庭のハナミズキに掛けられていたメジロのものと思われる巣が、
先日の雪の重みではずれ、手の届くところまで落ちてきた。
長径が8cm、短径が7cmだ。
枝を編んだ上に葉が数枚載っている。
これは巣が見捨てられたあと飛んできて積もったのかと
最初思ったのだけど、1枚目は取れたものの、ほかの葉は
枝に編みこまれたようになっていて簡単に取れなかった。
だからメジロが運んできて敷いたものと思われる。
これは巣を外側(下側)から見たところ。
折れたハナミズキの細い枝がくっついたままになっているが、
巣とその枝を留めているのは、巣の本体の枯れ枝ではなくて、
白い荷造りひも(庭で枝をしばるのに使っている)で、
緑色の苔がそれを補強している。
この荷造りひもは巣の下側にも(ハンモックのように)使われているが、
巣の内側にはまったく見えなくて、内側はすべて植物材料だ。
これはあれかな、肌に直接触れる肌着はコットン100%、
合成繊維は不可っていうのと同じで、メジロの親も本能的に
ヒナには自然素材主義を実践しているのかもしれない。
みごとな材料の使い分けに感心してしまった。