昨日は2冊読んだ。
1冊目は橋本紡さんの「もうすぐ」(新潮文庫)。
表紙はブルーの地にピンクの肌の赤ちゃんの絵。帯には「それでも、子どもは希望となる。キャリア、パートナー、次はベイビー?大人が向かう未来って、どこなんだろう。命をめぐる祈りのような物語」とある。「ネット新聞社に勤務する主人公は、全国紙から依頼され、手術中に妊婦を死亡させたとして、産婦人科医が過失致死で逮捕された医療事故を追いかける。次々と明らかになる、出産現場の驚くべき事実。やがて行き着いたのは、現代において子どもを求めるとはどういうことなのか、という大きな問いだった。生命の業と隣り合わせの希望を描いた、渾身の長編」との裏表紙。
解説で河合蘭さんが書いておられるように、昨今、産科医療関連の小説が目立つようになっている。海藤尊さんの「ジーン・ワルツ」「マドンナ・ヴェルデ」や岡井崇さんの「ノーフォールト」等映画化、ドラマ化されたものは、私も観、読んだ。そしてこの「もうすぐ」は、作者ご夫妻が第一子出産にあたって「お産難民」になりかけたことをきっかけに生まれた作品だという。
読者は主人公と一緒に気づきの旅が出来る構成になっている。流産、お産難民、産めない苦しみ、高齢出産、不妊治療、シングルマザー等・・・。重い物語ではあったが、読後感は不思議と爽やかだった。
2冊目は石井好子さんの「巴里の空の下 オムレツのにおいは流れる」(河出文庫)。
先日、友人から贈られたものだ。学生時代に読んだ記憶はあるのだが、持ってはいなかった。帯には「待望の文庫化。古くて、いつも新しいー料理エッセイの元祖、読まれ続けて半世紀。」とある。著者は昨年亡くなっている。暮らしの手帖社から単行本として刊行されたのは1963年初めだから、まだ私が生まれて間もないころである。が、今読んでも古さを感じさせない。パリやフランスの地方の知った地名等が出てくると、なんとなく心が躍る。
堀江敏幸さんが解説で書いておられるように、最近の見ていて楽しい美しい写真が集められている料理本とは違うが、想像力を刺激するものとしての匂いが立ち上がってくる。ああ、食べたい、と思う不思議な力がある。食べる喜び、そしてその喜びを分かち合う喜び、食べて幸福を感じられる時代への感謝が伝わってくる。
そう、学生時代、友人と行った銀座の「メゾン・ド・フランス」は石井さんのお店だった。あのオムレツ、美味しかったな、と思い出した。今もあるのだろうか。点滴がかなり遅くまでかかってしまい、空腹であったからかもしれないけれど、点滴中に、いろいろな食べ物が目に浮かんでは消えた。そして点滴後は控えめにしておかなければならないのに、美味しいものを沢山食べたい、という衝動に駆られてしまった。
今朝は久しぶりに胸の痛みが気にならなかった。ほっとしたが、良く考えてみれば、発熱予防で昨夜からロキソニンを飲んでいるのだ。これを金曜日昼まで飲み続けて、その後痛みが鎮まれば良いのだが。一度痛みのスイッチが入ってしまうとどうも良くない。
測ってみると熱はないのだが、顔がほてって熱っぽい感じ、だるい感じもいけない。吐き気は相変わらずで、生唾が出てばかり、食欲はない。ついでに便秘。マグラックスを飲むとお腹は痛い感じで、ゴロゴロするがそれだけ。さらにガスがたまってモタモタする。本当にすっきりしない。休薬週でようやく便通が治ったかなと思うと、もう新しいクールが始まってしまうのが悩みの種だ。そうはいっても、引き続きナベルビンを使えることに感謝しなくては・・・。
1冊目は橋本紡さんの「もうすぐ」(新潮文庫)。
表紙はブルーの地にピンクの肌の赤ちゃんの絵。帯には「それでも、子どもは希望となる。キャリア、パートナー、次はベイビー?大人が向かう未来って、どこなんだろう。命をめぐる祈りのような物語」とある。「ネット新聞社に勤務する主人公は、全国紙から依頼され、手術中に妊婦を死亡させたとして、産婦人科医が過失致死で逮捕された医療事故を追いかける。次々と明らかになる、出産現場の驚くべき事実。やがて行き着いたのは、現代において子どもを求めるとはどういうことなのか、という大きな問いだった。生命の業と隣り合わせの希望を描いた、渾身の長編」との裏表紙。
解説で河合蘭さんが書いておられるように、昨今、産科医療関連の小説が目立つようになっている。海藤尊さんの「ジーン・ワルツ」「マドンナ・ヴェルデ」や岡井崇さんの「ノーフォールト」等映画化、ドラマ化されたものは、私も観、読んだ。そしてこの「もうすぐ」は、作者ご夫妻が第一子出産にあたって「お産難民」になりかけたことをきっかけに生まれた作品だという。
読者は主人公と一緒に気づきの旅が出来る構成になっている。流産、お産難民、産めない苦しみ、高齢出産、不妊治療、シングルマザー等・・・。重い物語ではあったが、読後感は不思議と爽やかだった。
2冊目は石井好子さんの「巴里の空の下 オムレツのにおいは流れる」(河出文庫)。
先日、友人から贈られたものだ。学生時代に読んだ記憶はあるのだが、持ってはいなかった。帯には「待望の文庫化。古くて、いつも新しいー料理エッセイの元祖、読まれ続けて半世紀。」とある。著者は昨年亡くなっている。暮らしの手帖社から単行本として刊行されたのは1963年初めだから、まだ私が生まれて間もないころである。が、今読んでも古さを感じさせない。パリやフランスの地方の知った地名等が出てくると、なんとなく心が躍る。
堀江敏幸さんが解説で書いておられるように、最近の見ていて楽しい美しい写真が集められている料理本とは違うが、想像力を刺激するものとしての匂いが立ち上がってくる。ああ、食べたい、と思う不思議な力がある。食べる喜び、そしてその喜びを分かち合う喜び、食べて幸福を感じられる時代への感謝が伝わってくる。
そう、学生時代、友人と行った銀座の「メゾン・ド・フランス」は石井さんのお店だった。あのオムレツ、美味しかったな、と思い出した。今もあるのだろうか。点滴がかなり遅くまでかかってしまい、空腹であったからかもしれないけれど、点滴中に、いろいろな食べ物が目に浮かんでは消えた。そして点滴後は控えめにしておかなければならないのに、美味しいものを沢山食べたい、という衝動に駆られてしまった。
今朝は久しぶりに胸の痛みが気にならなかった。ほっとしたが、良く考えてみれば、発熱予防で昨夜からロキソニンを飲んでいるのだ。これを金曜日昼まで飲み続けて、その後痛みが鎮まれば良いのだが。一度痛みのスイッチが入ってしまうとどうも良くない。
測ってみると熱はないのだが、顔がほてって熱っぽい感じ、だるい感じもいけない。吐き気は相変わらずで、生唾が出てばかり、食欲はない。ついでに便秘。マグラックスを飲むとお腹は痛い感じで、ゴロゴロするがそれだけ。さらにガスがたまってモタモタする。本当にすっきりしない。休薬週でようやく便通が治ったかなと思うと、もう新しいクールが始まってしまうのが悩みの種だ。そうはいっても、引き続きナベルビンを使えることに感謝しなくては・・・。