元日、2日と初詣も家の神棚と仏壇ですませ、家でゴロゴロしていた。なんともケツが疼いてしょうがねぇ。休みはあと一日、今日を限りとくりゃあ、お外の神さんや仏さんに挨拶しなけりゃあなるめえ。勝手な屁理屈こいて、まずは、毎朝の通りがてらにお参りしている浅草橋「銀杏が岡神社」へ。
ついで、娘が厄払いするという鳥越さんへ。混んでない神社は実に清々しい。厄払いを済ませた娘とかあちゃんと落ち合いタクシーで浅草へ。昼時でもあり、いつもの田原町の天ぷら「たけなお」へ。浅草寺・雷門周りの天ぷら屋や蕎麦屋は、この節、並んで待つのが常識。ご苦労さんなこって。常連さんの多い「たけなお」ではすんなり座れる。天ぷらと刺身の定食を待つ間、熱燗を注文。寒さのせいか昼の燗酒は腹に滲みわたり実に旨い。さて、あっさりと香ばしく仕上がった天ぷらもゴチになり、仏さんの顔も立てずばなるめぇと浅草寺へ。
浅草寺の本堂へのメインルートは、やたら人が多く歩けやしない。せっかちな「お神」としては、すべての干支の守り本尊を祀っている「影向堂」へ花屋敷方面からまっつぐ向かう。亥年は「阿弥陀さん」だ。お参りをすませたとこで買い物をしたそうな娘らと別行動。一人で我家の宗旨である東京での本山、浅草東本願寺へ。
田原町交番からの行きがてら、デカモツの「松楽」のあたりでいい臭いがしてるってんで、中を覗くと賑やかに飲っていやがる。筑波EXが開通以来久しぶりだ。箱根駅伝最終区間の実況中。相当盛り上がっている中、近所のおばさん達と差し向かいで酎ハイと大串のモツと煮込みで参戦。まじめに通った記憶がない母校であってもシード権を確保したところで一安心。天ぷらの後でも旨いものはそれなりに入る。胃袋の許容値はていしたものだ。
「松楽」を早めに切り上げ、本願寺さんの本堂の椅子に座り、しばし荘厳な雰囲気の中、お経を聴きながらの酔い醒まし。本願寺さんへの道すがら煩悩に惹かれたこと、如来さん「悪人なおもて往生す」とお許しあれ。
お詣りも済ませ、腹もふくれた、酔いもちょうど好い加減だ。風に吹かれながら腹ごなしと上野から御徒町、アキバへ、今はやりのウォーキングと洒落るかと「ランナウェイ」を歌いながら本願寺を後にした。