昨夜は、部屋で水分補給をしたらあっという間に眠くなった。早々と電気を消して日付が変わる前にすんなり就寝出来た。いつもこんなふうに眠れると良いのだけれど。
今朝は目覚ましをかけた時間まで一度も目覚めず。よく眠れたようでスッキリ。それでも身体は筋肉痛が残っているし、足も浮腫みがちだ。
今日迄が梅雨の晴れ間だそうだ。浴槽足湯の準備をしつつ洗顔。家族LINEに「おはよう」スタンプを送る。今日は夫は変則で休務日、息子だけ出勤だが、夫が息子の朝食を用意してあげている。
朝食は、昨夜コンビニで調達したサンドイッチとジュース、アロエヨーグルトに紅茶。レストランのビュッフェも良いが、部屋でニュースを見ながらのんびり頂けるも捨て難い。
母にMeet通話。痛みは殆どないというが、さすがに挟んだ左手の3本指は青く変色して腫れているようで、指輪もしたままである。とにかく骨に異常なく本当に良かった。
朝ドラを視て、身支度を整える。お腹は快調だ。
最低限の物を入れた手提げを持ち、荷物を預けて身軽に出発した。七分のカットソーでジャケットはなし。念のため薄いカーディガンを持った(結局羽織ることはなかった。)。
晴雨兼用の日傘を差して歩く。歩道に植え込まれた色とりどりの季節の花々が美しく咲いている。
病院に到着すると、受付のIDカード機前の列もそれほどではなくスムーズ。採血・生理検査受付へ移動。ピンク色の採血受付番号表を取る。掲示板を見ると、20人以上が待っている。待ち時間は16分と出ていたが、ほぼその通りだった。
今日の採血担当は、何度もお世話になっている看護師さん。針刺しはちょっぴり痛んだが、スムーズに5本採取し、無事終了した。お礼を言って採血室を後にし、止血をしながら向かいの腫瘍内科に移動する。
待合い椅子はまだそれほど混んでいないが、定位置は確保できず、後ろの席に。
毎度のようにコロナ関連問診票を頂き、息切れ以外全て「ない」に〇をして、息切れの「ある」の前に“たまに”を追加。
本日のお供は、中島京子さんの「夢見る帝国図書館」(文春文庫)。
文通相手のIちゃんのお薦めで購入していたが、積読になっていた。帯には「ねえ、どうして、図書館ってものが作られたのか、あんた知ってる?」図書館を愛した喜和子さんと、図書館が愛した人々の物語は、やがて切なくも愛おしい記憶へと辿り着く。」とある。
Iちゃんは今も図書館のヘビーユーザのようだし、私も、かつては随分図書館のお世話になった。
裏表紙には「日本初の国立図書館の物語と、戦後を生きた女性の物語が共鳴しながら紡がれる、紫式部文学賞受賞作」とあるが、語り手である私と喜和子さんのかかわり方が絶妙で、実に面白い。
昨夜、オンライン同窓会で久しぶりに逢ったS君からメッセージがあり、そのやり取り等をしながらで、なかなか頁が進まなかったのだけれど。
採血終了から1時間ほど経って血圧測定。103-62、脈拍が86。「中待合にどうぞ」に私の番号が出たのは腫瘍内科受付から1時間経過した頃。先生から診察室に呼び入れて頂けたのはそれから15分ほどしてからだった。病院に到着してから2時間弱。順調である。
先生が扉を開け、「おはようございます。」と仰る。「よろしくお願いいたします。」と診察室に入り、扉を閉め、荷物を籠に入れ、体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着く。
「さて、どんな5週間でしたか。」と問われ、「はい。5週間あると、5日間寝たきりの籠城蟄居を何となく忘れてしまうのですが、今回は子供の頃に中耳炎で痛めた左耳の耳鳴りが半月ほど続き、いよいよ耳鼻咽喉科に行こうかと思った頃、収まり、今は問題ありません。その他、時々胸骨や鎖骨の痛み、傷跡周辺(局所再発部)の痛みがありコデインやロキソニンを飲みましたが、今は大丈夫です。お腹も少し緩めですが、今回は便秘も薬でコントロールするほどでなく、下痢も薬を飲むほど酷くありませんでした。」とご報告。
「採血は安定しています。マーカーもちょっと下がってますね。ここのところ、上がって下がって、というパターンでしたが、前回に引き続きさがっている。ということで安定ですね。データは後で出しておきます。」と仰りながら、マーカーの変動グラフを見せてくださる。
「次回はレントゲン撮影を入れて、その時にCTの予約を入れましょう。前回が3月なので、5か月後くらいになりますから。」と仰る。
「5週間間隔にして、落ち着いていて(エンハーツは)本当に有難いです。」と言うと、「5週間のいい事例になるかもしれない。治療間隔を伸ばすことは医療者にとっても患者さんにとっても勇気の要ることですから」と仰る。
「よし、いい事例になろうではないか!」と頷く。
薬の処方は、余分があるものについては、少な目にして頂き、それ以外は今まで通り。
診察室での体温は6度6分。SpO2は98%で、脈拍は87。
採血の結果、白血球は4,000で従来の数値だ。前回の上限ギリギリの8,500には驚かされた。好中球も1,800(前回は6,000もあった。)ほど。HやLの数値もこれまでで一番少なかった。
お礼を言って診察室を出る。化学療法室へ移動すると7人待ち。うわぁ、これはかなり待つかと覚悟する。LINEの受付スリップは20番。
ひとまず門前薬局にLINEで処方箋の写真を送る。処方箋が3枚。15分ほどして早々と「お薬の準備が出来ました」の連絡がある。まだ吐き気止めも飲んでいないので、薬局到着には当分時間がかかるだろうなあ、と思いつつ・・・。
30分ほどしてSさんから、イメンドのジェネリックであるアプレピタント125㎎が届く。持参したアールグレイティーで飲む。その後10分ほどして看護助手さんから外側の一番奥から2番目の席に案内される。
アプレピタントが効くまでは点滴が始められないので、まずは荷物を置いてからお手洗いを済ませ、椅子周辺の環境整備をして態勢を整える。夫やお友達に報告LINEをしてから読書再開である。
薬剤師のTさんがヒアリングに見える。治療間隔が5週間に伸びた恩恵について報告する。もろもろコントロールが出来ているようなので問題ないですね、とのことで各々の副作用報告確認を終える。
薬を飲んで40分ほどすれば点滴を開始してよいのだが、今日は50分ほど経った頃にKrさんが針刺しにみえた。殆ど痛まず、ラッキー。
ほどなくして、初めましての看護師さんが薬を持っていらして、ご挨拶する。3月に異動されてきたとのことだが、今や月1度のタイミングだから新しい方にもなかなかすぐにお会いすることが出来ない。随分メンバーが変わってしまい、今日知っている顔は看護助手さん、Krさん、Sさんくらい。
訊けばHさんは以前いらしたHさんと同じお名前。そのことをお話すると、以前いらしたHさんはお辞めになったそう。
お子さんが保育園から小学校に上がるタイミングで辞める方が多いそうだ。Hさん自身は4歳の女の子のお母様で、あと1人欲しいけれど、生活が回るかどうか、なかなか厳しいとのこと。30年前と余り状況は変わっていないのだ。異次元の子育て政策などと謳われているが、果たして異次元の効果が得られるものなのだろうか。
吐き気止めのアロキシ・デキサートミックス15分、ブドウ糖を全開で10分ほどで落としてから、エンハーツ30分ほど、再度ブドウ糖10分、生食で流して1時間ちょっとの予定だが、今日は取り換え等に殆どロスがなく、スタートから終了まで1時間15分ほどで終わった。途中で眠くてたまらず、本は面白いのに、ウトウトしてしまい、なかなか進まず。
