ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2023.6.20 波乱万丈一泊旅のその後、治療日前日の過ごし方

2023-06-20 22:30:18 | 日記
 昨夜は夫がお風呂も入らずに「もう寝る」と早々に寝室に行った。その後、私はもろもろ片付け等をしながら息子に1番風呂を譲る。
 リビングで眠る支度を整えてから、お風呂から出て来た息子とあれこれ今回の反省会にあいなった。うーん、27歳、強健な男子がもうじき90歳になる体重33kgしかない老女の身体を想像するのは、62歳なりたてステージⅣのがん患者である私が想像するよりよほど難しいことだろう。そして私にとって親だからこそ、その衰えを目の当りにすることは、実に滅入ることである。もちろん目を背けているわけではないのだけれど・・・。切ない。

 ということで、入浴も遅くなり、リビングの電気を消したのは1時過ぎのことだった。
 今朝、夫が起きてきた物音で目が覚める。5時間近くは眠ったのか。背中も腰もバキバキして痛む。
 夫はとりあえず熱は下がったとのこと。良かった。とはいえ、相変わらず首や肩は相当痛いようだ。ロキソニンテープやバンテリンの湿布を張り替えてあげる。

 母にMeet通話をするが、いくら鳴らしても出ないので固定電話に切り替える。眼は覚めたけれど、ぐずぐずしていて今寝室から出てきたとのこと。
 冷えピタで3本指を固定していたが、酷い痛みがあるわけでもなく、3本一緒に動かすのは問題ないという。昨日の夜、私が持っていたロキソニンを飲んでもらったおかげなのかどうか。ひとまず3人でほっと胸をなでおろす。
 昨日約束した通り、朝一番でヘルパーさんがいらしたら、冷えピタを取り換えてもらい、その時の様子を報告するように依頼して電話を切った。

 朝食の支度を済ませ、午前中は休めない、と言う夫を案じつつ送り出す。やはり痛くて気もそぞろなのか携帯を忘れていった。時間差で息子を送り出す。

 朝食後は仕上がった洗濯物を干す。3日分の3人分、大量である。
 何とか干し終える頃、母からスマホに電話がある。ヘルパーさんに冷えピタを張り替えてもらった時、薬指にしている指輪がいつもはゆるゆるなのに、(腫れているのか)きつくて外れないとのこと。無理せずに整形外科で相談するように言う。骨には異常がなさそうなのが何より不幸中の幸いか。その後、皆さんに迷惑をかけてしまったと言う母に対して、可哀想だが心を鬼にして延々とお小言を言うことになった。私が言わなければ誰も言わないから、仕方ない。ヘルパーさんが帰ったら整形外科に行くことを確かめて電話を切った。

 明日は5週間ぶりのエンハーツ治療のため、前泊だ。夫と息子の夕食の下ごしらえ。いつものようにお米を研いで、サラダの準備だけ。

 昨日終日車に乗って移動したせいか、リビングで眠ったせいか、身体中が痛むし、肩凝り、首凝りも酷い。
 簡単ランチの後、T先生の易しいフローヨガに参加した。今日スタジオに行っておかないと、先週土曜日から行けていないので、また2週間行けないことになってしまう。
参加者は17人。両隣もフリーでのびのびだった。座りポーズ、四つん這い、立位バランス等、だんだんきつくなってきて汗をたっぷりかいた。最後のシャヴァーサナでほっと一息。シャワーを浴び、なかなか汗が退かないまま真っすぐ帰宅し、汚れ物を片付け、洗濯物を取り込み、畳み、収納するのに一苦労。そして食洗器を片付け、花の水を替え・・・と家事や目に見えない雑用はてんこ盛り。断捨離どころではなかった。着替え、身支度を済ませて前泊の用意をして、出かけられたのは予定より大分遅くなってしまった。駅に行く途中、出張直帰の夫とすれ違ったのにはびっくり。

 整形外科から帰った母の報告によれば、指を1本ずつレントゲン撮影して頂いたが、骨には異常なし。まだ腫れるかもしれないので、と塗り薬を処方され、もし痛むようなら又来るように、とのことだったそうな。そして指輪は女医さんがジェルを使ってトライしてくれたそうだが、やはり外れなかったそうだ。腫れが退く迄そっとしておくほかないようである。やれやれ。

