日は夏日になるかもしれないとの予想が出ているいいお天気。平日だけれど結構な来場者があるのだろうかと思いながら事務室に入った。
昼休みは少しだけ学内を散策。平日のわりにはそこそこ人が出ていた。豚汁やら唐揚げやら餃子やら、様々な食べ物の匂いでむせ返っていて、副作用の気持ち悪さが一層増加してしまう。
以前も書いたが、小さい時から息子はこの大学祭にはとてもお世話になっている。家族で行ったり、保育園や学童クラブでの課外活動でも。だが、中学入学して以来、ちょうどこの学園祭の頃に実力テストが組み込まれているので、なかなか遊びに来られなくなった。もちろん、幅広く出題される実力テストとはいっても、これまで習ったことが出題されるわけだし、その範囲表も半月以上前に配布されて、というのだから、普段から予習復習さえやっておけば、前の日は弱点だけさらっておけばよさそうなものだが。当然(と言わなければならないのがとても情けないのだが・・・)予習復習等は相変わらずやっていないから、膨大な範囲を前にして最初から投げているように(私には)見える。
今回のテストは来年の進路別クラス分け(毎年のクラス分けでなんだか受験塾の延長のようで、こちらも少しゲンナリしているのは事実だ。)で重要だ、ということは繰り返し言われてきたのだが・・・。
いつもは、水曜日と金曜日に数学と英語を其々1コマずつ個別指導塾に通っているのだが(これも本人が授業の予習復習を自分でやってくれれば、全く必要ないものなのだが)、今回はテスト対策ということで、今日の分をわざわざ昨日、木曜日に振り替えてもらった。出かける前に「塾の宿題をちゃんと持っていくように」と言ったところ、「大丈夫、やってあるし、持っていく。」とのことだった。
帰宅後、食事を始めてまもなく、塾の先生から電話。「今日の報告書にも書きましたが、明日が実力テストなのに宿題をやってきませんでした。今日は他の科目もあると思いますが、是非やるように言ってください。」ということで、夕食は一転険悪ムードに。
高校生になって親が首に縄をつけて宿題をやらせるなどということは、到底あり得ない。もう本人の自覚以外の何物でもないのだが。せっかくの夕食が台無し・・・。息子はいつものようにその場しのぎの言い訳を言ったので、夫が怒り出した。私も一緒に言い始めるときりがないので、席をはずした。
ようやく将来の夢をちょっと語り出したことに夫と2人で喜んでいた矢先のこと。
なのに結局いつも同じことの繰り返しだ。何物かになりたい、というならそれに向かって今、どうしたらいいのか、少し考えてみてもいい年頃ではないか。とにかく、どう贔屓目に見ても、真剣に取り組んでいるとは到底思えない。
もちろん、本人が目一杯頑張ってもどうしようもない、というならもはや致し方ない。別の道を探すべきだと思う。が、では一体何を・・・。
「勉強も部活もしっかりやって素直で優しくていい子で・・・」と高望みしているわけではない。「勉強は出来ても嫌な奴」よりも「勉強は出来なくても皆から慕われるいい奴」の方が良いことだろう。
けれど、最低限自分の口は自分で糊出来るように、きちんと食べていけるような大人になってもらわないと、こちらは死んでも死にきれない。
これからの抗がん剤が今のように全て1年以上効いてくれるとは限らない。
「いつまでもいると思うな、君の母」である。