ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.11.11 隣の芝生

2011-11-11 19:09:22 | 日記
 今日は日付に1が6つも並んでいる。鉄男君や鉄子さんにとっては、11.11.11と印字される切符が話題に上る日だろうか。そういえば、我が家の鉄男(オチャラケ息子)は、小学生低学年くらいまで、11時11分等ゾロメの数字が並ぶ時間になると、いきなりすっくと立ち上がってその1分間だけ踊ってみせてくれて、家族の笑いをとっていた。さすがに今や頼んでもやってくれない(いや、もしあの大きな体でそんなことをやられたら引いてしまう・・・)だろうけれど・・・。

 さて、職場では今年も自己申告の季節になった。既に上司との面接も終わり、書類も提出したところだ。漏れ聞くところによると、今の職場から異動したいと希望している職員がとても多いのだそうだ。私なぞ、哀しいかなもはや大した戦力ではないし、こうして週1回の病欠をとりつつも働かせて頂けるだけで心底有難いと思っているので、残留をお願いしたところなのだが・・・。

 若い人たちにとっては、他の職場は”隣の芝生”なのだろう。26年も勤めて十数回もの異動を経験している身からすると、人事異動などというものは本当に水モノだと感じる。当然のことながら、どこへ異動したところで、外から見ているのと内とでは違うことが沢山ある。結局、どこに行こうともそうそう大差はない。自分の現状に不平不満を言うよりも、自分から環境整備をした方が早いということは身を持って知っている。だから、自己申告という行事が(自分の気持ちの中では)かなりおざなりなものになっているのは否めない。まぁ、こんなふうに言えるようになったのも齢を重ねたからなのかもしれないし、上昇志向から解放されたからなのかもしれない。

 これまでの経験で学んだのは、たとえどんな環境に置かれても、自分に対して恥ずかしくないように仕事をすれば必ずや道は開ける、ということ。たとえ自分にとって納得がいかない仕事でも、倦まずくさらず、着実に、そして自分なりに工夫をしながらこなしていれば、必ずどこかで見てくれている人、掬いあげてくれる人がいる。いや、若い人たちが働き続けられる職場は、そうでなければいけないのではないか、と思う。

 今日は予報通り朝から冷たい雨が降り続いた。しっかりコートも着込んで出かけたが、こういう寒くて雨降りの天気だと、とたんに胸部の鈍痛、圧痛が顔を出す。鉄板を押しつけられたような重苦しく息苦しい痛みだ。なんとなく術側の腋の下も重く張った感じ。さらにはいつもの腰痛まで・・・。そしてお決まりのパターンで、弱気になる。骨転移の増悪か、リンパ節が腫れているのか、最近ちょっと咳も出るようだから肺転移の進行か、などなど考え出すと枚挙にいとまがない。週が明けて通院日になれば、否でも応でもCT検査の結果が判る。

 それでも現金な私だ。投与の週の、週末は気持ちが悪くて殆ど食欲がないのに、昨日・今日は休薬週ならでの“食欲の秋!”である。そして明日、予報通り天気が良くなって、嬉しい日程がこなせれば、こんなネガティブな思いもきっと払拭できるだろう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする