次の日は予報通り雨だった。
ホテルの朝食は昔ながらの和食だったが、ひとついいなと思ったのは、
焼き魚の代わりにみりん干しを自分で焼いて食べるという趣向。
みりん干しは焼いてすぐ食べないと堅くなってしまう。
このやり方だと、焼きたての軟らかい状態で食べることができる。
この日最初に訪れたのは手延べそうめん館。
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そうめんを延ばす実演を見て、そうめんを試食した。
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話で興味深かったのは、揖保乃糸にしろ、小豆島そうめんにしろ、
地元の業者の製品を一括してそのブランド名で出荷しているので、
一定のレベル以下のものははねられるが、「非常においしいそうめん」と
「ふつうにおいしいそうめん」がその製品には混じっているのだという点。
なるほど~
そうめんを製造した時にできる端の部分「ふし」をおみやげにもらった。
もう半分以上使ってしまったけど――
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小豆島の郷土料理ふしめんでは、吸い物仕立てにするようだが、
わたしは八丁味噌といっしょに煮込んで味噌汁にしている。
これがなかなかおいしいのだ。ふしも売っていたらいいのに。
次に寄ったのは、二十四の瞳映画村。
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撮影で使われた岬の分教場が保存されている。
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古びた感じがいい味を出している教室。
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そこでスタッフによる紙芝居「二十四の瞳」が演じられた。
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この4人のほか、左手にキーボード奏者もいる。
見学者も参加を求められて、ひとりが紙芝居の拍子木を叩く係。
そして、生徒役の12人は、出席を取る場面で返事をした。
わたしは片桐コトエ役を割り振られた。
雨はやむ気配もなく、このあとも降り続く……
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