旭岳温泉を出たあとは美瑛に戻って、美瑛印象派油彩の庭を訪れた。
ここは個人がやっているオープンガーデン&アトリエだ。
数百種類の花が咲き乱れ、美瑛の丘という借景も申し分なく、
とても魅力的な庭だった。上野ファームもすてきな庭だが、
規模が大きすぎてまねするのはむずかしい。一方この庭は
うちの庭にも応用できるテクニックがありそうそうだった。
全景よりも、むしろ上のような小径沿いの植栽に目を惹かれた。
緑の分量が多くて、花は小花でむしろ控えめなのだけど、
とても引き立つ植え方をされている。
わたしの知らない花がいっぱいあった。
庭でミントのハーブティーをいただいていたら、別のビジターがやってきたので
アトリエをのぞいてみた。油彩の方は素人っぽくて、いまいちって感じ。
ここに40分くらいいて、次に向かったのは15分ほどのところにある四季彩の丘。
でも、この時期は植えたばかりの花が多くて、やや期待はずれだった。
観光客の多い7月後半から8月にかけて見頃になるようにしているのだろう。
それでも、今が盛りの花はいくつかあった。ポピーに――
ネモフィラも北海道では今が満開。
そして、オダマキ。
この時期、北海道ではあちこちで見かけるルピナスもぎっしり咲きほこっていた。
ただ、このルピナス畑の中へロープをくぐって入り込み、写真を撮っている
何人もの中国人の行為は目に余るものがあった。かれらによって
ルピナスが何本も折られてしまっていた。
四季彩の丘は名前のとおり丘の上にあるので、美瑛の畑から大雪山系まで
見晴らせて、眺めはすばらしい。前に来たときも食べた揚げたてのコロッケ、
そして夕張メロンゼリーを食べて、宿に戻った。
この日の夕食にはなんと鹿肉が出た。知床へ行ったとき、エゾ鹿バーガーというのを
食べたが、挽肉になっていたので、あまり実感がなかった。今回は網焼き用くらいの
厚さだったが、とても柔らかで、しかもくせがなく、おいしかった。
給食室のおばちゃんの味付けもよかったのだと思う。おばちゃんの味付けは
とにかくどれもおいしくて、残さず食べてしまった。
特に、アスパラは毎食いろいろな調理法で出たが、
うちの方のスーパーで買うものとはまるでちがった。
この日、宿に泊まり合わせたのは熟年のご夫婦と、
いとこ同士という年配の女性2人連れだったが、
ご夫婦の方は結婚記念日ということで、持参のシャンパンをあけ、
皆に振る舞われた。おばちゃんも加わって全員で乾杯したのだった。
この夜は低いところに雲が出ていたものの、いちおう晴れだったので星は見えた。
でも、天の川が見えるほどのコンディションでは残念ながらなかった。
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