エンジェルロードへいつ行くかというのは、その日の干潮の時刻で変わる。
この日は、二十四の瞳映画村のあと、朝来た道をまた戻った。
小豆島にいたあいだは、こんなふうに同じ道を何度も通った。
とはいえ、雨がけっこう降っているので、昨日のうちに訪れた人はバスから下りず、
行かなかった人もエンジェルロードの入り口まで行っただけだった。
わたしはといえば、前に載せたポストの写真だけを撮りに出た。
そのあと、国民宿舎小豆島へご当地グルメ「ひしお丼」を食べに。
ひしお丼というのは、ひしおの郷で作られた醤油やもろみを使った丼もので、
海鮮丼と似てはいるが、野菜ものっているところが海鮮丼とは違う。
ステーキにもろみソースをかけた丼を出すレストランもある。
ここのひしお丼は、もろみをからめたおさしみと野菜だ。
魚は日によって変わるそうだが、この日は鯛、ボラ、ハマチだった。
食卓に、ガーリックしいたけオリーブ油ともろみ醤油が置いてあり、
また、小皿にわさびともろみがついていて、食べながらかけてみたのだが、
このもろみ醤油ももろみもすごくいい味だった。
ガーリックしいたけオリーブ油はもともと買うつもりだったが、
もろみ醤油ともろみも売店で買ってしまった。
この国民宿舎小豆島は岬の高台にあって、眺めがすばらしい。
晴れていないのがほんとうに残念だった。
スタッフもみな感じがよくて、次に来るとしたら、ここに泊まりたいと思った。
じっさい、小豆島にはまだまだ見たい場所がいっぱいある。
なかでも、寒霞渓にはぜひとも晴れた日にもう一度行きたい。
これまでいくつものロープウェイに乗ったが、鉄塔の足下は多かれ少なかれ荒れていた。
ところが寒霞渓ロープウェイは眼下に広がる眺めがすべて美しいのだ。
作られた理由を聞いて納得した。
通常ロープウェイは車で行けない場所へ到達するために架けられる。
けれど、寒霞渓はロープウェイの上の乗り場へも車で行ける。
ロープウェイは道路からは見えないすばらしい渓谷を眺めるために架けられたという。
晴れていれば、さらには、紅葉の季節にはきっととても美しいだろう。
今回は、上の展望台からの眺めもガスのために見ることができなかった。
いつかリベンジしなくては。
さて、小豆島観光はここまで。
帰途は大部港から岡山県備前市の日生港へ55分の航海。往路よりぐっと短時間だ。
日生港から岐阜駅まではちょうど5時間かかった。
雨はずっと降り続いていたが、一番ひどかったのは、岐阜駅で解散してから、
駐車場の車までの道のりだった。レインポンチョを羽織っていたから
上半身は濡れなかったが、パンツの裾がびしょ濡れになってしまった。
とはいえ、その後の全国的な豪雨を思えば、まだ序の口だったわけだが。
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