少し前の記事だが、朝日新聞社のネット記事”マイタウン大分”でまた嬉しい研究が進んでいることを知った。以下、転載させて頂く。
※ ※ ※ (転載開始)
脱毛防止薬開発へ弾み/抗がん剤副作用対策(2011年11月02日)
◆大分大、成分精製に成功 美白化粧品の副産物
抗がん剤の副作用による脱毛を防ぐ新薬の開発に大分大医学部が取り組んでいる。脱毛防止作用を持つ有機化合物誘導体の精製に成功し、今秋から臨床実験に向け始動する。同大は「新薬が成功すれば近い将来に副作用に苦しむ患者を救える」としている。さらに研究過程で、脱毛防止に役立つ物質には美白効能があることも判明。大学はベンチャー企業を立ち上げ、医療化粧品として売り出している。
がん患者が抗がん剤を服用した際に現れる副作用を治療する研究を続けていた同大の研究チームが「αリポ酸」という有機化合物に注目。αリポ酸には炎症反応を抑制する作用などがあり、脱毛を防ぐことができるという。悪臭がするなど課題があったが、研究を続け、薬品として使いやすく、より有効性のあるαリポ酸誘導体の精製に成功し、特許も申請した。
動物実験では、αリポ酸誘導体を塗布した実験用ラットに抗がん剤を投与すると、塗布していないラットに比べて毛が抜け落ちにくかったという。同大は新薬開発に向けて今月中に臨床実験チームを立ち上げる。
また、研究の過程でαリポ酸には、シミの原因となる物質であるメラニンを抑制する作用があることもわかった。大分大は薬剤だけでなく化粧品への転用も可能だと判断し、ベンチャー企業を6月に立ち上げ、商品化した。社名は医学部の所在地(由布市)などから「ユフリサーチ」、化粧品は「U―Fine」と名付け、10月から特約店で販売している。
医学部の野口隆之学部長は「今はベンチャーをつくって世の中に発信していくことが重要になってきた。これまでは論文という形で研究成果を発信してきたが、より多くの人に社会貢献という形で発信していきたい」と話した。(城真弓)
(転載終了) ※ ※ ※
もう既に一度脱毛を経験しているのだから、今更往生際が悪いのでは、と言われるかもしれない。でも、一度経験しているから大丈夫、とは言えない。一度経験しているからこそ、その切なさが胸に迫るのだ。現在使用している抗がん剤は脱毛の副作用がないとはいえ、いつまで効いてくれるかわからない。残りの武器は副作用が今より強かったり、脱毛を免れないものになると思う。その時に、こんな脱毛防止薬が傍にいてくれたら、どれほど心強く前向きに治療出来るだろう。しかも、美白のおまけつき。(なんといっても夫曰く、いや自分でも重々承知しているのだが、”お得とかおまけに弱い”私である。)
抗がん剤治療を続けているからかどうか定かではないが(当然”寄る年浪”ということもある。)、以前からそれほど顔色が良くなかった私が、最近、鏡を見ればしみ、くすみ等の色素沈着が増えていることが気になる。まあ、治療のために元気な細胞にまでお引き取り頂いているのだから、健康な皮膚のターンオーバーにも悪い影響がないわけはない。当然といえば当然なのだが・・・。
総じて乳がんの治療効果が大きいと言われる抗がん剤、ーアンスラサイクリン系やタキサン系ーは、他の抗がん剤に比べて、脱毛必至の薬が多い。神様は意地悪だ、と思う。女性の胸に大きな傷を与え(これは身体的、精神的両方の傷だ)、さらには髪までも奪う。それでも、命が助かれば、我慢せよ、なのだろうか。
化粧品業界では、不況でも高価な美白化粧品はよく売れると聞く。脱毛が防げてさらに美白まで、などという一粒で二度美味しい薬が、臨床実験を待っているとは、なんとも頼もしい。
やはり、少しでも粘ってしぶとく研究の恩恵を被らなくては、と思う。
今日は立冬。暦の上では冬がやってきた。ここのところの暖かさに何となく慣れてしまっていたが、さすがに今朝の空気はひんやりと冷たかった。風邪をひかないようにしなくては。