 今日の宿は久しぶりに温泉・岩盤浴付きだ。明日に備え、昨日今日の疲れをとって体調を整えたい。

 さて、「東北在住の合唱団同期S君が出張で上京するのに合わせてプチ同窓会を開くのだけれど」と永久幹事のRちゃんから連絡があったのは先日のこと。あいにく治療前泊のため、都心での会合に参加するのは叶わない、と欠席の連絡をしていたところ、Teamsでオンライン参加出来るように設定してくれた。パリ在住(ランチタイムの生中継)と大阪在住(実際には上京してリアル参加)の2人も同じようにオンライン参加するのだという。実に良い時代になったものだ。5分でもいいから顔を見せてくれると嬉しいとのこと。本当に有難いことである。
 ホテルチェックイン後は、コンビニで調達した夕飯をパパッと頂き、スマホを繋いだ。
 皆が入れ替わり立ち替わり近況報告してくれた。定年退職後もほぼ全員が嘱託再雇用で働いているようだ。親を看取り、子供達の結婚や、孫の誕生等で、皆が大忙し、八面六臂の活躍中。還暦越え、まだまだゆっくりしてはいられない人達だ。
 結局、参加者全員の顔を見られ、話を聞けたところで1時間ほどで退出した。

 岩盤浴も温泉もサウナもほぼ貸し切りで堪能した。汗がなかなか引かないが、早めに休めそうである。

 
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2023.6.19 旅は2日目、買い物後帰京したものの・・・

2023-06-20 06:50:51 | 
 昨夜は夫たちの部屋で4人でお茶をした後、解散。母と私はすぐに温泉へ。部屋に戻って、母に軽くマッサージをしてあげた後、日付が変わる前にコテンと眠った。一方、夫と息子は日付が変わるまで線路を眺めて長湯をしていたそうな。

 今朝。明るくなってきた頃、母がゴソゴソし始める。喋るとそのまま起きる羽目になるので、少し粘る。6時半にかけた目覚ましが鳴る前に起きて、お風呂に行くかと尋ねると「貴女が行くなら」というので準備して出かける。
 珍しくそれまで一度も起きなかった。母はといえば夜中に2回お手洗いに起きて云々、知らないくらいよく眠れたのだから、やはり疲れていたのだろう。

 昨日のチェックイン後や、就寝前と比べて今日の温泉は一番混雑していた。皆、朝風呂が好きなのである。残念ながら目の前に広がっている筈の富士山はすっかり雲に覆われて裾野しか見えない。
 こんなに近くに来ているのに、ホテルからしっかり見えたのは最初に泊まった時だけだった気がする。

 部屋に戻って朝ドラを視て、約束の時間に連れだってレストランへ。
 和洋ビュッフェの朝食はついつい目が卑しくて色々取ってしまうが、まずは母の分を取り、次に自分の分を、と2往復すると結構な運動量である。
 伊豆らしい食材が豊富で、夫がチョイスした鯵の干物は特大サイズでびっくりした。お腹一杯になって部屋に戻る。

 依頼されていた母の介護保険等の書類を書き終え、必要なコピーをコンビニで取り、すぐに投函出来るように準備する。そのついでにお土産屋さんで必要なお土産を購入し、部屋に戻って荷物をまとめ、チェックアウト。

 息子がエントランスに車をつけてくれて、予定通りアウトレットモールへ出発だ。
 高速に乗ると1時間足らずで到着。さすがに路線バスとはかかる時間が違う。月曜日、それほど混雑はしていないので、駐車場にもすんなり入ることが出来たが、それでもそこそこの人出である。ここでも富士山の姿は拝めず。

 息子は私達と離れ、自分の欲しいものを母(祖母)にねだるために物色。夫は初秋用のスーツを探す。幸い、気に入ったものを試着すると、サイズも良く、すぐに丈詰めもしてもらえるということで、即決した。

 丈詰めをしてもらっている間に、カフェで皆で人心地着く。1時間で無事受け取り、少し私の物も物色するが、何分断捨離中なので、本当にどうしても欲しいという気持ちがあるわけではないが、夫と同様、初秋用のブラウススーツが必要なので、目星を付けておく。

