昨夜も夫が用意してくれた夕食は手が付けられず、食べられそうな冷凍食品を探してお腹に入れる。やはり味覚異常なのか、何を口に入れても美味しいと思わない。
今朝も目覚ましを鳴らしたものの、起きられず、夫に息子の朝食と送り出しを甘えてしまった。その後、ベッドでぐずぐずしながら、気になった予定等のメール連絡をする。携帯のメールを打つのは相変わらず遅いので、長文だとどうしてもPCの方が良いのだが、なかなかPCのある和室で椅子に座る元気が出ない。
結局、お昼近くにのそのそと起き出す。ナウゼリンを飲んでから赤いヨーグルトを飲んでイメンド80mg、デカドロン8錠を飲む。デカドロンのせいか火照りが酷く、顔が真っ赤で熱っぽいが、測っても平熱にすぎない。
夫と息子は午後美容院でカットの予約。その後、2人で外食してもらった。夫から「3人揃って美容院に行っていたのが懐かしいね。」と言われて、確かにあと2年はそういうことがないのだな、と思うと切なくなる。やはり女性にとって美容院はとても素敵なところなのだな、と思う。
一人でリビングに陣取ってウトウトする。なんとも情けない体たらくと思うが、いかんともしがたい。動けない。あっという間に夕方近くなり、夫が帰宅。息子は明日のパレード行きに備えて塾で自習だ。
さて、朝日新聞の働く女性応援プロジェクトによる「キャリア×ライフスタイル」サイト「ジョブラボ」で、ももせいづみさんの面白い記事を見つけたので、長文ではあるが、以下、転載させて頂く。
※ ※ ※(転載開始)
家事は、“役割”ではなく”作業” ももせいづみ (2012.11.14)
ダボス会議で知られる世界経済フォーラムが発表した2012年の「男女格差報告」によると、日本は調査対象となった135カ国中101位で、前年より順位が3つ降下。議員や企業幹部での女性の数の少なさは、先進国や主要国の中で最低水準の評価となりました。
「男女の格差が小さい国」のナンバーワンはアイスランド。そのあとには北欧の国々が続きます。たとえばスウェーデンでは国会議員のほぼ半分は女性。8割近い女性が仕事を持ち、子どものいる女性も多くが働いています。 様々な背景があるとはいえ、女性を取り巻く環境が国によって違っているのは、興味深いことですよね。
「主婦が働いたら、家事はどうするの?」
さて、こうした話題をツィッターで持ちだしてみたところ、「北欧の女性が当たり前のように働くのであれば、家事はどうしているのですか?外注するのですか」といった質問がありました。私は、こうした疑問を抱いてしまうことこそが、日本の女性たちが置かれている状況を表しているのでは、と思います。
主婦の方々を対象にしたセミナーで、日本の「M字型就業」(女性が出産後に離職し、育児が落ち着くとパートなどを含め再就職するため、30代前後の就業率が落ち込み、修行者数のグラフとしてM字を描くこと)のお話をしても、多くの方が「知らなかった」と言います。これは先進国の中では日本と韓国だけに見られる現象です。近年出生率が上がっているフランスでは、30代前後の女性の就業率は山型を描くことをお話すると、「主婦が働いたら、家事はどうするの?」と驚かれます。そうとっさに考えてしまう背景には、やはり「家事は主に女性が担うもの」という女性自身が抱いている価値観もあるのではないかと思います。ですから、前述の質問への答えはこうなります。
「『働いたら、家事はどうするのだろう?』と考える発想自体が北欧にはない」。
シェア家事発想を持とう
家庭を持つ女性も働かなくてはいけない、ということではありません。ライフスタイルは個人の自由です。ただ、「家事は女性の仕事」と自らに課してしまうと、仕事で忙しくて十分にできなかった時に自分を肯定できなくなったり、責任を感じて罪悪感を抱いてしまったりします。
私は家事を「役割」として捉えるよりも、「作業」として個別にドライに考えるのがよいと思います。時間をかけてでもよりよく取り組みたいと思う種類の家事は、時間と気力がある時に「楽しみ」としてやることにするとして、普段回していかなくてはいけない家事は、誰がやっても、いつやっても、結果さえでればどんな方法でもよいと考えるのが自然です。大事なのは、同じ場所で暮らす者同士で「シェア」していけるということです。
腕利きの職人さんがいたとします。その人1人が作業を抱え込むと、道具がどこにあるかはその人だけがわかればよいことになります。小さな工夫を重ねることがスキルアップにもつながりますから、他人にはわからない独自の方法も考えることでしょう。もし、別の人に手を出されたら、やり方が違うと怒ることもあるかもしれません。
