中学校だか高校だか忘れたが、英語の教科書に載っていた小説のなかで
主人公の子供が夕食にプディングを食べたという文章があった。
先生は、文章の意味は説明されたものの、「夕食にプリンだけとはね」と言って、
理解できないようすだった。先生はよくあるカスタードプディングしか
ごぞんじなかったのだ。今では、童話や小説に出てくる料理のレシピ本もあったりして、
ちょっと変わった西洋のお菓子や料理も知られるようになったが、当時はそんなだった。
とはいっても、今でもまだあまり知られていないものもある。
少し前に訳した本に、桃のコブラーというのが出てきた。
わたし自身はコブラーというお菓子は知っていたが、一般に知られていないので、
コブラーという言葉は使わないことになった。
知っていたといっても、わたしも食べたことはなかった。
スクラップしたレシピのなかにパイナップルのコブラーというのがあったので、
作ってみることにした。
コブラーというのは、くだものの上に小麦粉の生地を載せて焼いたものだ。
表面はさくっとしているかと思ったが、もちっとしていて、ちょっとがっかり。
このレシピによれば、溶かしバターを混ぜるとなっていたが、
ネットで調べたら、バターを冷たいまま混ぜるほうが主流だった。
ちょうどクランブルのように。クランブルならたしかにサクサクでおいしくなりそう。
つぎはそっちのやり方でやってみようと思う。