今朝、4時半頃、冷蔵庫やパソコンやファックス電話機などがいっせいに
動き出す音で目が覚めた。どうやら停電から回復したらしかった。
その少し前、4時頃にも一度目が覚めていたが、そのときは停電していなかった。
昨日は長距離ドライブで疲れていたので、8時前に寝たから、その時点でも
8時間睡眠を取ったことになる。でも、もう一眠りしようとしたところ、
前述のように停電から回復した音で起こされたのだった。
しつこくもう一度寝ようとしたら、4時45分頃また停電した。
うちの前の通りの街灯は消えているが、バス通りを隔てた街灯はついている。
ベッドに横になったまま、再び通電した音が聞こえてくるのを待ったが、
一向にせず停電したままだ。もう完全に目が覚めてしまったので起きることにした。
顔を洗って服を着替えても、どれだけ停電が続くのかわからないので
冷蔵庫を開けられない。前の通りを中部電力の車が走って行ったので、
回復に向けた動きは始まっているようだが。今日はごみ出しの日なので、
庭に出てごみを袋に詰めたりしたあと、家の中に戻ると電気は回復していた。
6時過ぎだった。早朝の短い停電だったが、大規模停電が起こったら
ものすごく不便だろうなとあらためて感じさせられた出来事だった。
さて、上に長距離ドライブと書いたが、土・日は山梨と長野へ出かけていた。
土曜に北杜市の良工房で藤掛廣幸さんのシンセサイザーによるコンサートがあったので、
それが一番の目的だった。コンサートが始まる前、工房で家具や木の彫刻作品を見た。
家具は独特な曲線が特徴でとても美しかった。ただ、うちの家に持ってきても
テイストが合わないだろうなと思えた。古民家なんか似合いそうだが、
かえってなじみすぎてしまいそう。いっそコンクリート打ちっぱなしの無機質な
家に置いた方が、もっともすてきに見えそうな気がした。
そうそう、コンサート会場にも、工房作のすてきな椅子たちが並んでいた。
最初見たときは実際に座れるのがうれしかったのだけど、思わぬ落とし穴が。
背中に肉がついている人はいいのだろうけど、わたしの場合、背骨にじかに
木が当たって、すぐに痛くなった。タオルハンカチを折りたたんで当てがったが、
あまり効果がなかった。それで思い出したけど、以前キツツキマークのダイニングセットを
使っていたときも、背中に当たる木が痛くて、キルティングの背当てを作ったっけ。
コンサートのあと、バーベキューがふるまわれるということだったが、
わたしは6時までに白樺湖のペンションへ入る予定だったので失礼した。
料理がおいしいというレビューが並んでいたので期待していったのだけど、
期待通りのおいしさだった。魚も肉も出てくるフルコースだったが、
とりわけアルプス牛のステーキは柔らかくておいしかった。
夜はペンションの猫(13歳)をなでなでして癒されたり、窓から狐を見て喜んだり。
狐は次の朝、部屋の窓からも見た。鹿が来るというので見ていたんだけど。
ペンションには福島から夏休みだけ避難してきているという家族も滞在していた。
通販生活が滞在費をすべて負担して、そのあたりのペンションに分宿しているのだそう。
居合わせた千葉から来た親子三代のグループと話をしたのだが、
この父親というのが昔、東海銀行に勤めていたそうで、たとえるならリタイア後のタカミー。
エリート臭ぷんぷんの一般市民を見下した論理を展開するのだった。
一番の極論は「リストラされたり、正社員になれない人間はそうされて当然の
欠陥がある」というもの。元は夫婦で特定郵便局をやっていたペンションの
奥さんやわたしが、それは違うでしょと反論しても聞く耳持たずって感じ。
その辺はミニ石原慎太郎と呼ぶにふさわしかった。
長くなったので、この辺でひとまずおいて、続きは明日に。
山の写真もそのときに載せるつもり。