でも、職人芸のいらない通常の作業をしようと思ったら、誰でもシェアして作業を担えるよう、道具の置き場はわかりやすく、方法もシンプルにしてハードルを下げ、お互いを尊重しあって、「できる人が、できる時に、できる方法でやる」環境や仕組みづくりをする必要があります。
家事もユニバーサルデザインの発想で
「障がいを持つ人にとって使いやすいものは、障がいを持たない人にとって、一番使いやすい」というのが、ユニバーサルデザインの考え方。家事にもこうした発想を取り入れていくことが、これからは大事だと思います。
シェアして欲しい家族が、「時間がない」とか「家事が苦手」とかであれば、その人に合わせた方法を工夫しましょう。これまでにご紹介してきた、以下の記事が役に立つと思います。よりよく、きちんとできることよりも、一緒に暮らす者同士が助けあいながらシェアできることが大切です。結果的に、それは家事を主に担っていた人、家事を得意としてきた人たちにも、よい結果をもたらしていきます。
まずは家庭の中の小さな仕事から、発想を変えていく。それがやがて、社会のあり方も変えていくこともあるように思うのです。ユニバーサルデザインの視点でシェア家事を。ぜひ取り組んでみていただきたいと思います。
(転載終了)※ ※ ※
研修で北欧を訪れてから早くも18年目の晩秋を迎えてしまった。それゆえ、私の中の北欧のイメージは既にふた昔前、ということなのだろうけれど、それでもこうした「仕事をしたら家事は誰がやるの」的な発想は、当時も存在していなかったように思う。街中では、ベビーカーを押しながらビジネスマン姿のパパが携帯電話でお話中、という姿も珍しくはなかった。保育園のお迎えに来るパパを撮影しようと思って待ち構えていたら、来る人来る人、パパばかりで拍子抜けしたこともあった。イクメンは既にごくごく普通の光景だった(それは北欧だけでなく、フランスもそうだった。)。
そう、何があっても家事は主婦の私がやらなくては、と思うことは、結局のところ、自分の首を絞めることになる。もちろん私は極めて小心者だから、サボりを決め込むつもりはない。出来る時は出来ることをやる。けれど、出来ない時は助けを求める。苦手なら得意な方がやる、ごくごくシンプルではないか。お互いに助け合って補い合って暮らすからこそ家族なのではないか。ガチガチに役割分担として考えなくてもいいのだ、と発想を転換するだけでとても楽になるではないか。
これが、家事が得意でない私の言い訳に聞こえないことを願うのだけれど。
今朝も目覚ましを鳴らしたものの、起きられず、夫に息子の朝食と送り出しを甘えてしまった。その後、ベッドでぐずぐずしながら、気になった予定等のメール連絡をする。携帯のメールを打つのは相変わらず遅いので、長文だとどうしてもPCの方が良いのだが、なかなかPCのある和室で椅子に座る元気が出ない。
結局、お昼近くにのそのそと起き出す。ナウゼリンを飲んでから赤いヨーグルトを飲んでイメンド80mg、デカドロン8錠を飲む。デカドロンのせいか火照りが酷く、顔が真っ赤で熱っぽいが、測っても平熱にすぎない。
夫と息子は午後美容院でカットの予約。その後、2人で外食してもらった。夫から「3人揃って美容院に行っていたのが懐かしいね。」と言われて、確かにあと2年はそういうことがないのだな、と思うと切なくなる。やはり女性にとって美容院はとても素敵なところなのだな、と思う。
一人でリビングに陣取ってウトウトする。なんとも情けない体たらくと思うが、いかんともしがたい。動けない。あっという間に夕方近くなり、夫が帰宅。息子は明日のパレード行きに備えて塾で自習だ。
さて、朝日新聞の働く女性応援プロジェクトによる「キャリア×ライフスタイル」サイト「ジョブラボ」で、ももせいづみさんの面白い記事を見つけたので、長文ではあるが、以下、転載させて頂く。
※ ※ ※(転載開始)
家事は、“役割”ではなく”作業” ももせいづみ (2012.11.14)
ダボス会議で知られる世界経済フォーラムが発表した2012年の「男女格差報告」によると、日本は調査対象となった135カ国中101位で、前年より順位が3つ降下。議員や企業幹部での女性の数の少なさは、先進国や主要国の中で最低水準の評価となりました。
「男女の格差が小さい国」のナンバーワンはアイスランド。そのあとには北欧の国々が続きます。たとえばスウェーデンでは国会議員のほぼ半分は女性。8割近い女性が仕事を持ち、子どものいる女性も多くが働いています。 様々な背景があるとはいえ、女性を取り巻く環境が国によって違っているのは、興味深いことですよね。
「主婦が働いたら、家事はどうするの?」
