どこのハウスメーカーの広告だか忘れたが、旅行やコンサート、レストランへ出かけて非日常な時間をすごした後、家へ帰って現実に引き戻されるということのないような家を作りますというのがあった。
前の家ではたしかにそうだった。でも、新しい家ではそういうことはなくなった。家へ帰っても、非日常な時間をゆっくり反芻していられる。もちろん掃除も洗濯もしなくてはいけないが、洗濯だったら旅先のホテルでもすることはあるわけだし、コンドミニアムなどを借りて滞在するなら、料理だってしなくてはいけない。だが、自分の家では、必要なものがすぐ使えるようにそろえてあるという点がすごく快適だ。
昨日は大阪までエアサプライのコンサートに行ってきた。以前だったら大阪で一泊してきたかもしれないが、上のような理由で日帰りにしたというわけ。
コンサートはビルボードライブ大阪という新しくてきれいなライブハウスでだった。入場ナンバーが34番だったので、後ろの方しかすわれないだろうと思っていたら、ひとりの身軽さゆえ相席で一番前のテーブルにすわれた。ステージのやや左手だったが、なんとグレアムは出てくるなり、わたしたちのテーブルのまん前で演奏し始めたのだ。1メートルも離れていないところに立っていて、目の高さにギターがある。すごい、すごすぎる。
あとで、ラッセルがこちら側へ来て歌ったときには、握手もしてもらった。じつはかれらがずっと前に名古屋でライブをしたときには、話をして、サインしてもらって、ラッセルといっしょの写真も撮ってもらったんだけどね。相席になった人たちも20年ほどのファン歴があるとかで、いろいろおしゃべりして楽しかった。ひょっとすると、今日は関空まで見送りに行っているかも。