最後の血圧測定はHさん。100-63、脈拍は66。低めなので、あまりお腹を空かせすぎないように、とのこと。抜針はやはり初めましての看護師さんでお名前を聞きそびれた。衝撃がそれほどなくほっとした。やはり新しい針は優秀だ。使う側にとっても楽なのだそう。
化学療法室滞在時間は2時間半ほど。「お疲れ様でした。気を付けて。」と言われ、お礼を言って身支度を整えて化学療法室を後にした。
受付表を戻し、会計待合いに移動する。待合い椅子はまあまあ混雑していた。10分ほど待って自動支払機で11万円強をカード払い。
外に出ると、薄曇り。それほど暑くはない。薬局へ移動すると、一組が待っていただけで、すぐに「○○さん」と呼んで頂けた。今日も顔馴染みで、このところ、LINEでの体調伺いの折に、足の筋肉を落とさないためのシックスパッド談義をしているIさん。
1つ1つ薬を確認。電子マネーで9,000円弱の支払いを済ませる。今日の病院と薬局での滞在時間は5時間強。
ホテルに戻り、荷物を受け取る。
珍しく空腹だし、駅ビルに新しくオープンしていたタイレストランへ。人気らしく満席。少し待ったが、1人だと言ったら前の3人にお断りの上、先に通して頂けた。
迷った末、人気No.2のパッタイに。ランチにはトムヤン風のスープと生春巻きがついて、結構ボリューミーだったが、ゆっくり時間をかけて完食出来た。夜からはまたろくに食べられなくなるので、いわゆる最後の午餐だ。
瞑想ヨーガの師匠であるSさんのスタジオ近くにあって、よく通ったタイレストランに負けないほど美味。お店もタイの可愛らしいオブジェや吊り飾り等が沢山で、あぁ、またタイに行きたいなぁと旅心がくすぐられる。
快速電車に乗って文庫の残りを読み始めたが、車内でも眠くなり、諦めて本を閉じた。
私鉄に乗り換え、無事最寄り駅まで戻ってきた。荷物が重いが、明日からなかなか歩けなくなるし、とタクシーに頼らず自力で自宅まで歩いた。万歩計は7,000歩弱。
帰宅後はいつも大量の生協のお届け物を取り入れて、収納するまでが一仕事なのだが、今日はラッキーにも夫が在宅だったので、お任せ。すぐに家に入れて薬の整理等にとりかかれて、とても楽だった。だんだんズボラになっている。
眠いし、早くも気持ち悪くなり始めている。喉は乾くが、あまり食欲はない。夫がスイカを切ってくれて有難く頂く。そんなに水分が摂れているわけでもないのに、何やらお手洗いが近い。
母にMeet通話でご機嫌伺いを。今日は月曜日に休んだため、振替でデイサービスに行ったという。挟んだ指の件で夫に迷惑をかけてしまって謝りたいと言っていたので(夫は夫で不注意で申し訳なかった、と)少し2人でお話してもらった。
夫には、生協から届いたなめこおろしそばと明太子おにぎり等を夕食にしてもらった。息子は中途採用同期と飲み会だそうだ。お忙しいことである。
今日は夏至だ。なるほど7時を過ぎても明るかった。
そして国連が決めた国際ヨガデーでもあり、全国各地で様々なイベントが行われている。2014年、当時インドの首相だったモディ氏が提唱した。2014年といえば初めてSさんのヨガリトリートに参加した年でもある。この頃に瞑想ヨーガに出会ったのだなぁとしみじみ。残念ながら治療日の今日は、いつも通っているスタジオにもイベントにも行けなかったけれど・・・。
今回もこれから10日間ほど辛い時期が続くだろうが、元気な期間が1週間伸びているのを有難く活用したい。たとえ思うようには動けなくとも、気分転換程度に朝の5分断捨離が出来たらいいなぁと思っている。