ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2012.11.8 EC3回目投与7日後、普通救命講習会参加とG-CSF注射

2012-11-08 18:51:51 | 治療日記
 昨夕も帰宅後、疲れたなとは思ったが、何とかそのまま台所に立つことが出来た。久しぶりに3人で早めに夕餉の卓を囲んだ。
 夫が、元気になったのなら、とケーキをお土産に買ってきてくれたが、さすがにそこまで食欲が復活していなかったので、2人にお茶を淹れて、私は今朝頂くことにした。

 今日もとても良いお天気。暦の上では冬だというのに日中は上着が要らないほどの小春日和だ。学内では、青空にイチョウの黄色い葉、カエデの赤い葉がとても美しい。

 今日は午前中、救命講習に参加した。
 内容は心肺蘇生法(CPR)及びAED(自動体外式除細動器)使用法の習得で、指導してくださるのは公益財団法人東京防災救急協会の方。カリキュラム修了後に普通救命技能認定証が発行されます、という触れ込みだった。席には「身につけよう応急手当 普通救命講習テキスト ガイドライン2010対応」のテキストと、蘇生用一方向弁のついたマウスピースが配布されていた。

 医療関係者以外の一般人がAEDを使えるようになったのは平成16年7月からで、既に8年以上経つという。確かに今、街中にも学内にも随所にAEDが設置されているが、実際に使い方が判らなければ絵に描いた餅だ。
いつ自分がそういう現場に遭遇するかもしれない。その時、AEDが眼の前にあるのに使えないとしたら、救える命を救うことが出来なかったとしたら・・・と以前から気になっていたので、参加することが出来て本当に良かった。
 AEDは音声メッセージどおりに行えば大丈夫、とは聞いていたものの、見たこともなければ開いたこともないよりも、実際に触れたことがある、訓練したことがある、というのは大違いだろう。
 まず胸骨圧迫から。1分間に100回のリズムで。100回もやると酸欠でクラクラする。実際に生体にやる時、どのくらいの強さでやればいいものか、マネキン相手なので難しい。こちらが貧血になりそうだ。ふと、私のように胸骨転移のがん患者は、心肺蘇生より先にあっという間に複雑骨折だな、と苦笑する。
 さらに、胸骨圧迫30回とマウスピースを使っての人工呼吸2回の繰り返しによる心肺蘇生法を、いくつかのパターンで、グループで役割を交替しながら実習した。半世紀以上生きてきて、マウスツーマウスの人工呼吸をしたのは生まれて初めてのこと。本当に知らないこと、経験したことのないことは尽きないものだ。
 後半はAEDの使用を含めて前半の復習と発展、窒息の手当、止血の方法などを学んだ。体調が悪くなったら元も子もないので無理をしないでと思っていたが、気付けば夢中で、あっという間に3時間が経過した。私はいつもこのパターン。案ずるより産むが易しだ。

 そして夕方は早退して、病院へ向かった。
 無事グランの注射をしてもらったが、まだ本調子でなく午前中の密度濃いスケジュールのせいか、さすがにガックリきた。けれど、夫のおかげで今日は家事から解放され、病院近くのホテルに宿泊中。二人には今日は外食をしてもらう予定だ。

 明日は朝一番で病院に入り、2回目のグランの注射を受けた後、職場に直行する。
コメント (3)
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