さて、こうした話題をツィッターで持ちだしてみたところ、「北欧の女性が当たり前のように働くのであれば、家事はどうしているのですか?外注するのですか」といった質問がありました。私は、こうした疑問を抱いてしまうことこそが、日本の女性たちが置かれている状況を表しているのでは、と思います。
主婦の方々を対象にしたセミナーで、日本の「M字型就業」(女性が出産後に離職し、育児が落ち着くとパートなどを含め再就職するため、30代前後の就業率が落ち込み、修行者数のグラフとしてM字を描くこと)のお話をしても、多くの方が「知らなかった」と言います。これは先進国の中では日本と韓国だけに見られる現象です。近年出生率が上がっているフランスでは、30代前後の女性の就業率は山型を描くことをお話すると、「主婦が働いたら、家事はどうするの?」と驚かれます。そうとっさに考えてしまう背景には、やはり「家事は主に女性が担うもの」という女性自身が抱いている価値観もあるのではないかと思います。ですから、前述の質問への答えはこうなります。
「『働いたら、家事はどうするのだろう?』と考える発想自体が北欧にはない」。
シェア家事発想を持とう
家庭を持つ女性も働かなくてはいけない、ということではありません。ライフスタイルは個人の自由です。ただ、「家事は女性の仕事」と自らに課してしまうと、仕事で忙しくて十分にできなかった時に自分を肯定できなくなったり、責任を感じて罪悪感を抱いてしまったりします。
私は家事を「役割」として捉えるよりも、「作業」として個別にドライに考えるのがよいと思います。時間をかけてでもよりよく取り組みたいと思う種類の家事は、時間と気力がある時に「楽しみ」としてやることにするとして、普段回していかなくてはいけない家事は、誰がやっても、いつやっても、結果さえでればどんな方法でもよいと考えるのが自然です。大事なのは、同じ場所で暮らす者同士で「シェア」していけるということです。
腕利きの職人さんがいたとします。その人1人が作業を抱え込むと、道具がどこにあるかはその人だけがわかればよいことになります。小さな工夫を重ねることがスキルアップにもつながりますから、他人にはわからない独自の方法も考えることでしょう。もし、別の人に手を出されたら、やり方が違うと怒ることもあるかもしれません。
でも、職人芸のいらない通常の作業をしようと思ったら、誰でもシェアして作業を担えるよう、道具の置き場はわかりやすく、方法もシンプルにしてハードルを下げ、お互いを尊重しあって、「できる人が、できる時に、できる方法でやる」環境や仕組みづくりをする必要があります。
家事もユニバーサルデザインの発想で
「障がいを持つ人にとって使いやすいものは、障がいを持たない人にとって、一番使いやすい」というのが、ユニバーサルデザインの考え方。家事にもこうした発想を取り入れていくことが、これからは大事だと思います。
シェアして欲しい家族が、「時間がない」とか「家事が苦手」とかであれば、その人に合わせた方法を工夫しましょう。これまでにご紹介してきた、以下の記事が役に立つと思います。よりよく、きちんとできることよりも、一緒に暮らす者同士が助けあいながらシェアできることが大切です。結果的に、それは家事を主に担っていた人、家事を得意としてきた人たちにも、よい結果をもたらしていきます。
まずは家庭の中の小さな仕事から、発想を変えていく。それがやがて、社会のあり方も変えていくこともあるように思うのです。ユニバーサルデザインの視点でシェア家事を。ぜひ取り組んでみていただきたいと思います。
(転載終了)※ ※ ※
研修で北欧を訪れてから早くも18年目の晩秋を迎えてしまった。それゆえ、私の中の北欧のイメージは既にふた昔前、ということなのだろうけれど、それでもこうした「仕事をしたら家事は誰がやるの」的な発想は、当時も存在していなかったように思う。街中では、ベビーカーを押しながらビジネスマン姿のパパが携帯電話でお話中、という姿も珍しくはなかった。保育園のお迎えに来るパパを撮影しようと思って待ち構えていたら、来る人来る人、パパばかりで拍子抜けしたこともあった。イクメンは既にごくごく普通の光景だった(それは北欧だけでなく、フランスもそうだった。)。
そう、何があっても家事は主婦の私がやらなくては、と思うことは、結局のところ、自分の首を絞めることになる。もちろん私は極めて小心者だから、サボりを決め込むつもりはない。出来る時は出来ることをやる。けれど、出来ない時は助けを求める。苦手なら得意な方がやる、ごくごくシンプルではないか。お互いに助け合って補い合って暮らすからこそ家族なのではないか。ガチガチに役割分担として考えなくてもいいのだ、と発想を転換するだけでとても楽になるではないか。
これが、家事が得意でない私の言い訳に聞こえないことを願うのだけれど。