昨夜はリビングのソファで眠ることにした、と昨日の記事にも書いた。
息子からは、上手くいけば午前様にならずに帰宅出来るというLINEが入った。とはいえ、今日は午前中から出かける用事があるので、「もしかしたら寝ているかも」と返事をした。
夫は夕食後、すぐに寝室で休み、それっきり起きてこなかった。
ところが、帰ってきて良い筈の時間に帰ってこない。すぐに眠れるようにパジャマに着替えて録画したドラマ等をつらつら視ていたが、待ち草臥れる。終電に乗って帰って来る筈の時間を過ぎてもうんでもすんでもない。何かあったのか、と心配になる。
眠れないが、諦めて電気を消したところ、寝室の夫からLINEで「終電で寝過ごして、今終点の駅にいるそうだ」とのこと。タクシーですぐに帰ってこられるのか、と案じたが、割とすんなり帰宅した。とはいえ、既に1時を回っている。
飲み会の度に午前様の帰宅に付き合っているとこちらが身体を壊すからいい加減にしてほしいとお小言を言い、息子の言い訳はろくに聞かずにリビングの電気を消した。
ところが、電気を消したら今度は目が冴えて眠れない。息子はシャワーを浴び、2時前には寝室に行ったようだった。ソファでウトウトしながら寝落ちするのは問題なくても、最初からベッド代わりにソファで眠るのは思いのほか快適ではなかった。
またドラマの録画をつけて、結局眠ったのは3時半くらいだったか。
そして今朝。3時間眠ったかどうか・・・の寝不足である。
息子は今日から1泊で大阪へ。朝食の支度をし、パジャマやタオルを剥ぎ取って洗濯機を廻す。あれこれお喋りを始めるので、和室のタンスの1段を占めている彼の衣類の要不要を仕分けてもらった。これで夫の衣類を入れることが出来る。断捨離成功とMさんに報告したら、タイミングの良い声掛けでしたね、と褒めて頂く。
夫から聞くところによると、昨夜、息子は早めに飲み会を退出したが、途中で忘れ物に気づき、飲み会に戻ったそうな。そのため終電に乗る羽目になってしまい、さらに途中で座ったら寝過ごしたとのこと。忘れ物大王ジュニア、相変わらずである。
時間差で夫に先に朝食を摂ってもらい、私は最後に。大量の洗濯物が出来上がり、一人で干し終わるのにたっぷり30分かかった。
気づけばもう9時半を回っている。今日は大学合唱団の友、Rちゃんが「春の声」声楽コンクールに出場する。その会場が、奇しくも最寄り駅前のホールなのだ。このホールは息子が子どもの頃、ピアノ発表会で何度もお世話になっている、懐かしい場所である。
Rちゃんの退職記念リサイタルには治療直後で行けなかった。彼女の生の歌声を徒歩で行ける会場で聴けるとは、なんてラッキーだろう。
お誘いを受け、日程的に治療後にも重ならず、二つ返事でイエス!と返信した。
急いで身支度をし、熱は下がったものの、まだまだ本調子でない夫を置いて出かける。アレンジメントを予約していたフラワーショップに寄って受け取りを済ませ、ホールに向かう。
開演15分ほど前に到着し、受付でチケットを購入する。「調律が終われば中にお入り頂けます。」とのことだったが、定刻過ぎに審査員の方たちが入場するも声がかからず、うんでもすんでもない。
10分ほど過ぎて、どうもおかしいな、と思ったところ、三々五々集まり始めた出場者と思しき方たちに向けての説明があり、それが終わったところで「まだ会場には入れないのですか」と訊くと、「もういつでもご自由にどうぞ」とのこと。
結局、最初の2人の演奏を聴くことが出来なかった。トホホ。
「春の声」声楽コンクールは今年で9回目。今日は予選プログラムで、Rちゃんはアマチュア部門一般の第一ブロックに出場する。それ以外に65歳以上のシニア部門とプロフェッショナル部門がある。歌曲とオペラアリア、又は歌曲2曲を7分で歌う。動画審査の方もいるそうだ。
名前等は一切知らされず、番号のみ。Rちゃんは7番目の登場だった。淡いピンクのドレスで、ベッリーニ「激しい希求」、ドヴォルジャーク「歌劇『ルサルカ』より「月に寄せる歌」の2曲を見事に歌いあげた。
チェコ語の難曲と聞いていたが、柔らかな歌声は、終始自然で艶やか。素敵だった。フラワーアレンジメントをピンクメインにリクエストしていたが、ドレスとぴったりで良かった、と思った。
その後、バリトン、ソプラノの2人が歌い終わり、第1ブロックが終了。ロビーで着替えを終えたRちゃんと合流した。
聞けば今朝は5時に起き、JRを乗り継ぎ、8時には私鉄乗換駅前のスタジオで発声と体操を終え、それから私鉄に乗って9時には会場入りしたとのこと。午前中の舞台は本当に大変だ。
Rちゃんは客席で何人かの演奏を聴いてからランチにしたいとのこと。2人で再びホールに入る。
第2ブロックの2人目の方から聴く。3人目は、大学合唱団2期先輩のテノールHさんだった。定年退職後、音大の別科を卒業し、今ではコンクール荒らしとか。あんな声でいらしたかしらと聴き入った。
第2ブロックの最後の方まで6名全て聴いたが、ソプラノの最後の方が図抜けてお上手で圧倒された。中田喜直さん作曲「サルビア」は初めて聴いたが、詩も強烈な印象。2曲目のプッチーニ『トゥーランドット』より「氷のような姫君の心も」は、第1ブロックで同じ曲を歌った方がいらしたが、全く別物のようだった。
それにしてもマイクなしで、生の声がホール全体に響きわたるのは本当に凄い。普段かじっている合唱とは全く発声の仕方が違うのだ、ということを改めて思う。
ということで、Rちゃんとホールを後にして、ゆっくりランチを摂れそうなレストランに向かった。
ラッキーにも奥のあまり目立たない席に案内される。朝早く起きて、舞台を終えたRちゃんは空腹だった模様。2人でシェア出来るように、サラダ、ピザ、パスタとあれこれ頼んだ。どれもこれもなかなか美味しかった。お茶も何杯もお代わりして話は尽きず、デザートも頂いて、なんと5時間近く滞在した。
来月の本選も同じ会場なので、また伺えるといいな、とお別れした。
もう宵闇迫る時間だが、その足で、ヨガスタジオへ。T先生の★2つベーシックヨガのクラスに参加した。15名ほどの参加者、太陽礼拝でたっぷり汗をかいた。シャワーの後もなかなか汗が退かず、大変だった。
帰宅すると、夫は寝室で寝ているようだった。洗濯物を取り入れて畳んでくれていたので助かった。
ひとまず母にMeet通話。今日はかくかくしかじかで朝からずっと出ずっぱりだった旨報告する。明日は、午前は瞑想ヨーガのクラスで講師を務めた後、すぐに大学OB・OG合唱の練習に向かうと言ったら、忙しすぎるようだけれど大丈夫なの?とのけぞっていた。声が大きかったのか、夫が起きてくる。
ヨガクラスの直前まで食べ続けていたので、それほど空腹でもなく、遅い夕飯はしっかり作る元気がなく。夫の了解を得て、レンチンピラフとレトルトのシュウマイにトマトを切って、インスタントスープを添えただけ、の申し訳ないものであった。