インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

プチベース

2007年06月29日 | 歴史
最近はアイスクリーム・スプーンを使ってヨーグルトを食べるのがマイブームの塾長です。
スプーンの先っぽが平たいから、容器の底にヨーグルトを残さないで済むんだよー
A型の塾長としては、容器に食べ物が残るのが嫌なのね・・・





さて、平成塾で考案され、効果的な練習として採用されているプチベース。
今年から塾生を預けた父兄の為にちょっと解説しましょう。

何しろ大人数の平成塾。
その実力差は塾生の数と比例致します。

キャッチボールが出来ない塾生もいれば、単なる基本練習では飽き足らない塾生まで。
まあ、そうは言っても下手は下手なのですが。

日頃の練習ではAクラスからDクラスまでクラスに分けられて練習に取り組みますが、野球ではポジションによる専門的な練習も必要になります。
当然の事ながらある程度の実力を要する塾生は厳しい練習に参加する事になりますが、そこに参加できない塾生は基本練習の繰り返しになってしまうんですね。

そこで考案されたのがプチベース。


一見すると単なる野球の試合のように見えますが、プチ塾生ならではの特別なルールが存在します。

使うのは内野グラウンドの広さだけ。
紅白に分かれた2チームが試合形式で野球を楽しむのですが、ピッチャーが投げた球を打つ所までは普通の野球と同じです。

野球のルールと違うのは塁間に引かれた白線。
この白線を打球がゴロでも越えたらヒットになります。

もしも守っている野手が白線を越える前にボールを止めたらアウト。
万が一、ボールをグローブで捕るような事があれば、ランナーの有無に関わらずダブルプレーが成立して一気にツーアウト。

それだけのルールで試合を進めますよ。


何も知らない人が見ていると、普通の野球で子供達が遊んでいるように見えますが。

実は、このプチベース。
野球の基本動作が随所に盛り込まれているんですね。

ピッチャーが投げて、バッターが打つと言う動作は勿論ですが。
野手がボールの正面でボールを止めに行くと言う動作は、この時期の子供達には最も大切な動きなのです。

ボールを捕らせるノックと異なり、ボールを止めに行く訳ですから、グローブだけ出して身体は避けるような捕り方にはなりません。
ましてや白線より前でボールを止めなくてはならないので、後ろに下がる事も許されないのですね。


そんな指導陣の思惑も知らず、真剣に楽しむプチ塾生達。

楽しく遊んでいる内に野球の基本を身に付けさせてしまう、何とも素晴らしい練習方法なのです。

現在のBクラスや、過去の主力メンバーにも、このプチベースを経験した塾生が多く含まれていますよ。
みんな知らない間に、打球に対する反応が良くなっていたんですね。



平成塾の練習を見学に来て、隣の厳しい練習と違い、家の子供はみんなで楽しく遊んでいたわよなんて感想を漏らしているお母さん。

実は平成塾では遊ばせているようで、無駄な練習などは何一つしていないんですよ。
もしも家に帰って来た子供が「今日は楽しかった」なんて報告をしたら、それは指導陣の思う壺であった事を御理解下さい。


因みに、毎回プチベースを取り仕切っている小原コーチ。
いつもニコニコしていて、とても優しそうに見えますが。
実は上のクラスに上げられる塾生を厳しい目で探しているんですよ。

プチ塾生は小原コーチがニコニコしているからって、いつまでも気を抜いたプレーをしていると、卒業するまで上のクラスには行けませんから気をつけてね。

頑張れプチ塾生。
上のクラスは目前だよ。