※ ※ ※ (転載開始)
脱毛防止薬開発へ弾み/抗がん剤副作用対策(2011年11月02日)
◆大分大、成分精製に成功 美白化粧品の副産物
抗がん剤の副作用による脱毛を防ぐ新薬の開発に大分大医学部が取り組んでいる。脱毛防止作用を持つ有機化合物誘導体の精製に成功し、今秋から臨床実験に向け始動する。同大は「新薬が成功すれば近い将来に副作用に苦しむ患者を救える」としている。さらに研究過程で、脱毛防止に役立つ物質には美白効能があることも判明。大学はベンチャー企業を立ち上げ、医療化粧品として売り出している。
がん患者が抗がん剤を服用した際に現れる副作用を治療する研究を続けていた同大の研究チームが「αリポ酸」という有機化合物に注目。αリポ酸には炎症反応を抑制する作用などがあり、脱毛を防ぐことができるという。悪臭がするなど課題があったが、研究を続け、薬品として使いやすく、より有効性のあるαリポ酸誘導体の精製に成功し、特許も申請した。
動物実験では、αリポ酸誘導体を塗布した実験用ラットに抗がん剤を投与すると、塗布していないラットに比べて毛が抜け落ちにくかったという。同大は新薬開発に向けて今月中に臨床実験チームを立ち上げる。
また、研究の過程でαリポ酸には、シミの原因となる物質であるメラニンを抑制する作用があることもわかった。大分大は薬剤だけでなく化粧品への転用も可能だと判断し、ベンチャー企業を6月に立ち上げ、商品化した。社名は医学部の所在地(由布市)などから「ユフリサーチ」、化粧品は「U―Fine」と名付け、10月から特約店で販売している。
医学部の野口隆之学部長は「今はベンチャーをつくって世の中に発信していくことが重要になってきた。これまでは論文という形で研究成果を発信してきたが、より多くの人に社会貢献という形で発信していきたい」と話した。(城真弓)
(転載終了) ※ ※ ※
もう既に一度脱毛を経験しているのだから、今更往生際が悪いのでは、と言われるかもしれない。でも、一度経験しているから大丈夫、とは言えない。一度経験しているからこそ、その切なさが胸に迫るのだ。現在使用している抗がん剤は脱毛の副作用がないとはいえ、いつまで効いてくれるかわからない。残りの武器は副作用が今より強かったり、脱毛を免れないものになると思う。その時に、こんな脱毛防止薬が傍にいてくれたら、どれほど心強く前向きに治療出来るだろう。しかも、美白のおまけつき。(なんといっても夫曰く、いや自分でも重々承知しているのだが、”お得とかおまけに弱い”私である。)
抗がん剤治療を続けているからかどうか定かではないが(当然”寄る年浪”ということもある。)、以前からそれほど顔色が良くなかった私が、最近、鏡を見ればしみ、くすみ等の色素沈着が増えていることが気になる。まあ、治療のために元気な細胞にまでお引き取り頂いているのだから、健康な皮膚のターンオーバーにも悪い影響がないわけはない。当然といえば当然なのだが・・・。
総じて乳がんの治療効果が大きいと言われる抗がん剤、ーアンスラサイクリン系やタキサン系ーは、他の抗がん剤に比べて、脱毛必至の薬が多い。神様は意地悪だ、と思う。女性の胸に大きな傷を与え(これは身体的、精神的両方の傷だ)、さらには髪までも奪う。それでも、命が助かれば、我慢せよ、なのだろうか。
化粧品業界では、不況でも高価な美白化粧品はよく売れると聞く。脱毛が防げてさらに美白まで、などという一粒で二度美味しい薬が、臨床実験を待っているとは、なんとも頼もしい。
やはり、少しでも粘ってしぶとく研究の恩恵を被らなくては、と思う。
今日は立冬。暦の上では冬がやってきた。ここのところの暖かさに何となく慣れてしまっていたが、さすがに今朝の空気はひんやりと冷たかった。風邪をひかないようにしなくては。