ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.11.9 造影CT検査 頚部から骨盤

2011-11-09 19:04:57 | 治療日記
 今日は朝一番で造影CT検査に出かけた。当然朝食抜きだ。
 予約時間の15分前には到着することとの指示だったので、さらにその10分前に到着。受付まで10分ほど待ち、いつものように検査準備室で着替えを済ませ、血管確保のための生理食塩水点滴。点滴をポートからにしたことと、採血が3週間に1度になっているので、腕の血管は大分復活しており、問題なく針が入った。上半身だけでも検査着を着て、点滴台を引きずって廊下を歩くと、今更のように病人なんだなあ、と思う。
 ほぼ予定通りの時間に呼ばれて、検査室へ。まずは造影剤を入れずに一般撮影、その後造影剤が入る。薬を落とします、と言われるや否や一瞬にして腰から足の指先までカーッと熱くなる。万歳をして息を止めているうちに無事終了。針を抜いてもらって着替えて、受付を経由して会計へ。会計も殆ど待つことなく、いつもは1000番台の会計番号が、今日は2桁だった。
 今日の病院滞在時間は1時間ほど。これほどスムーズに終わってしまうと、何か忘れ物をしたような落ち着かない気分になる。

 病院を後にして、たっぷり水分を取ることを意識して遅い朝食をとってから家路についた。
 
 今日は1冊読んだ。
 一橋文哉さんの「未解決 封印された五つの捜査報告」(新潮文庫)。
 「住友銀行名古屋支店長射殺事件」「八王子スーパー強盗殺人事件」「豊田商事会長惨殺事件」「ライブドア『懐刀』怪死事件」「神戸連続児童殺傷事件」という5つの大事件の深層に斬り込んだ犯罪ノンフィクション集。
 どの事件もとにかく凄惨で、読んでいてだんだん気分が悪くなった。
 八王子の事件は、ちょうど息子がお腹にいる夏、つわりが酷く、猛暑にもまいっていた頃。ようやく体調が落ち着いてきたのを見計らって夫と出かけた旅先で、第一報を聞いた。現場が実家にも近かったこともあって、とても鮮明に覚えている。女性が1人、高校生が2人銃殺された酷い事件だった。いまだに犯人が捕まらないので気になっていたが、背景を知るとまた背筋が冷たくなった。
 そして、豊田商事事件もテレビで見た時には本当に怖かった。豊田会長が公衆の面前で2人の暴漢に血祭に挙げられた事件だったが、その後もこうした詐欺商法が後を絶たないことを考えると、高齢の両親は果たして大丈夫だろうか、とふと心配になる。
 ラストは世の中を震撼させた「酒鬼薔薇事件」だ。この時、私は既に母になっていたが、14歳という年齢に心底震えた。「少年A この子を生んで・・・父と母 悔恨の手記」を読んだこともある。それにしてもあまりに詳細に記されたほぼ原文通りという供述内容に、何度も本を置こうかと思うほどだった。

 朝のうちは白い雲が綺麗な青空で、ぴりっと冷えており、気持ちもきりっとした。明日からはお天気が崩れるとのことだ。確かに午後からは冬空らしくなってきた。5時にもならないうちにあっという間に真っ暗になってしまって、なんだか追い立てられるような気持ちになる。

コメント (2)
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