 可哀想なのは母だ。頑張ってえっちらおっちらついてくるが、まあ、自分の物は全く見ることなく、ひたすら私達に付き合っているわけで、気の毒といえばそれ以外の何物でもない。
 お店の中は冷房が効きすぎていてすぐに寒くなるようだし、では外のベンチで座っているとなると、クッションがついている椅子ではないので、お尻の肉がついていないため、直ぐに痛くなるらしい。

 息子が欲しいというジャケットをチェックしに行ったが、あまりに奇抜過ぎるのでは、とOKサインは出さず。
 朝たっぷり頂いたとはいえ、お昼抜きというのも・・・と言うが、息子はもう少し一人で見たいというので、私達3人はハンバーガーショップに入って、ホットドッグとお茶。
 ところが、混雑してはいるもののファストフードとは思えない時間のかかりようで夫がしびれを切らし、カウンターに行く。今出ます、とのことだったが、なんといっても30分近く待たされた上、氷少な目とお願いしたレモネードも氷だらけ。なんだかなあ、である。

 ようやく食事を終えようかというタイミングで息子がやってきて目星をつけたというスニーカーをチェックに行く。
欲しいものはサイズがなかなか合わず。デザイン的にこれなら、というものは少し緩めだったがインソールを使ったらOKということでひとまず購入を決めた。

 既に到着してから滞在時間は4時間半ほど経っている。母に同行させるのはもう限界といった感じ。私の物はどうでもよかったのだけれど、大丈夫だから、というので最初に目星をつけていたブラウススーツを購入し、駐車場に向かう途中で息子のシャツを買い足し、息子は自分のシャンプーを買って、終了。息子は昼抜き。5時間近くも滞在したことになる。

 高速に乗り、一番大きいPAで息子だけ軽くお腹に入れて、一路実家に向かう。途中で若干の渋滞はあったが、なんとか無事に一般道へ。雨が降らずによかったね、と言いあうが、そこからが結構渋滞した。実家近くのファミレスで夕食を摂ることに。

 ここから夫は急激に体調が悪くなった模様。食事を終えたか終えないうちに口も利かなくなってウトウトし始める。逆に母は家が近くなったら少しほっとしたのか元気になってくる。
 私には誕生日プレートのプレゼントもあったが、お腹一杯で息子にほぼ横流し。

 お天気が下り坂だと思ったら、外に出るとなんと本降りの雨である。息子にエントランスまで車をつけてもらったところまでは良かったが、ここでアクシデント。夫が乗り込み、いざ母が乗り込もうとしたところ、「痛い」といってなかなか乗り込めない。
 後に続く私は、一体何かと思ったら、夫が締めようとしたドアに母が手をかけて伝い歩きをしようとして、左手の中指から小指を3本挟んだようだった。一瞬何が起こったのか分からず。青痣になっていたようだが、暗くてよく分からない。シートベルトもろくに締めないまま実家へ。

 小さな晴雨兼用傘しか持っておらず、母の荷物とお土産をなんとか家に入れ、挟んだ指の様子を見る。曲げたり握ったりすることが出来たので、骨に異常はないようだったが、急いで冷えピタで冷やしてテープで固定する。
 念のため、明日ヘルパーさんが来た後は、整形外科に行ってもらうことにする。
 折角の1泊の度、最後になんだか後味が悪いことになってしまった。自分でシートベルトを着脱することもままならず、ドアの開け閉めはおろか、乗り降りもちゃんと出来ないようでは、今後車で一緒に出かけるのは難しいのではないかと息子が言う。まあ、実にその通りである。

 雨の中、何となくどよんとした雰囲気で自宅まで戻り、急いで荷物を取り込む。
 母には無事着いたと電話を入れる。母は夫に嫌な思いをさせてしまって申し訳ないというが、本当にお互いタイミングが悪かった。
夫は寝違えたのか朝から首が痛いと言っていたけれど、帰宅後、7℃の微熱だという。葛根湯を飲んでアイスノンと冷えピタをし、首にはロキソニンテープを貼って寝てもらった。
 私は夫が風邪だったらもらってはまずいので、リビングで眠ることに。

 というわけで、1泊2日の三世代旅行、買い物までは何とか良かったが、最後の最後になんだかケチがついてしまった。
 色々思う所があるが、これからはこういう旅行は厳しいかな、と思わざるを得ない結果になってしまった。
 母も夫も明日、無事に復活出来ることを祈りたい。


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