最後に残っていた工事、木を植えるのと飛び石を敷く作業が今日の午前中に施工された。時折小雨がぱらつく天気だったので延期になるのかと思っていたが、木のためにはかえってこの天気のほうがいいのだそう。
シンボルツリーは最初からピンクのハナミズキと決めてあったが、あとからもう1本、ジューンベリーも追加して植えてもらった。植木屋さんいわく「こんな木、全然いい木じゃないよ。最近人気はあるけど」。どんな木がいい木かたずねてみたところ、どうやら伝統的な庭木がお気に入りのようす。この庭だったらコニファーなんか似合うよ、と言われたが、あいにくわたしは広葉樹が好きなのだ。けっきょく「好き好きだね」とのこと。
ハナミズキは3メートル以上あるが、ジューンベリーは1メートル半ほどのでいいと言ってあったので、持ってきたのをみるとほんとに小さな苗木に見えた。(おまけに、株立ちを希望してあったのに、なかったそう) これで施工費も合わせて10,000~12,000円というのはちょっと高いんじゃないかなと思ったのだけれど、植えてほしかった場所は下に粘土層があって、水抜きのために砂利を入れたり、苗木の何倍もの太さの丸太で支えをしてもらったりと、やっぱり本職に頼んだだけのことはあると思った。
飛び石にしても、単に持ってきて置くだけではなく、少し掘り下げて地ならしをして、並べたあとは周囲の土を固めてと、できあがりだけ見ていてはわからない地道な作業がいろいろとあるのだった。
庭工事の監督ついでに、内部ではHさんがアイランドカウンターのキャスターを付け替えてくださった。前のはストッパーがうまく働かなかったのだ。それから、お風呂の引き戸の傾きの調整と、壁紙のコーキングが足りないところも埋めてもらった。あと、車止めがずれていたのを付け直してもらうのと、サッシの窓枠でひとつ直してもらうところはあるが、これで一応すべての工事が完了したわけだ。
今日の工事の予定は前から決まっていたが、時間は聞いていなかった。キャスターの付け替えのためには、あらかじめ中の食器を出しておいたほうがいいので、昨日の夕方、S建さんの事務所に電話してたずねた。ちょうどHさんは打ち合わせ中だったので、あとで知らせてもらうように頼んだ。
ところが、Hさんはうちの新しい電話番号を登録し忘れていたそうで、電話で返事することができなかった。それで、夜、わざわざうちまで車を走らせて時間を知らせてくださったのだ。見方を変えれば当たり前のことかもしれないが、それでも、Hさんの責任感と誠実さの表れだとわたしは思った。Hさんは、たとえば施主と打ち合わせをするときでも、事前にきちんと下調べをして、万全の態勢で臨むのだそう。ほんとにまじめな人なのだ。