名古屋で用があったが、それだけでとんぼ返りするのはちょっと……ということで
バスツアーに何度申し込んでも催行中止になってしまう竹島水族館へ、
ついに自分で走ることにした。
雨だったので、外観写真はなし。
でも、全然立派じゃないし、フォトジェニックでもないので、ま、いいか。
平日の開館直後という時間にもかかわらず、中にはかなりの観覧者がいた。
入って最初の水槽にはくらげ。とはいえ、くらげはこのひとつだけ。
珊瑚礁の水槽だって、それほど大きくはない。
よその水族館のように、巨大な水槽があるわけではないし、
大きな建物の中に、数え切れない展示があるわけでもない。
けれど、小さいながら、個々の水槽はひとつの美しい世界を作り上げている。
巨大水槽で売っている水族館でも、小さな水槽は魚が入っているだけで
背景はつまらない場合も多いのだが。
(ただし、深海生物の展示数は日本一を誇っている)
ニュースでやっていたが、すぐ近くの蒲郡港の漁師さんが協力してくれているそう。
また、展示に添えられた説明やコメントには他館に勝る生物への愛が感じられた。
それは、すべての水槽のすべての生物に及んでいた。
これは魚ではないが、有名なヤドクガエル。
わかりにくいが、2匹が並んで左を向いている。
(娘が子どものころ、「有毒生物のひみつ」を見て、すごく気に入っていた)
ヤドクガエルがカナリアみたいなきれいな声で鳴くとは、驚きだ。
これは印刷だが、手書きの説明はもっとたくさんあり、それらを読むだけでも楽しい。
さすが、「日本一、解説が読まれている水族館」だ。
キモカワイいと、水族館の展示生物の中で、常にランキング上位に入るというウツボの水槽。
これは、ほんと、みごとだった。ずっと見ていても飽きない。
トビハゼもかわいい。
水族館のスタッフの紹介パネルもあり、また、最近加わったという
「僕たち就職活動始めます」という企画展では、竹島水族館飼育員たちが
「他の水族館」へ履歴書を本気で書いたらどうなる!?というコンセプトで
書かれた履歴書が展示されていた。
リピーターが多いというのもうなづける。
アシカショーは、飼育員さんのアシカへの声かけがなんともほほえましかった。
ショーの出し物ではなかったようだが、アシカが飼育員さんの隣に立って
(文字通り直立して)甘えるようすがかわいかった。
とっさのことで写真を撮れなかったのが惜しかった。
カピバラショーは見られなかったが、カピバラさんはあまり言うことを聞かず
失敗も多いとか。それも愛嬌かもしれないが。
カピバラは2匹いて、もう1匹のほう。
ニュースでも何度か紹介された竹島水族館のおみやげ、「カピバラの落とし物」は
カピバラ形の箱に入っているが、その箱の再現率はかなり高い。
上のカピバラと同じ角度で撮ってみた。
落とし物はチョコレート味の焼き菓子で、取り出し口はもちろん、うしろについている。
これとどっちにしようか迷ったのが、オオグソクムシせんべい。
カピバラの落とし物は形状が似せてあるだけだが、せんべいの方は
実際にオオグソクムシを粉にしたものが配合されている。
あれですね、エビせんべいのエビの代わりにオオグソクムシを使った、と。
オオグソクムシは水槽にもいたが、自由にさわっていい「さわりん ぷーる」にもいた。
(もちろん、さわってきた)
オオグソクムシって、ダンゴムシのイメージだったが、このときふと気づいた。
これで色が黒かったら、触角といい、体が節に分かれているところといい、
成虫になる前のゴキにもよく似ているなぁ、と。
竹島水族館を出たあとは、ラグーナテンボス横のフェスティバルマーケットで
これもテレビで紹介していたかき揚げ丼を食べた。
(海鮮とエビがあるが、これはエビかき揚げ丼のほう)
いや、しかし、ボリュームありすぎ。
適度なところでやめておいたが、それでも胃がもたれた。
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