ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2012.11.28 EC4回目投与6日後、薄紙は必ず剥がれていく

2012-11-28 20:50:30 | 日記
 昨夕帰宅すると、出張先から直帰した夫が、駐輪場で息子の自転車のパンクを直してくれていた。直さないと、駅までの往復に使う自分の自転車を息子に使われっぱなしになるから、と必死だったみたい。
 息子はテスト前の塾での自習で遅いし、急いで夕食の支度をすることもない、と思ったら、6日ぶりの出勤の疲れががっくり出て、すぐにパジャマに着替えてリビングに横になってしまった。

 息子が帰ってくるのを見計らって、とりあえず食事の支度もゆるゆると。ナウゼリンを飲んでからお腹に入れることが出来てほっとする。まだ味覚異常が続いているので、味はパッとしないけれど、口に入れれば腸が動いてくる感じがする。

 そして、今朝も5時間連続で眠ることが出来た。毎夜30分ずつ、気持ち悪さで目覚める迄の時間が長くなっている。目覚める時は(もしかしたら、起きたら気持ち悪くなくなっているかもしれない!)と思うのだが、残念ながらまだそういう状態ではなかった。けれど、薄紙は本当に一枚一枚剥がれているな、と実感する。

 6日ぶりに、朝食にパンが半分ほど食べられた。いまだ青汁や薬草茶は飲めないけれど、明日はもう少し食欲が出てくるだろう。吐き気対策ではデカドロンが昨日で飲み終わり、食前のナウゼリンだけが頼りだ。

 今回の治療も6回目標のうちようやく4回まで来た。そもそもアンスラサイクリン系の薬は、限界使用量があるからエンドレスでは投与出来ない治療だ。が、夫がふと「6回だと言われるから頑張れるけど、エンドレスだと言われたら、治るより前に栄養失調で死んじゃうよね・・・」と言う。
 確かに3週間に一度の投与後、1週間殆ど何も食べられない、何も出来ない。その後の1週間で漸く食べることが出来るようになり、徐々に普通に動くことは出来るようにはなる。けれど、目に見えない白血球の低下による感染症との闘い、ようやくそれを脱したか脱しないかのうちに新たな治療・・・、これがこの先ずーっと続いたらどうなるのだろう、と思う。

 まぁ副作用に限らず、口から食べ物を摂れなくなっていくということは、そもそも生命体としての旅立ちの時が近づいている、ということを認めなければならないのかもしれないけれど。

 それでも、こうして今頑張っていれば、きっと薬が奏功して再びいかほどかの元気な期間を手にすることが出来て、美味しく食べることが出来るようになる。そうと信じているからこそ出来る治療だと思う。
 けれど、このまま頑張ってはみても、もはや良くなることはない、ただ副作用で気持ち悪いだけ、具合が悪くなるだけ、という治療では決して続けていけないだろう。
 だから、そうなったときは、抗がん剤の止めどきだと思っている。

 今日もまた、昼頃から視界欠損の異常が出てしまった。チラチラゆらゆらして、パソコンを見ても画面があちこちに千切れる。昨日のように席を立ってもすぐには治らない。一過性のものであればよいけれど・・・。

 あと2回、この治療が何とか予定通りクリア出来たら、次はなるべく分子標的薬等、体に優しい治療で少しでも長く繋いで生きていきたいと思う。
コメント (4)
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