ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.11.16 ハーセプチン146回目(3倍量9回目)、ナベルビン22クール1回目

2011-11-16 19:55:42 | 治療日記
 今日は朝から冷え込んだ。さすがに11月後半だ。今日も何となく胸の鈍痛がある。貼るカイロを用意して、予定通りの時間に家を出た。今日は、先週撮ったCTの結果を聴く日でもある
 電車は私鉄もJRも順調だったが、どちらもずっと立ちん坊。病院の最寄駅に到着した時は、胸痛に加えて腰痛まで出る始末。病院にも予定通り入れたが、自動再来受付機が混雑していて、採血は20人ほどの待ち人数で受付。待ち時間は20分ほどだった。今日はフル検査でいつもより多い4本の採取だ。
 腫瘍内科受付へ移動。「中待合へどうぞ」の受付番号ランプが点くまでに1時間半ほど待つ。それから20分ほどして診察室へ入った。

 頭痛、気持ち悪さ、足の攣りや便秘等は相変わらずだが、CTを撮った翌日から頭痛、胸痛、咳があったこと、特に胸痛は久しぶりに顔をしかめるほど。圧痛、鈍痛が今日までずっと続いており、何度かロキソニンを飲んだこと、3日ほど前からカイロで温めていることをお話した。先生からは、これまでに経験したことのない痛みかどうかの質問があり、そうではないが、このところ間断なく痛いことはなかったので、久しぶりに気になっているとお答えする。

 今日のマーカーは前回より15%の増。もしや倍増しているのでは、ということを覚悟していたので、少しホッとする。前月若干減っていたのだが、先生としてはその方が不思議だと思われている様子。
 そして先週撮影したCTの画像を、昨年6月(最後のホルモン剤・ヒスロンHを始めた頃)、今年4月、今回11月と3枚並べて説明してくださった。「左肺の腫瘍茎は6月より4月が細くなっており、今回も不変。右肺の腫瘍茎は6月より4月が細くなっているが、今回また大きくなっている。要は4月に良くなっていた所が確実にまた出てきた、ということで、悩ましく困っている。すぐに薬を変える気にはならないが、いずれ変えなければならないと思う。しかし、今か、と言われれば今でなくとも良いと考える。CTだと明らかに増大しているが、レントゲンだと分からない程度かもしれない。新しい影が出来たとか、別の部位に飛んだ等、目で見てはっきり判るほどの変化であれば治療を変えることになるが・・・。腫瘍マーカーは去年12月が底値で、その後1月から徐々に上がり続けている。4月の画像はマーカーが上がっている途中なので、薬が奏功していて半年後でこの状態なら増大はゆっくりだと言える。やはりハーセプチンのおかげか。あえて今変えないといけないというわけではない。他の部位に新しく出来たわけでもなく、胸骨、鎖骨等の骨も不変だし、肝臓等も含め不変であるので、このまま治療を継続したい。」とのこと。

 今朝は、腫瘍マーカーが倍増し、画像上もはっきり肺の影が増えていて(もしかしたら骨転移も増悪していて)、待ったなしで薬を変える提案がされることまで想定していたので、本当に肩の力が抜けた。いずれにせよ、薬がこのまま永遠に奏功することはないだろうから、どこかのタイミングで薬のチェンジは避けられないのだけれど、今日はとりあえず首の皮が繋がった感じ。夫は、先手必勝で薬を変えるわけにはいかないのか、と言うが、つまりは手持ちカードを早めになくすということなので、それは避けたい。粘れるところは粘りたいのだ。
 いつも3本の採血が4本だったのは前回足の攣りや顔のしびれなどの症状を訴えたため、マグネシウムをチェックしたからだそうで、こちらは異常なし。基準値以上はマーカーで、基準値以下は血糖値だそうだが、これは当初から低めであるので、特に気にしなくて良いとのこと。

 次週は祝日なので翌日の木曜日に予約が入った。化学療法室へ移動。検査結果を心配していた夫にメール報告。また朝、気遣ってメールをくださったプチ虹のサロンのSさん、昨日エールを送ったKさんにも結果をお知らせした。
 10分ほどして点滴椅子に移動。今日の血圧は96-54、体温は6度4分。さらに10分ほどして椅子をリクライニングしていつもの看護師Oさんが針刺。押される感じはあったが、あまり痛まずほっとした。
 その後、薬が届くまでに30分ほどかかり、点滴開始はお昼を廻ってしまった。
 今日はハーセプチン、アロキシ、ナベルビン、生理食塩水の4本。2時間半弱で終了した。終了時の血圧は95-59。抜針は新人の看護師Oさん。衝撃もなく、これまたほっとした。
 今日は2冊読んだが、それについては、また明日にでも。

 会計待ちの椅子も混雑しており、座る所がないほど。本日の病院滞在時間は6時間強。空腹と疲労でアゴが出る。

 病院を出た時、すでに太陽が傾きかけている感じ。冬がどんどん迫っているのを感じる。既にランチタイムは終わっていたので、開いているお店で遅いお昼を済ませ、マグラックスを飲む。途中で買い物をしながら帰宅した。
 自宅の最寄駅に到着し、ついふらふらとタクシー乗り場に引き寄せられそうになったが、ぐっと我慢して歩いて帰った。病院で5万円近く支払っていながら、初乗り料金をケチる自分がちょっと哀しい。

 結局、朝出てから家に着くまで10時間半。辺りは当然真っ暗。職住近接でいつも楽をしているので、外出している時間が10時間を超えると、いきなり疲れ方が違う。

 帰宅するとお花が届いていた。今日は白のオリエンタルリリー2本とオンシジューム3本。オンシジュームの別名が“ダンシング・レィディ”と知ったのは初めてシンガポールを訪れた時、蘭園での説明だった。確かに黄色いドレスを着た女性がダンスをしているように見える。花言葉は「高貴」と「清楚」。どちらもそうありたいと思わせるものだ。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする